熱帯魚水槽に入れる水草と砂利!役割と育成方法は!?

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熱帯魚が泳ぐ水槽。

小さな空間を自然に近い状態で、
鮮やかな緑の中で元気に泳ぐ熱帯魚に憧れますよね。

水草水槽、なんていう
熱帯魚のいない、水草だけの水槽を育成も
最近ではずいぶんとメジャーになっているようです。

しかし、水草の育成も簡単ではないのが現実です。

今回は熱帯魚水槽に入れる水草と
その底材である砂利の選び方や水草の役割と育成方法について
お伝えします。

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熱帯魚水槽の水草と砂利!その選び方!

熱帯魚と水草と砂利。
この3つはとても密接な関係にあります。

熱帯魚にとって必要なものが
水草と砂利。

水草にとって必要な物が
熱帯魚と砂利。

砂利にとって必要なものも
熱帯魚と水草。

そんな関係にあると言っても過言ではありません。
だからこそ水草と砂利の選び方には
少しだけ慎重に考えたほうがいいかもしれません。

水草と砂利を選ぶときのポイントをお伝えします。

これは持論ですが
まず、最初に選ぶものは底材…
つまり砂利を選ぶほうが
その後の水草の選択肢が具体的になると思います。

砂利は小さな石の集合体です。

その「石の大きさ」によって
砂利の種類は分けられています。

水草は砂利に根を張るものですので
そこに砂利と水草の相性があります。

では砂利選びと
その砂利に合う水草を
具体的にあげていきましょう。

まず、一番メジャーなもので
「大磯」と呼ばれる砂利です。
0.5センチ~1センチぐらいまでの石の粒で
非常にオーソドックスです。

比重も重いので、水換えの時に砂を一緒に吸い上げて
水換えポンプなどを不調に陥れることも少ないです。

「大磯」に適した水草ですが
根をしっかりと張りやすい水草は次の通りです。

「アナカリス」
「アマゾンソード」
「スクリューバリスネリア」
「ウォータースプライト」

など、販売時にも
「生育は簡単」
と書いてあるものが多いですね。

逆に、根の張り弱いものに関しては
少し注意が必要です。

次に
「田砂」と呼ばれることの多い砂利です。
これは、粒がサラサラで
小さな粒の割には案外と舞い上がりにくく
水換え時にも…まあ多少の吸い上げはあるものの
扱いやすい砂です。
コリドラスやドジョウなどの底に住む魚への
相性は抜群といえます。

さて、水草ですが
砂の粒がとても細かく
水草が安定するのに難しいので
水草生育自体がすこし上級者向けの砂にはなります。

植えるならば
「スクリューバリスネリア」
などの「バリスネリア系」のもの
「マツモ」という浮き草を何か流木に引っ掛けて
沈めて置くというのも、実はレイアウト方法として存在します。

そして
「ソイル」と言われるものです。
このソイルは石ではなく、砂を素焼きにしたものが
粒状に押し固められてできている砂利です。

なので、一粒を指でぎゅっと押しつぶすと
簡単に崩れて元の土になってしまいます。
すこし特殊な砂ですね。

そして、この特殊さは
水草の育成にとても適しているのです。

まず、自然界での水草はあまり
石の粒の大きい砂利のところに生えることは少ないです。
なるべく栄養の多い、土状の場所に発育しますね。

その自然界の土の良さと
砂利の扱いやすさを足したような、スーパー素材なのです!

世の中の「水草水槽」と呼ばれる水槽の
底材のほとんどはこの、「ソイル」だと言ってもいいですね。
それほどまでに水草との相性は抜群です。

前景草と言われ、低い位置に生い茂るタイプの
「パールグラス」
「ヘアーグラス」
「グロッソスティグマ」

なども一度根付けば
繁栄は容易です。

また、先にも上げた
「バリスネリア系」
「アナカリス」
「ウォータースプライト」
「アマゾンソード」

他にもたくさんの水草はソイルで育成することが
可能です。

しかし、時間が経つと底のほうが潰れて
水質に影響のある部分が出てきてしまったり
長期間の維持には向かない。というデメリットもあります。

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熱帯魚に対する水草の役割とは

熱帯魚には水草が欠かせない。
というお話を少ししたと思いますが

一体何故そう言ったのか?

ということについて書いてゆきます。

熱帯魚には
「綺麗な水」
「豊富な酸素」

が絶対的に必要です。

そして、その2つに
水草は大きく貢献しています。

水草は、自らの根や葉から
魚の糞を肥料として
栄養を吸い上げます。

魚の糞は、水槽の中では
あまり良いものではありません…。

その魚の糞を無害化して、自分の発育に応用してくれる
水草には頭が上がりませんね。

それ以外にも水草にバクテリアを住まわせて
水質安定の大きな部分を担ってくれることが多いのです。

そして

光合成

です!

光合成とは
植物が行う呼吸減少のようなもので
二酸化炭素を吸収し、酸素を出す
という夢の様なものですね。

そして、水草は水中で光合成をするので
発生させた酸素は、水中にとても溶けやすいのです。

水草水槽では、光合成を人工的に促すために
わざと二酸化炭素を水槽内に添加する方法が
一般的になっているぐらいです。

この光合成によって作られた酸素が
住んでいる魚が生きていく上で必要となります。

そうやって
生き物と命のサイクルができあがっていきます。

こういうものが目の前で感じられるのも
アクアリウムの魅力の一つだと
私は思っています。

熱帯魚水槽における水草の育成

熱帯魚水槽における水草の育成ですが

まず最初に、しなければいけないことは

その水槽を安定させること。

だと考えます。

「水槽の安定」と言ってもざっくりとしていると
思われるかもしれませんが
「いつも通りの水槽だ」
という状況を作ることだと私は思います。

魚が元気で
水も濁っておらず
水草が枯れたりしなびたりすることもない

そんな状態のことを安定している。と
私は捉えています。
これは人によって様々ですのでなんとも言えませんが…

そして、水草の安定への第一歩は

「光量」

光の量です。

いくら立派な水草を水槽の影に植えても
ずっと葉が小さく、茎も細く
元気なさそうに最後には枯れてしまいます。

水の中でも日当たりはとても大切です。

高光量でしか育たない水草もありますし
光量が足りずに、普通とは違う育ち方をする
そんな変わった水草も存在します。

ですので、本当は
「自然光」
太陽の光が究極にいいものです。
あれに勝るものはないと思っています。
私個人は(笑)

しかし、太陽光のパワーはすごいもので
窓際に水槽を置くと水温の上昇がすごいのです。
私は一度窓際に設置した水槽の水温が37℃になった光景を
目にしたことがあります。

日当たりの悪すぎないところ
1日の間に2,3時間ほど自然光が差す場所が
理想ではありますね。

そして太陽光はとても生育がいいので
苔も発生しやすいです。
日当たりのいいところの水槽は苔にも注意をしてください。

さて、そんな自然光に頼らずとも
光を当たることができるのが

「水槽用照明器具」

です。
蛍光灯やLEDなど最近は
便利でスタイリッシュなものが
発売されるようにもなってきました。

高光量が必要な場合は
60cmの水槽の場合ですと
蛍光灯3本以上の照明器具が一般的かと思います。

もちろん照明器具の光でも
元気に育つ種類ももちろんありますので
不安にならないでくださいね!

水草の生育メインとするのか
熱帯魚の観察用として照明器具を設置するのかは
あなたの考え次第です。

そして、
「肥料」ですね。

水草も草ですから、やはり水中や底材から
栄養を吸い上げて大きく育ってゆきます。

そのための肥料が育成には必要です。

一般的には、水草用の肥料として
スティック状のものを底材に突き刺すような
使いやすい形のタイプや
「液肥」と呼ばれて
飼育水に直接添加するようなものも売られています。

さまざまな成分調節がされているので
市販のものを飼うのが私は無難だと思います。

「適度な量の肥料」+「正しい光量」
を手にした水草はとても美しい姿を見せてくれます。

そこで水槽の新たな魅力に気づく人も多いのではないでしょうか?

まとめ

今回の記事を私なりにまとめてみますと

「底砂によって植えられる水草も変わる!」

「水草の光合成は重要な酸素の源!」

「水草育成のキモは、光と肥料!」

ですね!
自分の水槽の新たな魅力に気づくかもしれませんね!

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