卒業文集の表紙に使う漢字を選んでください、
といきなり言われても困ってしまいますよね。
今年の文集に使うのだから、
新聞やテレビでよくやっている
「今年の漢字」からとればいいや!と思ったけれど…。
いきなり「忖度(そんたく)」は卒業文集らしくないし、
「35億」じゃあ、チンプンカンプン。
将棋の藤井聡太くんの「僥倖(ぎょうこう)」は難しすぎるし。
さあ困った・・・
とお悩みの中学生のキミ、
ここにはそんなあなたの悩みを解決する
ヒントやアイデアがいっぱい。
きっと力になりますよ。
卒業文集の今年の表紙に相応しい漢字一文字は
テレビでよく、○○さんが中学3年生の時の卒業文集を紹介!
などとやっていますよね。
ほら、○○さんが中3の時の卒業文集。
こんなことを書いているんですよ、○○さんは。
と、卒業文集の表紙を見せて、ページを開いて
○○さんの書いたところをアップで映す。
いやあ、照れるなあ、と○○さん…
○○さんのファンなら興味もあるでしょうが
そうでもない人は、
どうでもいいけど、それより何?今の表紙。
表紙に書いてあった漢字は。
「本気」って、マジ?
ちゃんと読み方もふってあったよ!
と、ならないようにしたいですね…。
というわけで、テーマは
卒業文集の表紙にふさわしい漢字です。
そして「一文字」で紹介していきたいと思います。
卒業文集の表紙の漢字は好きな文字もおすすめ
せっかくの卒業文集だから、
自分の好きな文字がいいかな。
ただし、一般受けはしなくていいけど
せっかくの卒業文集なんだから、
クラスの仲間や同級生もみんなに
「あっ、いい漢字だな!」
と思ってくれるものがいいですね。
まずは、卒業を迎えるにあたっての自分の心情を表してみましょう。
さあ卒業だ。未来に向かって羽ばたくぞ、
といった意気揚々とした気持ちを表す漢字を見つけたいですね。
「翔」(しょう)
かっこいいですが、
問題はちょっと使われ過ぎ。
おなじ飛ぶや羽ばたくのイメージでも
「跳(ちょう)」
「躍(やく)」
「揚(よう)」
のほうが
まだいいかもしれませんね。
おなじく羽ばたくの「羽」でも
昆虫のはねまで意味する
「翅(し)」
のほうが読む人の想像力を刺激してくれそうです。
3月いっぱいで別れ別れになってしまう友だちや仲間のことも
気になりますね。
素直に、
「友(とも)」
「信(シン)」
「絆(きずな)」
「情(なさけ)」
は定番です。
「親(シン)」
「密(ミツ)」
「繋(つなぐ)」
「結(むすぶ)」
なども、あたりはずれがないですね。
もうひとつひねったところで
考えてみてほしいのが次の漢字です。
「岐(キ・わかれる)」
ご存知、岐路の「岐」です。
わかれ(みち)のことですが
もう少し意味を広げて、卒業の時期にふさわしく
行き方(生き方)がいく筋にも分かれる。
別れにふさわしい漢字といえるでしょう。
卒業文集でよく使われる漢字の意味を調べてみよう
卒業文集の漢字は、
100校あれば100通りの漢字があっても
ちっとも不思議ではありません。
なかには、これはいったいどんな意味なんだろうと
頭を悩ますものもありますね。
そんな中から、いくつか選んでみました。
耀(かがやく・ヨウ)
輝くとほぼ同じ意味の人名用漢字なのですが、
かがやかせるという意味もあって、
自分がキラキラして、友だちも光かがやかせると考えれば
中学生のキミにぴったりですよ。
同じかがやくでも
赫(かがやく・カク)
は、赤々と燃えるようにかがやくさま。さかんに光るさまですから、
中学3年生のキミにはよく似合います。
けっこう使われているかもしれないけど、
おすすめしたいのがこの漢字です。
颯(サツ)
訓読みでは「はやて」とも読ませます。
風のさっと吹くさま、またその音を意味します。
転じて「さっと吹く風」「はやて」となります。
卒業とともに、風のように去ってしまうなんて
ちょっとかっこつけすぎですか。
餞(セン・はなむけ)
もうひとつは、餞別の「餞」、「はなむけ」です。
新たな旅立ちや門出に際し、祝いのことばや
金品を送ることです。
まとめ
跳、絆、岐、耀、颯…
卒業文集で使える漢字をいくつかあげてみました。
どんな漢字を選ぶかで、その人のセンスや人柄が見えてきます。
また、ぜひ友達や、自分自身にむけて伝えたいメッセージも込めたいですね。
ここにあげた漢字をヒントに
あなたらしい一文字を考えてみてください。