1日の疲れを癒すのがお風呂。
浴室は家族みんなが毎日必要とする場所ですよね。
浴室は主に2つのタイプがあり、浴槽、床、天井が一体化されている
ユニットバスと、古くから日本で行われているような浴槽、床、
天井をそれぞれ建築していく在来工法の浴室があります。
今回はこの在来工法で作られたお風呂の「タイル」について、
リフォームを考えている方に役立つ情報を詳しく解説していきます。
浴室タイルは塗装?張替え?お風呂リフォームの種類と特徴
安く済むから、簡単そうだから、雰囲気だけ変えたいからなどと
安易に浴室のDIYを検討している方はちょっと待ってください!
在来工法のお風呂場には寿命があるのをご存知ですか?
一般的にその寿命は15年〜25年と言われていて、
まだ比較的新しい浴室であれば表面上のリフォームはできますが、
古くなった浴室で知らないうちにタイルにひびが入っていた、
目地に隙間ができたという場合は、寿命による経年劣化が原因の可能性があります。
その場合は表面だけDIYでリフォームして綺麗に見せても、
内側の水道管や土壁などの傷みがどんどん進行していきますので、
業者に頼んで本格的なリフォームが必要になるかもしれません。
浴室タイルのリフォームには古いものを全て剥がしてからの張替え、
古いものをそのまま残し上からの重ね貼りの方法があります。
その他の方法として、古いタイルへの塗装することも
できることはできるのですが、ツルツルしたタイルに塗装となれば清掃、
補修、表面粗し、など基礎的な部分をしっかりとした上で塗装しなければならず、
知識と技術のあるリフォーム業者でさえ、「お客様がどうしてもという場合のみ」
「保証無しで」というくらいおすすめできない方法のようですから、
素人が気軽に塗装したとしてもすぐに剥がれてしまう原因になりかねません。
リフォームで塗装か貼り替えか考えている場合は、
浴室の寿命のことや先の事も考慮して、業者に頼むか、DIYできるか、
タイルは張替えか、重ね貼りかの決断をするのがいいようですね。
浴室タイルにできるDIY!詳しい手順を紹介
さて、上記のことを踏まえた上で、自分で出来るのであればDIYにチャレンジしてみましょう!
◯重ね張り
こちらは既存のタイルの上に新しいタイルを貼っていく方法なので比較的簡単です。
まずはタイルを貼り出す基準を決めて、端部のカットなど事前に確認します。
その後、接着剤を均一に塗布した後、クシ目ゴテでクシ目をたてます。
1 回あたりの塗布範囲は、タイルの割り付け位置と、接着剤を塗布してから
タイルを貼るまでの時間などを考慮しながら調整します。
接着剤塗布後、タイル割り付けに従って、素早くタイルを貼り付け、
十分に圧着します。同時にタイルの目地調整も行います。
接着剤が硬化してタイルが動かないことが確認できたら目地詰めを行います。
目地詰め後は、濡らしたスポンジで余計な目地材をふき取ります。目地材硬化後、
必要な部分にシーリング処理を行えば完成です。
◯張り替え
こちらはまず既存のタイルを全て剥がす作業が必要になります。
タイルの中心に皮すきを直角にあてて、ハンマーで叩きます。
すると皮すきが、タイルに突き刺さるので、そのまま斜めに叩き、
タイルを壊しながら剥がしていきます。皮すきの刃は小型の歪まない物が良いでしょう。
壁との隙間にうまく皮すきを入れ込みながらコツコツ剥がしていきます。
全部剥がし終えたら、接着材の固まりをコンクリートの壁から削り取り、
カスがでるので、そのゴミをキレイに取り除きます。
タイルを全て剥がし終えたら重ね張り同様の手順でタイルを貼っていきます。
浴室のタイルの費用!業者委託時とDIYでリフォーム価格を比較
一般的な住宅の浴室が0.75坪とした場合、タイルを業者委託で張替えるとなると、
床が6万円、壁が10万円程度かかり、さらに下地の劣化具合や
選ぶタイルによっては、もっと高くなることもあるでしょう。
DIYであれば例として、タイル1万円、目地材6千円、
接着剤2万6千円程度で仕上がります。
手間はかかりますがその分費用はぐっと抑えることができますね。
まとめ
いかがでしたか?浴室のリフォームは表面ばかりにとらわれず、
まず内側の劣化具合を考えることが重要です。
自分で出来るか、業者に頼むべきかをよく見極めた上で、決断してくださいね。