十五夜とは、中秋節とも呼ばれる旧暦の8月15日(現在は9月15)を指します。
この日の前後の満月の日にお月様を愛でて楽しむというのが今でも残る楽しみ方です。
十五夜の日にお月見を楽しむという慣わしの歴史は古く、元々は中国から伝わったものとされており日本では平安時代から始まっています。
昔は、お月様を神様と信仰しており、農作物の収穫や物事の結実、祖先との繋がりなどを祈り感謝するためにお供え物をしていました。
また、この十五夜の時期には「芋」の収穫の時期と重なるため、地域によってはお月見にはお芋を食べるという慣わしがある所もあります。
今回は、十五夜のお供え物についてお話ししていきたいと思います。
飾り方やお団子の数など、詳しく知りたいという方のために、お月見の慣わしをご紹介していきます。
十五夜のお供えの花!ススキと合わせて飾るのはどんな花?
まず十五夜のお月見と聞いて思い浮かぶものは、お団子やススキなどだと思います。
昔は、食べ物以外で飾るものと言えばススキでしたが、現在ではススキの他にお花も一緒に飾られ、楽しまれています。
では、どんなお花を飾ればよいのでしょうか?
これを飾らなければいけないという決まりはありませんが、なるべくこの時期に咲くお花を選ぶと季節を感じることができるので良いでしょう。
・ナデシコ
・リンドウ
・キキョウ
などの七草のお花を、ススキと一緒に飾るのも良いのではないでしょうか。
十五夜のお供えのススキはどんな意味?お団子の数は?お月見の慣わし
昔からお月見に飾られている「ススキ」には、どんな意味があるのかご存知ですか?
十五夜には、秋の収穫の感謝と今後の豊穣を祈って、神様(お月様)にお供え物をします。
この場合お月見団子は、この時期に採れる里芋を意味し、ススキは稲穂に見立てて飾られていました。
地域によっては、ススキではなく稲を飾る所もありますが、だいたいの地域では収穫時期が過ぎているためススキが飾られるのが一般的です。
また、ススキは切り口が鋭く「魔除け」の意味もあり、十五夜が終わるとそのまま玄関に飾るという家庭もあります。
昔からススキは神様の依り代とされ、悪いものから収穫物を守り、豊穣を祈るという意味があります。
では、お団子はどうでしょう。
お団子は、里芋やお月様に見立てて作られるようになりましたが、初めての場合どの様に飾れば良いのか迷ってしまいますよね。
十五夜のお月見にお供えするお団子の数は、「15個」です。
下段に9個、中段に4個、上段に2個とされており、更に細かく言うと、上段の2個の内の1個を一番上に置くようにすると綺麗に飾ることができます。
十五夜のお供えの飾り方!どこに飾る?月見台の置き方アイディア
いざ、お月見を楽しもうと思っても、飾り方が分からなければ進めせんよね。
ということで次は、お供え物の飾り方について詳しくご紹介していきます。
まず、思い出していただきたいのが、十五夜の意味です。
これは、お月様に農作物の収穫の感謝や豊穣などを祈るという慣わしですので、お月見をする場合にはお月様が見える場所で行わなければ意味がなくなってしまいます。
場所はお月様が見える場所であればどこでもいいので、一番綺麗に見える場所にセッティングすると一層楽しめるかもしれません。
自宅のお庭や縁側、マンションなどであればベランダなども眺めるには良いのではないでしょうか。
最近ではお部屋の明かりを消して、キャンドルなどを点けて楽しんでいらっしゃる方もいるようですよ〜。
そして最後に重要な飾り方ですが、三方に白い敷き紙をして、お団子を積みます。
この三法には4面中3面に穴が空いていますので、穴の空いていない面をお月様側に向けて置くようにしましょう。
三方が無ければ、お皿でも代用可能ですよ〜。
置き方は、お月様からみて右側にお団子、左側に里芋などの野菜や果物、ススキやお花を置きます。
これで十五夜のお月見の完成です!
置き方など決まりがあるからといって、ガチガチにこの通りにするのではなく基本は守りつつ、自分なりにアレンジしてお月見を楽しんでみるのもいいかもしれませんよ〜。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
十五夜にお月見なんて季節感もあって風流で良いですよね〜。
私はもっぱら、お団子に集中してしまいがちですが、今年の十五夜は少し目線を変えて、ゆっくりお月様を眺めてみようかなぁなんて思っています。
皆さんも、それぞれ自分に合った十五夜の楽しみ方を見つけて、たまにはゆっくりとお月様を眺めるのも良いのではないでしょうか。