熱帯魚飼育の際、必須となる器具
それが「ヒーター」です。
熱帯魚を飼いはじめたばかりだと、
こんなもの本当に必要なのかな…
必要になるタイミングっていつなのかな…
というような疑問がでてきませんか?
ヒーターも1年中つけていればいいというものではございません。
そもそもヒーターをつける目的は水温を熱帯魚が住みやすい温度に保つためです。
ちなみに快適な水温とは26℃前後です。
そのため夏場は不要だったりします。
そこで今回は、ヒーターの付けている時期をはじめ、
ヒーターの種類や特徴、取り外し方や掃除の仕方について、
お伝えします。
これを読めば、ヒーターに関する基礎知識はばっちり身につきますよ。
熱帯魚のためのヒーターはいつまでつける?
まずヒーターの不要な具体的な期間ですが
6月ごろから10月ごろまでは
必要ないと思います。
そのため、いつまでとなりますと
5月下旬頃までということになります。
もちろん、気候などによって違いはありますので
一概には言えません。
ヒーターは通電していると
まわりの水が、モヤモヤと動く様子が見られます。
通電ランプがあるものもありますが
覚えておくと、ヒーターが動かなくなったタイミングが
目に見えてわかるので、撤去の時期もわかりやすくなります。
熱帯魚の快適な水温は約26℃前後と言われています。
水温チェックは欠かさずに行いましょう。
またヒーターのつけ忘れにも注意が必要です。
気温が低くなる冬は
水槽内の水温もどんどんと下がっていきます!
私の所持している水槽のお話ですが
冬場の室内で
特に暖房もかけずにいた時の水温は
なんと
9℃
でした…
もちろん住んでいる地域に違いはあれど
9℃という水温は熱帯魚には
ひとたまりもありません。
間違いなく死んでしまいます…
そうならないためにも
水温を上げなればいけません!
ここで、その水温を保つために必要なヒーターの仕組みについて
お話したいと思います。
ヒーターはアクアリム用語では
「保温器具」と呼ばれることもあります。
保温、ということですから
一定の水温を保つ働きがあるのですが
常に水をあたためているというわけでは
ありません。
水は水面からの気化や
水槽の側面や底面からの放熱によって
水温が下がります。
その、下がった水温と
設定された水温の温度差を
ヒーターのセンサーが感知すると
ヒーターの電源が入り、通電が始まります。
そして、水槽内の水温が
設定された温度に達すると
ヒーターの通電を切ります。
オンとオフの繰り返しをして
水温を保つというわけです。
ヒーターには電熱線が組み込まれており
その電熱線が発熱することによって
電熱線に触れている水があたためられ
水槽の中全体があたたまる仕組みです。
このヒーターには
大きく分けて2種類あります
ひとつ目は、
「あらかじめ設定された温度が固定されているもの」
です。
「オートヒーター」と言われています。
このタイプのヒーターは最初から
「水温が26度以下になった時、ヒーターをオンにする」
という、プログラムのようなものがされています。
この設定された温度は変えることができません。
26℃タイプや、18℃タイプなど
いろいろなバリーエーションの設定温度が揃えられています。
構造が単純なぶん
お値段も安めで、リーズナブルです。
熱帯魚を飼う場合は、26℃タイプでいいでしょう。
ふたつ目は、
「設定温度を自分で変えられるもの」
です。
これは、ヒーターをオンにするときの
水温を自分で設定することができるものです。
このタイプのものを使用すると
水温を23℃に維持したり
28℃を保つことが可能になります。
何故そのような必要があるか?
そんな疑問がよぎった方もいらっしゃると思います。
まず、飼っているお魚の適正水温が
26℃以外でも
自由に設定することができます。
そして、不慮の病気などの際に
一時的に水温を高めに設定したい場合などでも
対応することができます。
オートヒーターよりも
機能が多いぶん、お値段もお高くなりますが
何かあった際に対処できる方法が増えるのは
大きなアドバンテージかと思います。
また、温度設定可能なものは
センサー部分とヒーター部分が
分割されているタイプもあります。
オートヒーターや
センサーとヒーターが分割されていないタイプのものは
ヒーター部分の電熱線が
故障して、うまく発熱しなかったり
温度を感知するセンサー部分が故障して
ヒーターの通電が止まらず
水温が上昇しすぎてしまうことがあります。
その場合、ヒーターすべてを交換するのが
一番の処置だと、筆者は思います。
しかし、分割タイプであれば
ヒーター部の故障ならば、
ヒーター部分だけを交換。
センサー部の故障ならば、
センサー部分だけを交換することで
トラブルへの対処が可能です。
分割タイプのヒーターを購入する際は
それ専用のヒーターがありますので
間違えないように注意が必要です。
さて、ヒーターは水温が自然に下降する
冬場には常に必要となりますが
水温が自然と設定温度以上になる
夏場には必須のものではありません。
水槽の中に入れておくと
配線が邪魔になったり
不慮の故障により、水温が上がりすぎて
お魚が全滅してしまったりしてしまいます。
夏場には、撤去するほうが無難でしょう。
水温が下がり続けるようであれば
すぐにヒーターを設置できるように
備えはしておいてくださいね。
熱帯魚用ヒーターの掃除
水槽の中にヒーターを入れておくと
水槽の内側と同じように
苔が付着したり
汚れが付着したりして
見た目も悪くなってしまいます。
苔が付着すると
電熱部分に余分な負荷がかかり
熱効率が悪くなり、効きが弱まります。
定期的に掃除をするといいでしょう。
方法としましては
まずヒーターの電源を切ります
通電していないことを確認してから
ヒーターを取り出し
メラミンスポンジを使い汚れを落としていきます。
メラミンスポンジは
部品の角などにひっかかると
ボロボロと崩れてしまいますので
丁寧に優しく汚れを落としてください。
つよく線をひっぱったり
無理な力をくわえると
センサーが壊れたり
ヒビが入ったりして、故障の原因になりますので
要注意です!
清掃の際には、
水道水を使用しても問題ありませんので
ご安心を
清掃が終わったら
よく乾かして
水槽の中へ再設置します。
熱帯魚用ヒーターの付け方
熱帯魚用ヒーターの付け方ですが
ヒーターは棒状の形をしています。
水槽の中をすっきりさせるには
角に縦向きに設置したいところですが…
実は、これは間違った設置方法です!
ヒーターは水の流れのよいところ
ろ過機の、給水口か吐水口近くに設置します。
先程も申し上げましたが、縦向きに設置してはいけません。
オートヒーターの場合は
センサー部分に、自らが温めた水が触れ
正しい水温が感知できなくなり
水温が設定温度よりも低く維持されてしまいます。
分離式ですが
センサー部分はヒーターよりも
少し離れたところへ設置します。
この理由も、オートヒーターと同様に
自らが温めた水が直接触れることを防ぐためです。
ヒーター部分も、横向きに設置してください。
なるべく、ヒーターは水槽の底の方へ
設置をすると良いでしょう。
あたためられた水が効率よく
水槽の中に循環するためです。
また、水草やオーナメントのような
魚の隠れ家になるようなものに触れないように
注意して設置してください
火災にはならずとも
ヒーターの故障につながります。
まとめ
熱帯魚を飼う時のヒーターについてお話しました。
「ヒーターの稼働時期は10月ごろから」
「定期的にヒーターを清掃する!」
「正しい設置場所知り、横向きに設置する」
必ず設置しなければいけない器具ですので
よく理解して使うと、熱帯魚も喜びますよ!
お読みいただきありがとうございました。