十五夜とは、9月15日(旧暦8月15日)前後の満月の日を言い、2018年の十五夜は、9月24日とされています。
十五夜に当たる日は毎年同じではなく日にちは前後します。
現在でも「お月見」という言葉が残っている通り、昔から月を愛でて楽しむという習慣があったとされています。
十五夜に月を愛でるという習慣は中国から伝わったもので、その中国では十五夜に当たる日は中秋節として祝日に設定され盛大にお祝いがされています。
中国の場合は、月餅というお菓子を食べながら月を楽しむという習慣があるようです。
では日本ではどうでしょうか?
皆さんはお月見と聞いて何を連想しますか?
一般的に、団子、里芋、枝豆、栗などと一緒に御酒を供えたものがお月見料理とされています。
私はお月見団子をすぐに思い浮かべましたが、地域によってその習わしなども違うようですので、詳しくご紹介していきたいと思います。
十五夜のけんちん汁の由来は?月見団子の意味は?お月見の歴史
十五夜には、豊穣を祈るお供え物として月を愛でながら、お月見団子などを楽しむという習慣が昔からあるのはご紹介しましたが、けんちん汁とも関係があることはご存知でしょうか?
けんちん汁が伝わったとされている有力な説は、中国からのものとされ「里芋は十五夜まで育つ」という言い伝えのもと、その日に収穫しけんちん汁にして食すという慣わしが現在でも続いています。
東アジアでは旧暦の8月15日の月見の日には里芋の収穫祭がある地域が多く、日本でも同様に、この日に里芋を食べる習慣がある地域があります。
十五夜といえばお月見団子でしょう!!という方も多いと思いますが、そもそもなぜ団子が食べられるようになったのでしょうか?
テレビなどで見る映像では、三方(お月見団子を置く台)にお月見団子が積まれて縁側に置かれて月を愛でながら食べるという光景が多いと思います。
ではまず、月見団子の歴史からご紹介していきます。
このお月見団子も、平安時代に中国から伝わったのが始まりとされています。
昔は月を神として信仰しており、穀物の収穫に感謝するため月の丸い形と似せて白く丸いお団子作りお供えしていました。
それが現代まで伝わり、現在では満月を愛でながらお月見団子やけんちん汁を楽しむという楽しみ方に変化しています。
十五夜にけんちん汁!習わしやお供えの仕方などお月見の過ごし方
皆さんは、お月見はどのように過ごしますか?
習わしやお供えの仕方など分からない点も多いと思いますので、ご紹介していきます。
まず十五夜といえば、多くの方がお月見団子を思い浮かべるかと思います。
では、お月見団子の置き方はご存知ですか?
三方と呼ばれるお供え物を置く台に、白い紙を敷いて、お団子をピラミッド状に積んでいきます。
置き方は、下段に9個、中段に4個、上段に2個。
三方には穴が3箇所開いており、穴の開いていない面を月に向けて置くことも重要です。
十五夜とけんちん汁の関係は前述した通りですが、この習わしは栃木県や群馬県の南部地方で現在でも行われており、十五夜の食事はけんちん汁と決まっている家庭もあるそうです。
ゆっくり月を愛でながら、けんちん汁を食べてデザートにお団子を食べるというのもいいのではないでしょうか。
十五夜にけんちん汁?地域ごとに異なるお月見の行事は?
日本全国で十五夜に行われている、お月見の行事をご紹介していきたいと思います。
〈新潟県〉
・堀之内十五夜まつり
屋台などで賑わうお祭りで、花火も見もの!
神輿パレードなどもあり子供から大人まで、皆んなが楽しめるお祭りです。
・与板十五夜まつり
250年を超える伝統的なまつりで、2日間行われる万燈登り屋台は迫力満点です。
屋台が街を練り歩き、活気にあふれた祭りです。
〈宮崎県〉
・平群十五夜踊り
市指定無形民俗文化財にされており、女性だけの踊りという珍しい踊りでもあり、五穀豊穣を祈願して旧暦の8月十五夜に近い土曜日に行われています。
〈鹿児島県〉
・十五夜綱引
旧暦の十五夜の日には、鹿児島県の各地で綱引行事が行われます。
健康・豊作を祈願して行われている行事で、綱の大きさは35メートルほどもあり住民が引き合う光景は圧巻です。
・十五夜ソラヨイ
知覧町で行われている十五夜行事で、月と大地に感謝し豊作を願うというもの。
子供たちが藁でできた蓑笠を被り、「ソラヨイ」と歌いながら四股を踏むように踊るのが特徴的です。
気になった方は是非足を運んでみてください〜!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
十五夜といえばお月見団子〜とばかり思っていましたが、けんちん汁を食べる地域があったりお祭りが行われていたりと知らないことも多かったのではないでしょうか?
正直なところ、私も知らないことがいくつかあり、まだまだ知らない事って多いなぁと実感しました。
皆さんも、今年の十五夜は、ゆっくり月を愛でて楽しんでみてはいかがでしょうか〜。