また今年も、蚊の季節がやってきますね。
蚊に刺されると、痒みでついつい掻いてしまって、またよけいに痒くなり、
嫌なものですよね。
子供の場合、ひどく掻きむしると、とびひに発展することもあります。
また、蚊は、ペットの病気を媒介しますし、日本でも日本脳炎など、
ヒトの感染症も媒介することが知られています。
また、2014年には、60年ぶりにデング熱の感染も確認され、
問題になりましたね。
家の中は、今やたくさんの種類の蚊よけや殺虫剤がありますので、
なんとかできるとはいえ、屋外でも小さなお子さんやペットを守り、
とくに家周りはできるだけ蚊退治をしたいものですね。
そこで、ペットボトルで作る、エコ蚊取り器をご紹介します。
また他にも、身近なものを利用して、蚊を寄せ付けない方法があります。
そんな屋外用の、エコな「蚊」対策を、ご紹介していきます。
蚊退治のペットボトルは有効?作り方や管理の注意点
世界では、今でもマラリアやデング熱など、蚊によって媒介される感染症が
蔓延している国もあり、そのひとつであるフィリピンで考え出された、
「ペットボトルの蚊取り器」。
市民がこれを協力して作り、蚊を撃退することで、たくさんの人の命が
救われました。
しかし、このフィリピン発の蚊取り器は、日本でも有効なのでしょうか?
フィリピンは、日本より赤道に近く、熱帯ですね。
日本は、温暖湿潤気候で、夏の温度がかなり違うよう思いますが、
その日本も最近は、熱帯気候化している!?などといわれる程、
スコールのような雨が突然降りだしたり、35℃以上の猛暑日が続いたりと、
異常気象が目立ちます。
猛暑の中なら、日本でも効果が期待できそうですよね。
それでは、作り方をご紹介します。
<用意するもの>
○砂糖 50g(※本家はブラウンシュガーを使うそうですが、
普段、料理に使う、白砂糖や三温糖でも大丈夫です。)
○ドライイースト(パン作り用など。) 2g
○お湯 1カップ(200cc)
○ペットボトルを覆うための新聞紙か黒い紙、またはアルミシート
<作り方>
①まず、ペットボトルはきれいに洗って乾かし、上から3分の1位の
ところで、ハサミやカッターなどで、裁断します。
②ペットボトルの下の方へ、砂糖を入れ、そこへ、少しだけ冷ました
お湯を入れてよく溶かします。
③切り離したペットボトルの上の方を逆さまにして、砂糖を溶かした
お湯の入った下の部分に入れ込み、テープでひっつけます。
この注ぎ口が逆さまになった形が、生き物にとっては、「入れたけれ
ど出て行けない」トラップになります。
よく子供たちが、川で小魚を捕獲するための仕掛けとしても、
中にパン切れなどを入れて使いますよね。
④お湯が冷めてきて、38~40℃位(ちょうどお風呂のお湯位の温度)
になったら、ドライイーストも入れます。
※この温度が、イーストの発酵に適しています。
⑤最後にペットボトルの外側を、蚊の好きな黒い紙や新聞紙で覆い、
しっかり発酵させます。
これで、ペットボトルのエコ蚊取り器が完成です!
アリが多いところに置くと、中の砂糖に引き寄せられて、
アリが集まってきてしまいますので、気をつけましょう。
また、風などで倒れないように、工夫して設置しましょう。
このペットボトルのエコ蚊取り器は、中でイースト菌が発酵することで、
二酸化炭素を発生させ、蚊をおびき寄せるという仕組みです。
温度が低い状態では、イースト菌が発酵できませんので、
蚊をおびき寄せる効果がなくなります。
屋外でも、涼しい場所や、風が強く吹き込むような場所に置くのは、
適していません。
置く場所によって、効果の程はいろいろなので、
より効果が上がるように場所を変えながらトライしてみましょう。
また、1~2週間でイースト菌の発酵は終わり、取り換え時期がきますので、
中身を捨てて、新しく作りなおさねばならなくて、
これが結構匂いもきつくて辛いとか。
処理法を工夫して、入れ替えず、使い捨てにしたいですね。
蚊の退治!屋外でも蚊を寄せ付けない、しっかり効く方法は?
蚊は、濃い色や黒い色が大好きですから、そんな色の服を着ていると、
寄ってきてしまいます。
逆に、白っぽい色、薄い黄色や、橙色、ピンク、そして薄いカーキ色は、
蚊が嫌いな色なんだそうですよ。
蚊を引き寄せないようにするには、そんな嫌われ色の服を選ぶのもいい
ですよね。
また、庭に蚊取り線香を置いたり、蚊よけスプレーを人間にしっかりと
かければいいのですが、小さいお子様やペットには使えません。
そこで、香りにアロマ効果があり、料理にも使えて便利な、ハーブの鉢植えを、
お庭や玄関先に置いてみませんか?
蚊が嫌いな香りの、ローズゼラニウム、ローズマリー、レモングラス、
ペパーミントなどがおすすめです。
※ただし、ペパーミントには、乳汁分泌抑制作用(母乳の出が悪くなる
働き)があるので、出産後の母乳育児をされている方には、注意が必要です。
お庭にハーブがあるなんて、それだけでも素敵なのに、料理に使えたり
ハーブティとして飲むことができるものもあります。
そのうえ、虫よけにもなるなんて、うれしいですね。
蚊の退治を簡単に!身近なものを使った対策の仕方
蚊を退治するための、身近なものを使った対策は、他にもありますので
ご紹介します。
体に害の少ない、天然成分を使ったスプレーを作ります。
■ハッカスプレー
ハッカをご存知ですか?
皆さん、スースーする飴など、食べたことがあるのではないでしょうか。
ハッカは、「ハッカ油」として薬局で販売されていますので、それを使って、
「ハッカスプレー」を作っておけば、安全に蚊よけをすることができます。
蚊は、ハッカが大嫌いみたいですよ!
それに、肌にハッカ油を付けるとスースーして、暑い中で、ちょっとし
た涼しさも味わえますね。
<作り方>
出来上がり量:100ml
② スプレー容器を用意しましょう。(※100円ショップでも買えます。)
②消毒用エタノール(※薬局で買えます。)10mlに、ハッカ油を20滴程
垂らして、良く振り混ぜます。
③水道水 90mlを加えて薄め、もう一度よく振って混ぜましょう。
これで、出来上がりです!
また、他にも、蚊が嫌がる匂いのハーブはたくさんあります。
最近は加湿器などに、お好きな精油(エッセンシャルオイル)を使う、
アロマ好きな方もおられますので、それを使っても手作り虫よけスプ
レーを作ることができます。
■ハーブ(アロマ)スプレー
ゼラニウム、レモングラス、シトロネラ、ユーカリレモン、ローズマリー
などは、虫よけにオススメの香りの精油です。
作り方
出来上がり量:50ml
① スプレーボトルに、キャリアオイル 5mlを入れて、精油(エッセン
シャルオイル) 10滴を垂らし、しっかり振り混ぜます。
②そこへ、水 45mlを入れて薄め、もう一度よく混ぜると、
出来上がりです!
1回だけよりも、何回か噴霧した方が効果的ですよ。
ハッカ油も精油も、天然の植物由来のものですから、小さなお子様や
ペットなど、できるだけ化学薬品を使いたくない人や使えない人にも
いいですね。
まとめ
暑い夏がやってくると、「蚊」との闘いも始まりますね。
家の中は、さまざまな工夫で、蚊の侵入を防ぐこともできますが、
屋外でもできるだけ蚊には刺されたくないですよね。
小さなお子様やペットにも、できるだけ蚊を寄せ付けないようにするため、
できるだけ安全で、身近にある物を使って、蚊を退治する方法を探りました。
まず、蚊をおびき寄せて捕まえる、フィリピン発のペットボトルの
エコ蚊取り器です。
そして、ハーブの力を利用して蚊を撃退する、ハッカ油スプレーと、
ハーブ(アロマ)スプレーも、ご紹介しました。
ハッカ油は、お風呂に数滴垂らすだけで、スースーして気持ちがいい
と人気です。
涼しさだけでなく、蚊よけにもなり、蒸し暑い夏にはおすすめです。
それを使った、手作りスプレーをお部屋に噴霧すれば、蚊だけでなく、
ゴキブリやダニにも効くので、とっても便利。
お子様やペットにも安心して使えるのが、うれしいですね。
その他、蚊の嫌う匂いのハーブの鉢を置くことや、蚊の嫌う
白っぽい明るい色の服を着るなど、簡単な蚊よけの対策もご紹介しました。
今年も、暑さや「蚊」に負けない、楽しい夏を過ごしましょう。