毎日のお弁当に、手軽な朝ごはんに、おにぎりは大活躍な料理ですね!
毎日の食事シーンに何かと出番の多い、おにぎり。
昔、祖母や母親は、手を洗い、その手に塩をたっぷりと擦り込んで、
熱々のご飯を素手で握ってくれました。
私は、というと、握ったあとそのまま包める手軽さから、ラップで握っています。
あなたは、どのようにおにぎりを握っていますか?
衛生的におにぎりを作るためにはどの方法が適しているのでしょう?
今回は、おにぎりの衛生的な握り方をお伝えしますね!
おにぎりは、すぐに食べるならあまり気にしなくても良いのですが、
握ってから食べるまでの時間がある程度ある場合、衛生面が気になりますよね。
その点、ラップを使って握ると、手がお米や具に一度も触れることなく、
おにぎりを完成させることができます。
熱々のご飯を使う場合も、ラップの上にご飯を広げておけば、
器などを使うことなく冷ますことができます。
おにぎりを、素手で握るときに気をつけたいのが、細菌の付着です。
私たち人間の手その他体の至る所には、普段からさまざまな細菌が付着しています。
細菌と人間は共生しており、必ずしも細菌は人間に悪い影響を
与えるものばかりではありません。
ただ、少し気をつけたいのが、黄色ブドウ球菌です。
例えば手に傷がある、顔にニキビができている、そんなときには増加しています。
黄色ブドウ球菌は、条件が揃えば、人に食中毒の症状をもたらす菌の
集団となりえます。
朝、おにぎりに黄色ブドウ球菌が付着したとすると、
25度で保存した場合は16時間後、35度で保存した場合は13時間後には、
食中毒症状を引き起こす量にまで増加する、と言われます。
一般的には、朝握って昼食として食べる方が多いと思いますが、
少し時間が経ってから食べる可能性のある方は、菌の付着には十分に注意して下さい。
おにぎりを衛生的に美味しく楽しむために、次のことに気を配ってみましょう。
○まずは、おにぎりに菌を着けない工夫をしましょう!
その為には、ラップを使って握ることをおすすめします。
ラップを使うことで、付着する菌を大幅に減らすことができます。
手に傷がある時は、特に注意しましょう。
ラップを使わない場合、ビニール手袋を使っても良いですね。
○温度に気を配りましょう!
細菌が増えるには、高い温度と時間が必要です。
まずは、菌の繁殖の原因の一つである温度を下げ、おにぎりを握りましょう。
ご飯を冷ましてから握るだけでも予防になります。
すぐに食べない場合、保冷剤などで温度を下げるようにしましょう。
○菌を増やさない工夫をしましょう!
菌は、時間とともに増えます。
出来るだけ、早めに食べましょう。
また、おにぎりの具として梅干しを使う、ご飯を炊くときに酢を加えて炊く、
なども良いようです。
梅干しや酢に含まれる酸の力で、細菌が増えることを防ぎます。
○暑い時期は、素手を避けましょう!
素手で握ったおにぎりに必ず細菌が増える、とは言えません。
しかし、暑い時期は、細菌が増える条件が揃いやすく、
食中毒も起こりやすくなります。
出来るだけ、夏場などの暑い時期は、素手を避けて、おにぎりをつくりましょうね。
手を汚さず奇麗におにぎりをつくる方法はこちら
今回は、身近なおにぎりの衛生的な握り方について、お伝えしました。
子供の頃、身近な人の手で握ってもらったおにぎり、
何とも言えない美味しさを感じたものです。
優しい、柔らかい美味しさでした。
素手で握る、ラップで握る、どちらも正解なんですよね。
時期や食べるまでの時間によって、握り方を選んで、衛生的に美味しく、
おにぎりを楽しみましょう!