老人ホームの夏祭りは入居者だけでなく、家族や近所の人がくることもあります。
入居者の家族は、毎日老人ホームに面会に来ないことがほとんどです。
なので、夏祭りのような行事は施設の雰囲気や信頼などを再認識する場でもあります。
夏祭りの挨拶はイベントを盛り上げることも大切ですが、きちんとした言葉遣いや内容も重要です。
今回は、夏祭りを盛り上げ挨拶の例や、閉会の言葉についてご説明します。
老人ホームの夏祭りではどんな挨拶をするの?
夏祭りの挨拶は、開会の言葉と閉会の言葉がメインになります。
どちらも夏祭りを楽しみに来た人、夏祭りを楽しんだ人全員に対しての挨拶です。
入居者や家族、近所の人など年齢層は様々なので、盛り上げるためとはいえくだけ過ぎた言葉遣いはNGです。
「です」「ます」調の言葉で統一しましょう。
たかが夏祭りだと思い、言うことを考えずに当日を迎えたことはありませんか?
何も考えず、頭に浮かんだ言葉を口にすると、普段の言葉遣いが出てしまいがちです。
何気ない一言が、老人ホームの印象を悪くする可能性もあります。
挨拶担当になった場合は、事前に挨拶の内容を考え、練習しましょう。
当日にはカンペなしでも挨拶ができるようになるのが一番です。
夏祭りの挨拶の例をご紹介!
開会の挨拶の一例を、ポイントに分けてご紹介します。
「みなさん、おはようございます。」
午後から行う場合は「こんにちは。」に変えましょう。
挨拶の有無で、その人に対する印象はガラリと変わります。
「ここの老人ホームの職員は挨拶もしないのか。」なんて思われてしまう恐れも。
このような場だけではなく、普段から挨拶をするように心がけましょう。
「本日は暑い中、(老人ホーム名)にお越しいただき、ありがとうございます。」
まずは暑い中来ていただいたことについて、感謝の気持ちを伝えます。
天気が悪い場合は、「お足元の悪い中」に変えましょう。
「開会の挨拶させていただきます、(名前)です。よろしくお願いします。」
自己紹介も挨拶の一つです。
近所の方なども参加される場合もあるので、名字だけでいいので自分の自己紹介をしましょう。
「本日、このように天気に恵まれたのは、みなさんの日ごろの行いのおかげです。
この日を迎えるにあたり、スタッフ一同様々な準備をしてきました。
ときには、入居者のみなさんにも手伝っていただき、ようやくこの日を迎えることができました。
本当にありがとうございます。」
これまでの準備等の話をしても良いですね。
特に、飾り付けなどを入居者が手伝った場合は、そのことを話しましょう。
家族も喜びますよ。しかし、入居者個人の名前は出さないようにしましょう。
「本日はこのように大勢の方が参加されます。中には車いすの方もいらっしゃるので、走ったりしないようお願いします。」
家族の中には小さな子供連れの人もいるかもしれません。
せっかくの楽しい夏祭りなので、怪我や事故を未然に防げるよう、必ず伝えましょう。
「~しないでください」などの表現だと、強制的な印象になります。
「お願いします」など、依頼する形の文言にしましょう。
「それでは、○○年(老人ホーム名)夏祭りを開会します!
みなさん、楽しい1日を過ごしましょう!」
最後に開会宣言で挨拶を終了します。
夏祭りの挨拶もしっかりと!閉会の言葉は?
夏祭りもいよいよ閉会のとき。
これまでの準備から当日の出店などで疲れもありますよね。
閉会の挨拶はやっと夏祭りが終わるという解放感から、気が緩みがちです。
せっかく盛り上がった夏祭りも、閉会の言葉次第では台無しになります。
最後まで気を抜かず、しっかりとした挨拶で夏祭りを締めくくりましょう。
出だしはやはり、来てくれた人に楽しかったかを聞くと良いですね。
いきなり「これにて夏祭りを終了します。」だと、これまでの楽しい気持ちが台無しになってしまうでしょう。
夏祭りは楽しかったか、時間があるなら2~3人にインタビューしても良いですね。
その後に、今回こうして夏祭りを開催できたのは、参加してくれた入居者、家族、近所の方のおかげだということを伝えましょう。
施設側がどんなに準備をしても、楽しんでくれる人がいなければ意味がありません。
日ごろの感謝を込め、この場で改めてお礼を言いましょう。
また、夏祭りで一番たいへんな思いをしたのは、準備を行ったスタッフです。
夏祭りを盛り上げるために、時には残業や自宅での制作などをしたスタッフもいると思います。
スタッフへの感謝の思いを、言葉にして伝えましょう。
そして締めの言葉です。
「最後になりましたが、これにて○○年の夏祭りを閉会します!来年もぜひお越しください。」
このように締めると、来年もまた来たいと思われるのではないでしょうか。
まとめ
夏祭りの挨拶、特に開会の挨拶は夏祭りを盛り上げる上でとても重要です。
しかし、盛り上げることに専念するあまり、言葉遣いや内容など気にすることを忘れていませんか?
老人ホームのスタッフは施設の顔でもあります。
何気ない一言、言葉遣いで老人ホームの印象を悪くすることもあるのです。
挨拶に気を付け、施設側も家族側も楽しい夏祭りにしたいですね。