高齢者の虐待発見!その時の通報や対応の手順とは

高齢者に対する虐待が年々増えているのをご存知でしょうか?

施設や自宅で介護を受けながら必死に日々を過ごしている高齢者。

そんな高齢者に平気で暴力や暴言を吐く介護職員。

考えられないですよね。

さらには家族が虐待をしてしまうケースもあるのです。

施設では虐待防止の為に様々な取り組みをしています。

それでも虐待が起こったときはどうすればいいのでしょう?

もしも自分が虐待を発見した場合にはどのような対応が必要なのでしょうか?

そこで今回は

・高齢者への虐待の種類や発見方法は?
・高齢者虐待の通報の仕方とは?
・高齢者虐待が発覚した後はどうなるの?

上記3つについてご紹介していきましょう!

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高齢者への虐待の種類や発見方法は?

高齢者への虐待とされる行動はどんなものがあるのでしょうか?

また、どんな場面で発見されるかは以下の通りです。

身体的虐待

虐待といわれて一番に思い浮かべるのがこの身体的虐待ですよね。

いわゆる殴る蹴るといった行動です。

「ついカッとなってしまった」なんて事を耳にしますが絶対にやってはいけない事です。

家族や介護職員も悪い事と認識しながら行われやすい虐待になります。

発見されやすい場所になると、居室や自宅等のあまり人目がない所で行われる事が多いです。

性的虐待

「忘れてしまうからいいだろう」

という考え方が多く、無理やりに性的な行為をする虐待です。

こちらも他者の目に触れない居室や自宅で行われる事が多く、発見されにくい虐待になっています。

経済的虐待

高齢者の意思と関係なく、財産や貯蓄を使用する事になります。

こちらは家族間で行われる事が多い虐待となっています。

親の介護の為に使う費用だけでなく、自分の為にお金を使ってしまうような行為です。

経済的虐待を発見する為には、しっかりと通帳記入をする事です。

また、買ったものの領収証やレシートを保管して、残高確認をすれば発見することが出来るでしょう。

介護・世話の放棄・放任

自分では動けない事がわかっていて放っておく事になります。

排泄の交換も汚れているのにやらない。

何か月もお風呂に入っていないのを知っていて何もしない

介護サービスを利用出来るのに利用させない。

このような事は世話の放棄とみなされ虐待にあたります。

自宅でのケースが多いので発見するのは非常に難しい虐待です。

地域や友人、一緒に暮らしいていない家族や親族が定期的に訪問する事が大切になります。

心理的虐待

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脅したり大声を出して相手を罵ったりする行為です。

この心理的虐待は意外と本人が虐待をしていると感じていない事が多いです。

家族にしても施設の職員にしてもそうでしょう。

「ダメ!」「そっちは行かないで!」

なんて大声で言う事はありませんか?

もしかしたら言われた高齢者は怖いと感じているかもしれません。

高齢者への問いかけ方や話し方については注意しましょう。

高齢者虐待の通報の仕方とは?

施設で働いていて、虐待を発見した場合はどのようにすればいいのでしょうか?

手順は以下の通りです。

職員が通報・届で行う

介護職員による虐待を目撃した場合になります。

目撃者はすみやかに区市町村へ通報しなければならないことを覚えておいてください。

介護職員にはその義務があるのです。

高齢者自身で届け出る。

もしも介護職員が高齢者に虐待を行ったとします。

しかし誰もいない所で行った場合は発見者がいません。

さらに防犯カメラの死角であれば発見や目撃する事は不可能です。

そんなときは高齢者自身が通報・届を行う事が出来るので、覚えておきましょう。

高齢者虐待が発覚した後はどうなるの?

職員や高齢者本人が区市町村に届け出をした後の対応についてです。

事実確認

通報を受けた区市町村は事実確認を行う事になります。

その為施設は調査を受ける事になるのでしっかり状況報告をしなければなりません。

ヒアリングを受けた職員が事実を話したうえで、虐待が本当にあったかどうかが判断される事になります。

改善命令

虐待の事実が発覚した場合は、施設に対して改善するよう指導を行うのです。

また、施設の対策についても書面で提出するよう指示を受ける事もあります。

もしも指導をしたのに改善されない、悪化してしまったという時は大変。

最悪の場合指定の取り消し処分を受ける可能性もあるのです。

まとめ

それではまとめに入りましょう。

高齢者への虐待の種類や発見方法は?

・身体的虐待
・性的虐待
・経済的虐待
・介護・世話の放棄・放任
・心理的虐待

他者の目に触れないように行う事が多いので発見するのは難しい。

また、心理的虐待のように知らず知らずのうちに虐待になっている事もあります。

高齢者虐待の通報の仕方とは?

・職員が通報・届で行う
・高齢者自身で届け出る。

区市町村へ届け出して下さい。

高齢者虐待が発覚した後はどうなるの?

・事実確認
・改善命令

改善が出来ないと指定の取り消しの可能性があるのでしっかり改善しましょう。

いかがでしたか?

今回は高齢者虐待の種類や発見方法、発見後の対応について紹介しました。

高齢者虐待は絶対にあってはならない事です。

高齢者虐待について、施設内での研修や自分でもしっかり知識を身につけましょう。

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