冬の贅沢といえばふぐ!と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
身は蛋白でふんわり、それでいて噛めば旨みがじゅわっと出てくるような
高級魚ですよね。私もふぐはそれほど多く食べたことはありませんが、
昔本場の下関でてっさを食べてそのおいしさに感動し、
箸が止まらなくなったことを今でも覚えています。
ふぐの身はもちろん美味しいですが、
白子にもたくさんのファンがいらっしゃるのではないでしょうか?
鍋ものはもちろん、天ぷらにしたり焼いたりと、
様々なお料理で楽しめますよね。
しかしながら、ふぐの白子は美味しいけれど
毒が気になって自分での料理はちょっと・・・
と嫌煙される方も多いのではないでしょうか?ただしご安心下さい。
これからお話する方法さえ守って頂ければ、
誰でもご自宅で簡単にふぐの白子を調理頂けます。
今年は正しい処理方法を学んで冬のレシピに贅沢なふぐ料理を追加してみませんか?
今回は、ふぐの白子の冷凍方法や保存方法などについてお伝えしていきたいと思います。
ふぐの白子を冷凍保存する為には、下処理をした後にしっかりと水切りをした後、
ラップで小分けして保存します。
ラップをそれぞれに包装するのは少々面倒ですが、
もしも生のまま何もせずに冷凍してしまうと、水分が膨張し、
細胞膜が破壊されて食感がかなり悪くなってしまいますので
必ず守られることをおすすめします。
また、家庭用冷蔵庫の場合は開け閉めが多く、
鮮度が保ちづらいことに加え冷凍焼けも心配されるので、
遅くとも1ヶ月以内には食べるようにして下さい。
ちなみに、2~3日程度でしたら冷蔵保存で問題ありませんので、
購入したらなるべく早く召し上がられた方が良いかもしれません。
白子は湯銭しての冷蔵保存が一般的です。
中でも立て塩(海水と同じくらいの3%濃度)での冷蔵保存が最も適しています。
なお、水が濁ってきたらそのままにせず、こまめに取り換えて下さい。
ただ白子は鮮度が命ですので、やはりなるべく早く食べきってしまわれることを
おすすめします。
また、先述のように冷凍も可能ですが、食べる際には冷蔵庫に戻し、
自然解凍して下さい。
傷んでしまうので、決して電子レンジや湯銭では解凍しないで下さいね。
では、どのようにして白子は下処理を行うのでしょうか?
こちらで詳しく説明していきたいと思います。
まずは白子を水洗いします。
もしぬめりが感じられるようでしたら、やさしく流水で洗って下さい。
次に白子のつなぎ目の筋(赤い部分)を切り落とします。
その後食べやすい大きさにカットして下さい。
そして氷水を入れたボールを用意し、その中に少々日本酒を入れます。
70~80℃のお湯で白子1つにつき30~40秒ほど湯銭した後、
先程用意しておいた日本酒の入ったボールに入れて白子をよく冷やします。
最後にキッチンペーパーで白子の水分をよく拭き取って下さい。
因みにですが、白子の臭み抜きには湯銭した白子を
牛乳で5~10分つけておくと効果的だそうです。
興味がおありの方が、是非試してみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
下処理に保存方法、慣れないうちはおそらくハードルが高く感じてしまいますよね。
お店で食べるより家庭で作った方がリーズナブルだろうし、
挑戦してみたいな、と思われていた方もいらっしゃるでしょうが、
ふぐと聞くと毒を持っているというその特性から、
なかなか手を出せずにいる方も少なくないと思います。
しかしながら以上の手順を守って頂ければ、決して危険ではない食材です。
白子ポン酢、茶わん蒸し、唐揚げにお鍋・・・白子を使ったお料理は、
これから寒くなる季節は特に食べたくなりますよね。
きっとご家庭で白子を調理できれば他のご家庭の
ワンランク上のお料理を作ることが出来るでしょう。
是非皆さんも一度白子料理を食卓に一品追加し、
冬ならではの味覚を是非楽しまれてみてはいかがでしょうか?