季節が変わるのは早いものですね。
皆さんは夏を楽しんでいますか?
キャンプに海水浴にバーベキューに花火…と
楽しいことが盛りだくさんですね。
この時期、ラジオ体操に向かう時間に見かけませんか?
早朝にだけ咲く「朝顔」の花。
鮮やかで、たくさんの色があって、とってもきれいですよね。
今回は「朝顔の押し花」を作る方法と
「手紙への添え方」のアイデアを紹介したいと思います。
朝顔の押し花の作り方をご説明
「押し花」といえば子供の頃に作った経験のある方も
多いのではないでしょうか?
私も小学校の自由研究で作った想い出があります。
花びらが紙についてしまったり、途中で割れてしまったり…。
中々上手く出来なくて大変だったなあ…なんて。
でも今はとっても画期的で素敵なアイテムがあるのです!
作り方もいくつかあるので紹介しますね。
作り方を大きく分けると3パターンあります。
・「昔ながらの押し花作り」
・「電子レンジやアイロンを使ってスピード作成」
・「押し花制作キットで作る」
これらの3つがよくある作り方です。
それではそれぞれ個別に作り方を紹介したいと思います!
「昔ながらの押し花作り」
こちらの方法が一番なじみのある作り方だと思います。
<必要な道具>
・新聞紙
・ティッシュペーパー(キッチンペーパーや習字紙でも良いです)
・はさみ
・ベビーパウダー
・重しになるもの(本や電話帳など。2キロ程度)
(・密閉できる袋と乾燥材)
※花は咲いたばかりの新鮮なものを「晴れた日」に摘むのがおススメです。
はがき用の葉は小さめのものを用意しておくと、配置しやすいです。
<作り方>
【1日目】
①朝顔の花の付け根(白く筒状になっている部分)を切ります。
丁度、花弁の色のついている部分とガクの間くらいのところですね。
どうしてこの部分で切るのかというと、切らずに押し花にすると
形を綺麗な円形に整えるのが難しいからです。
また、花弁同士が重なって水分が抜け辛くなるのを防ぐためです。
切ったことで空いてしまった穴は、大きな花弁が隠してくれるので
大丈夫です。
おしべやめしべも取り除きます。
②新聞紙を広げて、その上にティッシュペーパーを広げます。
③広げたティッシュペーパーの上に「ベビーパウダー」をふります。
このベビーパウダーがポイントです!
―――「ティッシュペーパー」―――
〇〇〇「ベビーパウダー」〇〇〇
●●●「花」●●●
〇〇〇「ベビーパウダー」〇〇〇
―――「ティッシュペーパー」―――
このように花とティッシュペーパーとの間にベビーパウダーが
入ることで、花が紙にくっついてしまうことを防いでくれるのです!
④朝顔の花や葉が重ならないよう、ティッシュペーパーの上に並べます。
この時にそっと花弁の形を綺麗に整えてあげるとより綺麗に仕上がります。
⑤並べた朝顔の上にベビーパウダーをふって、ティッシュペーパー、
新聞紙を乗せます。
⑥重しを乗せます。
これで今日の作業は終了です!
【2日目以降】
⑦新聞紙を交換します。
これを朝顔が完全に乾燥しきるまで(約一週間程)繰り返します。
とても押し花は壊れやすいので、ティシュペーパーは交換しません。
完全に乾燥しきっているかどうかの目安は、ティッシュペーパーの
上から花や葉を触ってみて「パリッ」としていれば大丈夫です!
冷たさを感じる場合はまだ水分が残っているので、しばらく続けます。
⑧水分が完全に抜けたら完成です!
花をティッシュペーパーからはがす時は、壊れやすいので要注意!
どうしてもはがれないときはティッシュペーパーごと花の形に切ってしまいましょう。
ふんわりとした色味の押し花になってそれもまた綺麗ですよ。
【さらにもう一声!】
完成した時に、もっと鮮やかで綺麗な押し花にしたいな…
という方は必要な道具で()に書いた「密閉できる袋と乾燥材」を使います。
押し花を綺麗にするコツは「新鮮で傷のない花」を使うことと、なるべく「早く水分を抜くこと」です。
花を扱う時に傷をつけないように丁寧に扱うことも大切です。
折り曲りの跡は完成した時に花弁が透けてしまう原因なので注意しましょう。
「密閉できる袋と乾燥材」の使い方は⑤の状態のものを密閉できる袋に乾燥材と一緒に入れて、封をします。
そして、その袋の上から重しをのせて、後は同じように毎日新聞紙を交換します。
密閉した袋に乾燥剤を入れることでより早く水分を抜くことが出来るので鮮やかな押し花を作ることが出来るのです。
乾燥剤は水分を吸える限界があるので、水分を吸うと色が変わるタイプのものが分かりやすくて便利です。
「電子レンジやアイロンを使ってスピード作成」
こちらは時間をかけずに押し花を作ることが出来るのでそんな点が
便利です!
多少、コツがいるので花を多めに用意しておくと安心です。
【電子レンジを利用した押し花の作り方】
<必要な道具>
・段ボール2枚(電子レンジに入る大きさ)
・キッチンペーパー
(・ティッシュペーパー)
・輪ゴム
<作り方>
①朝顔の花の付け根~ガクの間で切ります。
②段ボールの上にキッチンペーパーを敷きます。
③キッチンペーパーの上に朝顔を乗せます。
ティッシュペーパーも使う場合は、ここでキッチンペーパーの上にのせて花を挟みます。
キッチンペーパーより、ティッシュペーパーの方が目が細かいので花弁に残る跡が小さくなります。
④朝顔の上にキッチンペーパーと段ボールを乗せます。
⑤花がずれないように注意をしながら輪ゴムで固定します。
⑥電子レンジに入れて「500~600w」で「30秒~1分程度」加熱します。
花の水分がなくなるまで繰り返します。
※加熱しすぎると焦げてしまったり、熱くなり過ぎて輪ゴムが溶けてしまったりと危険なので
繰り返し加熱する際は数秒ずつ行って下さい。
⑦電子レンジでの加熱で花の水分が飛んだら、しばらく置いておきます。
⑧冷めたら丁寧に、花をキッチンペーパーから取り外して完成です。
【アイロンを利用した押し花の作り方】
<必要な道具>
・ティッシュペーパー
・新聞紙
・アイロン
・アイロン台(雑誌などで代用可)
<作り方>
①アイロンを低温で温めておきます。
②アイロン台(もしくは雑誌)の上に新聞紙を敷きます。
③新聞紙の上にティッシュペーパーを広げます。
④その上に重ならないように朝顔を乗せて、ティッシュペーパーを
被せます。
⑤アイロンを30秒ほどかけます。
温度は低温のまま当てます。
※焦げる可能性があるので十分に気を付けて行って下さい。
⑥一度冷まします。
⑦アイロンを10秒ほどかけて、再度冷まします。
これを何度か繰り返します。
5回程繰り返したところで様子を見て、乾燥していたら完成です。
乾燥が足りない場合はさらに繰り返します。
「押し花制作キットで作る」
市販の「押し花専用の制作キット」を使って押し花を作ります。
様々なタイプのキットが販売されていますが、乾燥シートと
ティッシュペーパーや薄紙の間に花を挟み、重しを乗せて作成する…というものが多いです。
中には重しがいらない携帯出来るタイプのキットもあります。
朝顔は咲いている時間が短いので、さっと押し花を作ることが出来るのは良いかもしれませんね…!
乾燥シートがついているキットは、早く水分を抜くことが出来るので鮮やかな押し花が出来るそうですよ。
朝顔の押し花の美しさを保つ保存方法とは?
頑張って作った押し花です。
使うまでは綺麗な状態で保存しておきたいですよね。
そこで、朝顔の押し花を綺麗に保存しておくためのポイントです!
・「壊さないようにすること」
・「しっかりと乾燥した状態で保存すること」
・「なるべく早く使用すること」
これらの3点が重要です。
まずは「壊さないようにすること」
押し花はとても薄く、壊れやすいです。
そのため、押し花に触れる時は丁寧に扱いましょう。
「しっかりと乾燥した状態で保存すること」
こちらも重要です。
湿気を吸ってしまった押し花は変色してしまったり、カビてしまったりすることがあります。
完成した押し花をそのまま置いておくと、空気中の湿気を吸ってしまい、どうしても劣化を抑えられません。
そこで…
・乾燥剤(シリカゲルなど)や乾燥シート
・コピー用紙などの紙(袋の中に入る大きさに切っておく)
これらを利用して保存します。
①完成した押し花をコピー用紙等の紙の上に乗せます。
紙の端を折り曲げておくと、押し花を移動させる際にずれ難く
崩れてしまった花のかけらで袋の中が汚れるのを防ぐことが出来ます。
②ジップロック等の密封できる袋やタッパーの中に「乾燥剤」や「乾燥シート」を入れます。
その上に、押し花を乗せた紙を入れます。
これで完成です!
シリカゲルや乾燥剤は水分を吸える限界があるので、時々様子を見ながら交換して下さい。
「なるべく早く使用すること」
しっかり保存していても劣化や壊れるのを防ぐのは難しいです。
そのため、完成した押し花はなるべく早くに使いましょう。
朝顔の押し花を手紙に添えるおしゃれなアイデアご紹介!
それでは作った朝顔の押し花を実際に利用してみましょう!
今回は、朝顔の押し花を手紙に添えるアイデアを紹介したいと思います。
朝顔は夏の花ということで「暑中見舞い」や「残暑見舞い」の挨拶の手紙に添えてみてはいかがでしょうか?
季節の手紙の彩として、きっと素敵なものになるはずです…!
ちなみに「暑中見舞い」は梅雨明け後~夏の土用(立春前)頃まで。
「残暑見舞い」は立春以降~8月いっぱい頃までに出すようです。
郵便局では夏限定のくじ付きはがき「かもめ~る」も販売しているので、
これを利用するのも一層、夏らしくていいかもしれませんね。
押し花は薄くて脆いので、手紙に添える際には少し手を加えると綺麗に送ることができます。
「はがき」の場合…
・「はがきに直接、押し花を張り付ける」
ノリで押し花をはがきに貼り付けます。
それだけでは配達途中に押し花が壊れてしまう可能性があるので、
押し花の上から更にノリを付けて、和紙などの透ける紙を貼ることで強度が上がります。
押し花を「ラミネートフィルム」というプラスチックフィルムで挟んでからはがきに張るのも強度があって良いです。
この頃は百円ショップで、フィルムを加熱する専用の機械がなくてもラミネート加工出来るフィルムも販売されています。
・「アイロン接着和紙を使う」
加熱することでくっ付く和紙です。
はがきサイズのものもあるみたいですよ。
・「押し花専用はがきを利用する」
はがきとフィルムがついており、間に押し花を入れて加熱することではがきとフィルムがくっ付きます。
・「はがきを手作りして、中に押し花を入れる」
紙漉き(かみすき)をしてみませんか?
紙を漉く途中で押し花を入れることが出来ます。
自宅で出来る「紙漉き体験キット」もあるので、完全自分オリジナルのはがきを作ることが出来ます。
「封筒」の中に入れる場合…
この場合は多少、強度が低くても押し花が壊れることなく送ることが出来ます。
・「デコパージュする」
デコパージュとは専用のノリやニスを使って、ペーパーナプキンなど薄いものをさまざまなものに貼り付けることです。
押し花は薄いので、デコパージュ用の液剤を使って、はがきやカードに貼り付けることが出来ます。
強度が落ちてしまうので封筒に入れる必要はありますが、紙を張り付けたものと違って、
朝顔本来の色味が綺麗に出るのでおしゃれな仕上がりになります。
デコパージュ程の艶やかさはなくなりますが、スプレーノリを使って貼り付けるのも良いと思います。
・「しおりにする」
ちょっとしたプレゼントとして、しおりにした押し花を手紙の中にそっと忍ばせてみてはいかがでしょうか?
しおりの作り方は、小さ目な朝顔や葉の押し花をラミネートフィルムや和紙に挟んで作ります。
朝顔の花言葉は「愛情」や「結束(固い絆)」などがあります。
さらに、花の色によっても花言葉が変わるので、
季節の花としての意味だけでなく、ちょっとした隠しメッセージと
して、送る花の色を選んでみるのもロマンがあって面白いのかなと
思います…!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は朝顔の押し花の作り方と、保存方法。
おしゃれな送り方のアイデアを紹介しました。
色の違う朝顔の花言葉で隠しメッセージを込める。
遊び心があって面白いかな~と思います…!
押し花の利用方法もはがきとして送る以外にも、
様々な使い方があるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
少しでも押し花作りの参考になれば嬉しいです。
素敵なオリジナルはがき作りを楽しんで下さい…!