食用菊は食菊とも呼ばれ、主に愛知県や山形県などで多く作られ出荷されています。
元は、中国から伝来したもので中国では菊を漢方としてお茶やお酒として
延命長寿を目的に飲んでいたとされています。
食用菊と聞いてピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、お刺身に添えてある
あの黄色い花が食用菊です。
お刺身に添えてある食用菊を見たことはあっても、食べ方がわからなかったり、
実際に食べられるものではないと思ってしまい食べたことがない方が多いと思いますが、
食用菊には、殺菌・防腐・解毒作用のあるグルタチオン、抗酸化作用のある
ビタミン群も多く含まれており、食べないのはもったいない食材だとも言えます。
ということで今回は、食用菊を多くの方に知ってもらうために、食用菊の保存方法や
選ぶポイント、食べ方などを詳しくご紹介したいと思います。
では早速、食用菊の保存についてご紹介していきますね!
保存する場合は冷蔵・冷凍のどちらかで保存することをおすすめします。
〈冷蔵保存〉
・購入後はなるべく早く食べることをおすすめしますが、どうしても保存が
必要な場合には、ガクから花びらをちぎり、花びらだけをジップ付きの密閉袋に入れて
冷蔵庫で保存をしましょう。
※乾燥させないことが重要です!
〈冷凍保存〉
・生のまま冷凍することには向いていませんので、茹でてからキッチンペーパーなどで
よく水気を拭き取りジップ付きの密閉袋に入れて冷凍保存をします。
〈食用菊の茹で方〉
・ガクから花びらをちぎり、鍋に水を沸かしお酢を入れてから食用菊を入れます。
・お箸でグルグルとかき混ぜ、浮いてきたら茹であがりのサインです。
・ザルにあげてよく水気を切りましょう。
料理に使う場合は、冷蔵庫で解凍させてから使うといいと思います。
次に良い食用菊を選ぶポイント!
この選ぶポイントには特別な技術は必要ありません。
①色
お花を購入しようとするとき、わざわざ色がくすんでいるものを買う人はいませんよね。
食用菊も同じで、色が鮮やかでシャンとしているものを選ぶといいです。
②花びらの先が丸まっているもの
これは花びらがしっかり開いているものとも言えますが、しっかり開花しているものは
食感がシャキシャキとしていて、美味しく食べられます。
スーパーなどで販売されているものは、だいたいが透明のパックに入れられていますので、
上下よく確認してから良い食用菊を選ぶようにしてくださいね。
では最後に、食用菊の食べ方(楽しみ方)についてご紹介していきます!
①和え物
食用菊を茹でて、お好みの味付けをすれば出来上がる簡単なものです。
食感を楽しむためには茹ですぎに注意ですよ〜。
②揚げ物
意外と揚げ物でも美味しく食べられます。
ガクから花びらをちぎり、かき揚げのように揚げていきます。
食感、風味共に美味しく食べられますよ。
③お吸い物
食用菊はお吸い物に入れると、色も鮮やかで目で楽しむこともできます。
作り方も簡単で、食用菊のお吸い物というよりはお吸い物にパラっと散らすくらいで
楽しむのがアクセントになっていいと思います。
上記以外にも、チャーハンや酢の物にも使えますので、ぜひ色々と試してみて自分好みの
食用菊レシピを完成させてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
今回は、まだあまり知られていない食用菊の栄養や保存方法、使い方などをご
紹介してきました。
なかなか食べる機会がなかったという方も、これを機に食用菊を食べて色々な料理に
使ってみてはいかがでしょうか。