アイロンを使っていると、スチームから、たまに白い粉が出ることがあります。
身体に害のあるものではありませんが、洋服などについてしまうと、
ちょっとみっともないですよね。
あれって何なんでしょうか？！
今回は、アイロンのスチームから出る白い粉の正体と、
その掃除方法についてご紹介したいと思います。
日常のお手入れから、こびりついたしつこい汚れの除去方法まで解説していますので、
ぜひ参考になさってくださいね。
アイロンのスチームから白い粉が出て、衣服を汚してしまうことがありますが、
あの白い粉の正体は「水垢」です。
すなわち、スチームを作るためには、アイロンの中で水を沸騰させる必要がありますが、
水が沸騰し、蒸発した後も、もともと水道水に溶けていた微量のカルシウムや
ミネラル成分はアイロン内部に残ってしまいます。
水垢は、これらが結晶化したものです。
水垢が付いたときは、早め早めの掃除が肝心です。
次は、アイロンのお手入れ方法についてご紹介します。
アイロンの、布にあてる面の部分は、柔らかいふきんで乾拭きするなどして、
いつも綺麗にしておきましょう。
そこに異物が付いていると、たいせつなお洋服を傷めてしまう原因になります。
それと並行して、スチーム部分の掃除も定期的に行いましょう。
特に、スチームの噴射口部分は、水垢がたまりやすくなっていますので、
水に濡らした歯ブラシや歯間ブラシ、綿棒などを使って、
汚れをかき出してください。
そのままにしておくと、噴射口が詰まり、アイロンが故障してしまう場合が
ありますので、スチームに水道水を使われている場合は、
噴射口部分は特に頻繁にチェックされることをおすすめします。
アイロンから白い粉が出て来て、スチームの噴射口部分が目詰まりするほど
固まっている場合があり、こうなると、歯ブラシ等で落とすことは困難です。
その場合は、「クエン酸」を使って落とします。
クエン酸は、粉末タイプのものがドラッグストアや
１００円ショップに売っていますのでそれを買っても良いですし、
おうちにお酢やレモン汁があれば、それで代用することもできます。
掃除の方法ですが、まず、水100ccにクエン酸粉末小さじ１（５g）を溶かします。
酢あるいはレモン汁を使う場合は、分量の水にそれらを20cc溶かしてください。
これをアイロンのスチーム用の給水口から入れます。
次に、アイロンを普通に使うときのように電源を入れ、
スチームのスイッチも入れて、アイロンを、いらない布の上で動かして、
出てくる水分をそれに染み込ませます。
ある程度動かしたら、タンクの中に残ったクエン酸水を捨てて、
水道水に入れ替え、再び同じようにスチームを出して、
いらない布にアイロンをあててください。
これを１〜２回おこなうと、こびりついていた白い粉の汚れがだんだん溶かされ、
綿棒ですくい取れるくらいに柔らかくなって行きます。
大きな汚れを取り除き、噴射口をきれいに拭いたら、タンクの底面の水分も、
乾拭きして拭き取ってください。
以上で、スチームタンクの掃除は完了です。
いかがでしたでしょうか。
アイロンのスチームから白い粉が出るときの対処法について、ご紹介してきました。
白い粉の正体は、水道水に含まれるカルシウムやミネラルといった成分で、
これはクエン酸で落とすことができます。
放っておくと、噴射口部分に白い粉がたまり、塊となって、目詰まりを起こし、
アイロンが故障する原因にもなります。
そうならないよう、定期的な点検と掃除を忘れずにおこなってくださいね。
参考になりましたら幸いです。