冷蔵庫上の収納は放熱の隙間を!危険なNG設置例と安全に活用術

皆さんの家の冷蔵庫、買い換えたのはいつですか?

家電製品の寿命はだいたい10年、とはよく言ったもので、我が家の冷蔵庫は
なぜかいつも10年前後で壊れ、買い換えています。

そして、冷蔵庫が、一昔前とは仕組みが違っていて、進化しているって、
ご存知でしたか?

何が違うのかといいますと、使う側にとってとても重要な、
隙間をあけるべき場所である、放熱板などの「排熱する部分が変わっている」
ということです。

今までは、「冷蔵庫の後ろ側(背面)を、壁などから離して設置する」のが、
通例でしたよね。

それが、この頃は、「側面と上部」に変わってきているのです。

それでは、どうしてそんなことになっているのかを探りつつ、
新タイプの冷蔵庫の場合に、上部のスペースを安全に収納に生かす方法を、
ご紹介いたします。

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冷蔵庫上の収納は放熱の遮断にご注意!冷蔵庫の熱を逃がす仕組みとは?

まず、「冷蔵庫が冷えて、余分な熱を逃がす仕組み」を解説します。

冷蔵庫の中では、「冷媒」という物質がパイプの中を通って、
ぐるぐると庫内外空間(※内蔵型の場合は、外といっても完全に
本体の外には出ていません。)とを循環しています。

この冷媒が、庫内で液体から気体に変わりますが(これを
気化するといいます。)、その「気化」する際に、「気化熱」として、
周りにある熱を奪うことで、庫内の温度を下げてくれています。

そして、その冷媒がまた庫外へ出る前に、圧縮器(コンプレッサー)に
集められて液体に戻され、外を通る間に、庫外へ熱を放出するのです。

これを繰り返すことで、冷蔵庫内は冷え、放熱板からは
熱が放出されています。

ですから、この放熱する場所である面を塞いでしまうと、
冷蔵庫が冷えるのを邪魔することになり、余計な電力が必要になり、
電気代がかかったり、故障の原因になってしまいます。

そして、冷蔵庫によって、その放熱する面が決まっていて、
取扱説明書に記載されていますので、知っておく方がいいですね。

一昔前は、背面に放熱板が設置されているものがほとんどでしたが、
それだと、背面を壁などから離して設置しないといけないので、
ただでさえ大きな冷蔵庫が前に出て邪魔になり、スペースの使い方にも
困りますよね。

その問題をクリアするため、この頃の新タイプの冷蔵庫ですと、側面に、
そしてさらに、横を広く空けるのも不便だということで、天板側(上部)
にもってきているのです。

メーカーによっても違いますが、おおむね20Lより大きい容量の物は、
側面と天板部で放熱するものが多いようですね。

その場合、例えばあるメーカーだと、背面は2~5㎝でよいのですが、
上部は5~30㎝の空間が必要、という基準を推奨しています。
(※その範囲内で、各機種、具体的な数値が決められています。)

ということは、冷蔵庫の横は少し離すだけでもいいのですが、上部には、
ついつい天井までの空間が広いし、物を置きたくなってしまいますが、
放熱を遮断してしまいますので、べったりとひっつけて物を置いてはい
けないということですね。

冷蔵庫上の収納!隙間を確保し収納スペースもしっかり増設の安全な活用法

冷蔵庫の上って、天井までの空間がもったいない気がして、
ついつい物を置きたくなります。

しかし、冷蔵庫によっては、特に最近の新しいものだと、
放熱する面になっていて、「直接置き」はNGです!

そこで、冷蔵庫上のスペースを、隙間を確保しつつ、収納として
安全に活用する方法を、二つご紹介します。

まず一つ目は、冷蔵庫を囲むように「収納ラックを設置する」方法です。

洗濯機周りに、自立式の「洗濯機ラック」を使っている家庭もあると思います。

それが大きくなったような棚、「冷蔵庫ラック」が便利で、通販サイトでも、
各種扱っています。

これなら、自由に冷蔵庫の上に空間をあけつつ、その上にまだ
収納を増設することができますので、小型~中型の冷蔵庫に適しています。

ウッドシェルフやスチールラックなどがあり、素材も選べるし、
棚収納ですので、お好きな収納BOXなどを使って、
いろいろなアレンジもできます。

限られたスペースを、好みに合わせて有効利用できますね。

そして二つ目は、冷蔵庫上に「収納庫を設置する」方法です。

といっても、直置きはNGですから、冷蔵庫専用の、最小限の接地面で置けて、
冷蔵庫との間に5㎝の隙間を作りつつ収納庫になる、という便利な物があります。

しかも、耐震性を兼ね備えた、天井と冷蔵庫とをつっぱり式で支えてくれる
さらに便利な作りのものもありますよ。

これらの方法なら、冷蔵庫との隙間を確保して、放熱を妨げることなく、
収納スペースを作ることができますね。

ご自分の冷蔵庫の、設置推奨基準にあった方法を、考えましょう。

冷蔵庫の上に収納は危険!?置き方に注意が必要なキッチンツール

大型の冷蔵庫の場合は、高さがあるため手も届きにくいし、
あまり重い物などは置かないことが多いと思います。

ところが、一人暮らし用など小型の冷蔵庫を使っている場合は、
冷蔵庫の高さが低いため、ついつい上に電子レンジや
オーブントースターといった電化製品を、置きたくなりますよね。

単身用のお部屋なら、キッチンが限られたスペースである場合が多く、
そうなりがちです。

しかし、電子レンジやオーブントースターといった電化製品は、
自らが熱を発しますので、電化製品の中でも電力消費量の多い
冷蔵庫の近くに置くのは、おすすめできません

できれば離して置きたいところですが、スペースの問題で、どうしても
冷蔵庫の上に置きたい、という場合には、できるだけ
隙間をあけられるように、ラックなどを利用して工夫したいですね。

特に、上部から放熱するタイプの冷蔵庫の場合は、設置推奨基準を
守れるようにしましょう。

また、電子レンジ自体にも、設置に注意点があって、
メーカーや機種によっても違いがありますが、
上部は10~20㎝の空間が必要で、吸気口・排気口が
横や背面に設けてある場合がありますので、
その周りを塞がないようにしないといけません。

また、電子レンジにはオーブン機能を備えたタイプも多く、
上部は高温になることも考えられますので、熱により
変形してしまうようなものは、離しておかないと危険です。

キッチンにまつわる電化製品は、まとめて近くにあると、
調理にも便利なのですが、それぞれの設置・使用での注意事項を
守れるように、置き場所を考えていくといいですね。

まとめ

今回は、冷蔵庫上の収納について、考えてみました。

進化した冷蔵庫は、上部が大切な排熱面ですから、
そこを塞いでしまったり、放熱を妨げるような収納をすることは、
経済的にも、また危険性からもNGですね。

しかし、各機種で推奨されている隙間のあけかたを守りつつ、
安全に設置することで、収納スペースを増設することも可能です。

その方法を二つ、ご紹介しました。

また、特に置き方に注意が必要なキッチンツールについても、
設置場所を考えるヒントを探りました。

キッチンは、毎日使う、私たちの生活に欠かせない場所。
限られたキッチンの空間を、安全に、経済的に、楽しく活用したいですね!

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