忘年会シーズンがやってきましたね。
一年の苦労をねぎらうための忘年会。
社会人になって初めて、一年目の忘年会ですから飲んで騒いて楽しく過ごせればよいですが、上司や先輩の前で失敗しない為にも忘年会のマナーはしっかりと知っておくべきですよね。
そんな忘年会初心者の方に、忘年会のマナーやお酌の仕方、上座や下座の方向などをを紹介します。
職場の忘年会のマナーってなに?
職場での忘年会のマナーについてざっと説明します。
服装
普段はシックな色のスーツに包まれて仕事をしていると思います。
忘年会はそんな気分を忘れて明るい気分で行きたいですよね。
服装はあまり地味過ぎない色が良いでしょう、男性ですとネクタイを明るい色にしてみたり靴下に気を使ってみたり、女性でしたら明るい色の洋服を着てみたりするのも良いでしょう。
ただし、空気を読まないような現職のスーツや洋服は避けてくださいね。
特に女性の服装でNGなのが
・お座席で座りにくい、視線の注ぎにくいミニスカート(男性諸君はどこを見たら良いのか分かりません)
・お酒を注ぐときなど、前かがみになった時に目についてしまう胸元がざっくり空いたトップス(狙ってやっていないとは分かっていてもどうすれば良いか分かりません)
・袖や襟などがふんわり布をとってある、フリルなどの洋服(食事が付いてしまう可能性があります)
お酒に飲まれない
これは言わずもがなです。
お酒が入って無礼講とは言いますが、あまりにもひどく酔ってしまうとその場の雰囲気を壊すだけでなくその後の関係まで修復不可能になってしまうことも…。お酒の席だからの言い訳は、社会人になってからは通用しませんよ。
また、お酒が全く飲めない人、体がアルコールを受け付けない人などは、先に自分はお酒が全く飲めないことを皆に言っておきましょう。飲めないのは根性が無いからだなどと言われて飲まされ倒れてしまわぬように事前に根回しをしておくことも大切です。
お酒に飲まれそうな人の回避方法
・お酒を飲むときはチェイサー(水)をお酒と交互に飲みましょう(お酒とお水を交互に飲むと悪酔いしないのは常識ですよね)
・始まる前にウコンなどのドリンクや粉末を飲んだり、牛乳やヨーグルトなどを胃に入れておきましょう(特にウコンはすごい効き目があります。コンビニで手軽に購入できますのでポケットに忍ばせておいてもOK)
・周囲の人に飲み過ぎないようにしたいという旨を伝えましょう(公にすることで周囲の人も飲み過ぎだなと思ったときに注意してくれますし、無理やり飲まされることが減ります)
靴
これは特に女性に対してですが、飲み会で脱ぎづらい靴はNGです。
忘年会が必ずしもテーブル席とは限りません。靴の脱ぎでもたもたして場の空気をしらけさせないように気を付けましょう。
乾杯
乾杯をする際に、みな各々のアルコールを手にすると思います。
その際に、自分は烏龍茶で…。というと場がしらけてしまう場合があります。その場合は、アルコールの入ったドリンクを一杯だけ頼んで乾杯をした後に一口だけ口を付けてあとは下げてもらう、テーブルに放置するなどが場の空気としては正しいです。
ただ、どうしてもアルコールが身体に合わない人もいるでしょう。
その場合は、アルコールに見える炭酸などをその場に合わせると場が落ち着くと思います。
くれぐれも、無理やり飲んだりせぬようにしてください。
会話
飲み会が盛り上がるとどうしても恋の話や家庭の話になりがちです。
相手がそういった踏み込んだ話をしたいとは限りませんよね。そんな時は無難に趣味の話や相手に負担にならない程度の会社や仕事の話を振っておくべきなのです。
手荷物
忘年会の時に手荷物はどこに置いておくでしょうか?
皆と一緒のところにおいてあるから大丈夫?いえいえ、たくさんの人が集まるところは誰が出入りしているか分からないものです。自分だけは安心だと思うのは慢心です。
貴重品の管理はしっかりしてください。
帰るときにお財布などがなくなっていて酔いも冷めてしまっては、楽しい忘年会が台無しですよ。
座り方
良く上座と下座がありますが、上司や役員は上座に座るのが習わしです。逆に新入社員などは下座に座ります。
会社員になったのだからそれを間違うのはタブーです。
職場の忘年会のお酌はどうすればよいの??
お酌の作法としてこられが挙げられます。
お酌を回るときは上席からお酌するときは、上司や主賓から順に回るようにしてください。
お酌するときにはお酒をもっていかないお酌するときに席までお酒をもっていきがちですが、それはNGです。お酒をもっての席移動はマナー違反!
お酌する場所まで行き、その近くのお酒を注ぐようにしてください。
お酌を受けた場合には
お酌を受けたときに口を付けないのは失礼に当たります。
注いでもらったら一度は口を付けてください。
また、お酌を受ける時には片手で受けることのないように、そこに手を添えるなどの作法はおさえましょう。
お酌の方法は、この3パターンは覚えておきましょう。
ビールを注ぐ場合
ビールはいかがですか?など一言掛けたうえで、ラベルを上へ見せるように両手で注ぎましょう。
日本酒などを注ぐ場合
とっくり胴の部分をしっかり両手で支え、盃からすこし話して注いでください。
この時に盃を持ってもらわないまま注ぐのは無作法に当たります。
ワインを注ぐ場合
ビールと同じように、ラベルを上に下状態でラベルを隠さぬよう、片手でボトルの下の方を持ち注ぎます。
その際に注ぎ過ぎには注意してください。
グラスの3分の1が目安です。
職場の忘年会の席順について
先ほど、上座は上司と書きましたが、入社一年目ではどこが上座か分からない人が多いと思います。
A:床の間とテーブルの配置が並行の場合
床の間があるような和室の場合は、床の間の前にある席が上座です。
横一列に並ぶ場合には、床の間の真ん中が第一席、左手が第二席、右手側が第三席となります。
B:床の間とテーブルの配置直角の場合
床の間と直角に机が配置されている場合も、Aと同じく出入り口に一番近いところが下座とされます。
上座は一番出入り口から離れていて居心地が良い席、下座は出入り口や厨房から一番近い席とされています。
C:レストランなどのテーブル席の場合
出入り口から最も遠い席が上座となります。
逆に出入り口から最も近い席が下座。ただし、夜景がきれいに見える高層階などの場合は展望の良い席が上座となります、分からない場合はボーイなどに尋ねるのも良いでしょう。
まとめ
最後に、きちんとマナーを守って行えばとても楽しいものです。
場の雰囲気や誤解されるような格好をしないこと。
お酌の仕方を損なわないこと。
上座の場所を覚えて置くことなどが重要になってきます。
しかし、硬くなってしまいせっかくの忘年会がつまらないものになってしまっても、一年の締めくくりとしては悲しいものがあります。
そうならない為にも、少しの冷静さを持ちつつ場の雰囲気に合わせて楽しめればベストですね。