小学校で、最初に栽培する植物は、今も昔も朝顔です。
朝顔の花が咲く期間が7~9月位ですので、夏休みには、まだ花が楽しめるし、観察日記を書くもよし、押し花にするもよし、種の収穫をするもよし。
そんなわけで、小学校低学年の子供たちは、朝顔を栽培した年の夏休み前には、朝顔の鉢を家に持って帰る、という大仕事があります。
重たいし、支柱がささっていて高さもあり、小さい子供にとっては、結構たいへんなんですよね。
そして、持ち帰る朝顔ですが、また夏休み明けには学校へ持ってきなさい、または、種をとって持ってきなさい、というところもあります。
長い夏休みの間には、イベントもたくさんあって、留守にすることもありますから、枯らしてしまわないかと管理が心配ですよね。
そこで、留守中のお手入れの仕方など、朝顔の管理の仕方について、ご紹介していきます。
朝顔の育て方!夏休みの遠出など留守中の手入れは?
朝顔の生育には、日光と温度と水が大切です。
そこで、栽培には、日光が半日以上、充分に差し込む場所が適していて、夏場には土が乾燥しないように、水やりを朝・夕の2回にします。
ところが、せっかくの夏休みですから、遠出や泊りがけの行事もありますし、そんな時には、水やりができなくなりますよね。
さあ、困りました。
しかし、困ることも皆さん同じで、便利グッズを使う方法や、簡易水やり装置を自作する方法など、いくつか対処法がありますので、ご紹介します!
給水を考える前に、留守の間は、朝顔の鉢やプランターを、できるだけ日陰に移動してやることを、考えましょう。
留守で、水やりがままならないのに、昼間のカンカン照りの日照の中だと、少ない土の水分が乾燥して、枯れてしまうかもしれません。
できれば、午前中だけの日照くらいの場所に、移してやりましょう。
そして、給水方法を考えます。
まず、便利グッズですが、ペットボトルを吸水ポットに替えられる、「自動給水キャップ」が、100円ショップやホームセンター、ネット通販でも手に入ります。
ペットボトルの蓋を取り、代わりに取り付けられるようになっている、円錐形のプラスチック製品ですが、ペットボトルに水を入れてから、これを取り付け逆さにして、朝顔の鉢の土に挿しておくと、少しずつ先から水が出て、自動給水できる、という仕組みです。
ただし、製品によって、水の出具合がいろいろですので、あらかじめ試してみて、この方法で大丈夫そうか、調整しておく方がいいですね。
ペットボトルは、500~1000mlの、小さめの容量のものがいいと思います。
また、ペットボトルに取り付けるのではなくて、管が伸びて、横に置いたコップなどの水を、吸い上げてくれるようになっている商品もありますよ。
この給水方法は、1~2日位の留守には対応できますが、それ以上になる場合には、水が足りません。
そこで、3日以上の留守になる場合は、もう少し水源の大きいものを用意してやる方がいいので、自動給水装置を自作する方法をご紹介します。
<用意するもの>
■水を入れたバケツ、または2Lの大きなペットボトル
■布切れ
(古い衣類やタオルなど何でもOK.。細く切って長いひも状にします。)
■ホース数10㎝~必要な長さ
(ホームセンターなどで、切り売りしています。)
■バケツを置くための台になるもの
(バケツが朝顔の鉢より、高い位置に置けるようにします。)
<作り方>
朝顔の鉢の近くに台を設置して、バケツ(または大きいサイズのペットボトル)を置きます。
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ホース管の中に、布切れで作ったひもを通して、ホースの両端から、少しずつ長めに出るようにしておきます。
↓
ホースに通したひもを、片方はバケツに浸かるようにし、もう片方は朝顔の鉢の土に埋め込みます。
これで、バケツの水がひもを伝って、朝顔の周りの土に少しずつ吸収されていきますよ。
高さの差がある方がいいようです。
この方法も、装置を作ったら、事前に効果を試しておく方が、安心できますね。
また、他にも、子供用のビニールプールに水を入れ、鉢ごとつけて出かけるという方もおられますが、この方法だと、根腐れが起こる心配がありますので、オススメはできません。
朝顔の育て方!間違いやすいのは?注意すべきポイント
朝顔は、水やりが大事!なのは正解なのですが、やり方を間違うと、逆に枯らしてしまうことになるので、注意が必要です。
まず、朝顔の水やりの基本は、土が白っぽくなって乾いてきているのを目安にして、朝1回から始まり、次第に日中の気温が上がってくると、土が乾きやすくなりますので、真夏は朝夕2回に増やします。
1回の水やりで、鉢やプランターの底に開いている穴から水がしみ出すまで、たっぷりとやりましょう。
ただし、土が乾いたらいつでも水やりをしていいのか、というと、実はそこが問題です。
最近の真夏の気温上昇は、厳しいものがありますね。人間でも体を防護しておかないと、熱中症を引き起こしますが、植物もやはり、注意してあげなければならないポイントがあります。
朝顔は、水切れすると枯れてしまう、たいへん水を好む植物なのですが、真夏になると「水やりを避けた方が良い時間帯」があるのです。
それは、11~15時!この間に水やりをしてしまうと、鉢やプランターの中で、その水が熱くなって沸騰し、朝顔の根っこを傷めることになり、逆効果になります。
ですから、もし朝の水やりをし忘れたとしても、真夏の場合は、11~15時の間はじっと我慢して、夕方になってから、たっぷりと水をあげるようにしましょう。
まとめ
お子さんが、1学期に小学校で栽培した朝顔は、夏休み前に家に持ち帰ります。
そして、学校によっては、休み明けに、また学校に持っていかなくてはならないこともあります。
朝顔の花は、うまくいけば9月もまだ花を咲かせますので、もしかすると、元気な朝顔を持っていくことになるし、もし花も終わって枯れてい
たら、種を収穫して持っていく、という学校もあります。
どちらになるにしても、夏休み中のお世話を、お子さんと楽しみながら、朝顔の自然な生育の様子を、観察したいものです。
しかし、夏休みは、何かと行事や旅行など、留守をすることもありますよね。
そこで、留守中のお手入れも含め、夏休み中の朝顔の育て方について、ご紹介しました。
親子で協力しながら、朝顔もしっかり管理してあげて、楽しい夏休みにしてくださいね。