熱帯魚の呼吸が荒い!見分け方と病気の判断

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家で飼っている熱帯魚の呼吸が荒い!早い!

ひょっとしたら、病気かも!

そう思うとなんだか、苦しそうな姿を見ていると、こちらまで苦しくなりますね。

でも、熱帯魚の呼吸が荒い理由は病気だけでもないんです。

ここでは、熱帯魚の呼吸が荒い時と感じた時の見分け方と対処法や考えられる病気、原因についてお話したいと思います。

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熱帯魚の呼吸が荒い理由3つ

まず魚は御存知の通り、水の中でしか生活できません。

水の外に出すと、酸素を体の中に取り入れられなくなってしまい

酸欠により死んでしまいます……。

では、お魚はどうやって水の中で息をしているのでしょうか?

その秘密は、鰓(エラ)という器官にあります。

エラというものは、人間の肺にあたる器官になります
酸素を血液中に取り入れる役割をしています。

人間は空気に含まれる酸素を肺から取り入れますが
お魚は、水の中に溶けている酸素をエラから取り入れます。

魚が普段から口をパクパクとする理由は
口の中から水を吸い込み、エラから水を出すためです。

エラぶたと呼ばれる部分を動かして
水をエラの中へ通し、外へと送り出しています。

水がエラを通る時に
水に溶けた酸素を、血液に取り込んでいるのです。

お魚にとっての水は
私たちにとっての空気と同じなのです!!

さて、長くなりましたが本題です。
呼吸が荒くなる理由というものを考えてみましょう。

・魚のエラの機能が低下している
・水質が悪い
・酸素が足りない

などの原因が考えられます。

魚のエラの機能が低下している

これはお魚自身の不調です。
例えば、カルキを十分に抜かずに水換えを行ったり
水換えを長い間行っていない場合

お魚のエラに重大なダメージが蓄積されます

機能の低下したエラは
十分な酸素を体に取り入れることができませんので
お魚は苦しくなってしまいます

定期的に
しっかりとカルキを抜いた水による換水を行うことが
お魚のエラを守る方法です

水質が悪い

水質が悪いと、水中のアンモニア濃度が上がります

アンモニアとは、
お魚の糞や尿が水の中に溜まっていたり
餌の食べ残しが腐って水槽の中を漂っていたり
魚の死骸が水槽の中に残っている

そんな場合に、アンモニア濃度は上がります

魚にとってのアンモニアは

猛毒です!!

完全に除去することはできませんが
ただちに、濃度を薄めなければ
もっと良くないことが連鎖的に起きます。

濃度を薄めるにはとにかく換水です!

注意が必要なのは
最初、大量に水換えをしてしまうと
水質が一気に変化してしまい
弱った魚がより一層弱る結果になってしまいます。

それを防止するためにも

少量ずつを、毎日、です

目安はお魚の調子が戻ったと確認できるあたりまで
そこからは、2、3日ずつ様子を見ながら
通常の水換えの量と頻度へ戻していってあげてください。

そして、餌の量を少し減らしてあげてください。
2、3分で食べきることのできる量を1日2回ほど。

餌の与えすぎは、お魚を飼いたての頃はありがちなことです
余った餌が水槽の隅に沈んだりしているのであれば
少しだけ量を減らしてみてください。

魚の死骸が水槽に残っているのは絶対にあってはなりませんね

腐敗菌が死骸を中心に急増し
アンモニアを大量に生成してしまいます

もしも万が一、お魚が死んでしまった場合は
早めに水槽から取り出し
しっかりと見送ってあげてください。

酸素が足りない

水中の酸素量が足りないと
エラにたくさんの水を通して少ない酸素を
体に取り込まなければいけません

では、水中の酸素量はどうやって増やせばいいのでしょうか?

酸素は水と触れ合うことによって水中に溶けます
そのためには、

水を動かすこと!

これが重要になってきます

まず水槽といえば、思いつくのが
「ブクブク」と呼ばれるものですね

一般的には「エアーポンプ」という空気を送る器具の先に
軽石など穴が無数に空いた物をつなげて、気泡を発生させます。

このブクブク。いろんな種類はあれども
水中に空気を送り込んでいることは共通しています

よく、空気と水が触れ合う面積が大きいほど
水中に溶ける酸素量が増える
と言われていますが
最近は、少しその考え方も変わってきています。

もちろん、空気と触れることも重要なのですが、

空気が水中で動くことによって
その周りの水もまた大きな動きになって
水槽全体の水が動き出します。

それによって、水面が動き
空気と水が常に空気と触れ合うようになります。

しかし、水面で気泡が弾けるので、

水滴が飛び散ったり
音が気になったり

環境的なデメリットを感じる人はいるかもしれません。

考えられる原因によって対処は違いますので
思い当たる原因を1つずつ消していくことが
大切になってきます。

熱帯魚の呼吸が荒いかどうかの見分け方

お魚も常に呼吸はしています。

今見ているお魚の呼吸が正常かどうかの
見分け方についてお話します。

先にも書いたとおり
お魚はエラで呼吸しています。

呼吸のペースを見るためには

エラが動いている速度を見ましょう

あくまでも筆者のイメージですが…

ふわっ、ふわっと
エラぶたが動いているようなら
それはいつもどおりの呼吸であるといえます。

ふわっ、ふわっというより
ふっ!ふっ!ふっ!というようにみえるときは
要注意です!

あくまでもイメージですよ。

そして、動きにも注目してほしいです。

水面に浮いたまま
口をパクパクと忙しそうに動かしていたりすると
酸欠の可能性があります。

また、底に沈んで
動かずにじっとしていると
病気や水質悪化の可能性が高いと思われます。

熱帯魚が病気かどうかの判断

では、熱帯魚が病気の場合の
チェックポイントについて書いていこうと思います

まず、エラについて着目してみましょう
エラを覆っているエラぶたが

赤黒く変色していたり
腫れていたり
茹でたように白く変色して
腐っているように見えたり

そのような症状が見られる場合
「エラぐされ病」と呼ばれます。

またエラ以外に症状がでる場合もあります

こちらの原因は水の中の
悪性の細菌が原因です

薬浴を試すか
水槽に塩を入れると改善される場合があります。
塩は入れすぎず
塩分濃度を0.5%程度になるようにしてください

薬浴に関しては後述します

次は、体です。
体表に小さな白い斑点のようなものが出ている場合
「白点病」や「コショウ病」を疑ってください。

これは寄生虫の一種で
お魚のエラに寄生すると
病状が急激に悪化し、急死してしまうこともあります。

体表にいつもと違う様子や
白点を確認したら
「メチレンブルー」などの薬浴を試してみてください。

放置しておくと、他のお魚に感染し
最悪の場合

全滅の危険もあります…

筆者の経験ですと
薬の量は、規定量を投与し

水温を28℃ぐらい(少し高め)にして
約4日ほどで、お魚の症状が回復に向かっているようであれば
4分の1ほど換水をし
その後は、毎日、もしくは2日に1回
4分の1程度の換水を繰り返して
徐々に薬の濃度を薄めていきます

毎日換水を行うようにしてから一週間ぐらいで
薬はほとんど水槽内から抜けるはずです

しかし、薬浴には注意が必要です!
甲殻類(エビなど)や
ナマズ類
古代魚など
水草
には、悪影響が出てしまうことがあります。

お薬の注意書きに書いてある場合もありますので
説明書はよく読んでください

病気の判断は早さが肝心です

いつもと違う動きや
いつもと違うところを見つけられるよう

毎日観察を行うことが
病気を早期に食い止める一番の方法です

まとめ

今回は熱帯魚の呼吸が荒い時の
見分け方と病気についてお話しました

お魚の呼吸のカナメである
エラをよく観察してあげてくださいね

お読みいただきありがとうございました

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