毎日の料理に欠かすことの出来ない包丁。
おろしたての時は、あんなに良く切れていたのに。最近は良く切れない。
やはり、毎日のように使う物ですから、劣化は避けられません。
あのときの切れ味を復活させたい。でも砥石なんてないし、
研ぎ方もよく分からない。
そんな皆さんの為に、砥石の代わりに包丁を手軽に研ぐことが出来る
身近な物をご紹介します。
①陶器でこする
陶器でこすると言っても、釉薬の塗ってある表面がツルツルした部分じゃないですよ。
お茶碗などの底のザラザラした部分でこするのです。
このザラザラした部分に、包丁を水平に当てて、何度かこするだけです。
②アルミホイルを切る
これは、ハサミの切れ味が悪くなったときに良くやる方法なのですが、
何回か折りたたんで、ハサミで数回切ると、切れ味が戻ります。
同様に、包丁でも応用できます。
紙をカッターで切る要領で、何回か折りたたんだアルミホイルを、
包丁で切るだけです。
③大根とクレンザーでこする
大根と言っても、普段であれば捨ててしまう部分、葉の下数センチの首の部分でいいです。
この断面にクレンザーを少量ふりかけます。
包丁をまな板の上に置いて、このクレンザーをふりかけた部分で軽くこすります。
あまり強くこすると、刃を傷めたり、変形したりしますので・・・。
①包丁は何回かに分けて研ぎましょう。
包丁を研ぐときは、何回かに分けて部分的に研ぎます。
まず、先端部分、次に真ん中、最後に手元側と少なくとも3回に分けて研ぎます。
②砥石と包丁の角度
・上から見たときの角度は砥石に対して45度です。
・砥石に当てる角度は、刃の角度で当てます。
③表を研ぐ
まずは、表を研ぎます。右手で包丁を持ち、
左手で包丁の腹を軽く押さえて
(包丁のほとんどは右利き用に作られています。
左利き用の包丁であれば左手で持ち、右手で押さえます。)、
手前から奥へ動かします。
戻すときは力を入れずに軽く引きます。
④数回研いで裏をチェック
チェック最初に説明した通り、何回かに分けて研いでいくのですが、
数回研いでみて、裏側を触ってみて、かえり(バリ)が出ていたら、
次の部分を研ぎます。
先端から、順番に研いでいき、手元側までまんべんなく刃のかえり(バリ)が出たら、
表の研ぎは終了です。
⑤裏を研ぐ
次に裏を研ぎます。
表を研ぐときの要領と同じく、右手で持ち、
左手で押さえて研ぎます。裏を研ぐときも、先端から、
手元側へ数回に分けてまんべんなく全体を研ぎます。
表を研いだときに出た、かえりが無くなれば終了です。
⑥包丁をキレイに
研ぎ終わった包丁は砥石から出たドロがついていますので、
水洗いで汚れを落とし、乾いた布でしっかり水分を拭き取ってください。
研ぎ立ての包丁は錆びやすいので、水分は残さないように。
研いだ包丁の切れ味を確認する方法は、紙を切ってみましょう。
紙の端っこをつまんで、辺の処から切ってみます。
切れ味が良ければ、スーッと軽く刃が入っていきます。
食材で試す場合は、トマトなどの柔らかい食材で試してください。
切れ味が良ければ、力はいらず、つぶれずキレイに切れるはずです。
最初に、砥石が無い場合の代用品での研ぎ方をご紹介しましたが、
代用品を用いた場合は、あくまで応急処置になります。
本当に元の切れ味を取り戻すには、砥石を使って丁寧に研ぐのが一番です。
また、いつまでも良い切れ味を保つには、使った後はキレイに洗って汚れを落とし
、水分が残らないようにから拭きして、湿気の少ない場所で保管しましょう。
包丁は金属ですから、サビが一番の大敵です。錆びにくいステンレス製の包丁であっても、
使い方や保管方法が悪いと劣化します。
いつまでも、良い切れ味を保つには、使った後のお手入れが大事です。