子供が保育園や幼稚園を卒園し小学校へ入学するというのは、子供にとっても親にとっても大きな変化の時期になります。
それまでは家から園や園バスのバス停まで送り迎えしていた子供が、自宅から自分で学校まで歩いていくようになるのです。
ランドセルを背負って友達と、ときには一人で学校へ向かっていくのを見ると嬉しくもあり、少し寂しい気持ちもあるでしょう。
それまで保育園や幼稚園で培ってきた友人関係を一から作り直さなければならないのは、子供にとっても親にとっても不安があることです。
同じところから進学する友人は居ても、新しい環境で慣れないことをしていくのは大変ストレスになります。
小学校入学を控えた両親の不安とアドバイス
小学校入学は親にとって嬉しいことの反面、不安も沢山あるでしょう。
無事に学校へ着いているのか、授業のリズムには付いていけているのか、勉強、友達など悩みの種はなくならないでしょう。
親が不安に思うほど、子供は不安に思っていないこともあります。
子供の性格にもよるでしょうが、すんなりと友達を作っている子もいれば、なかなか友達ができずに学校へ行くのが楽しくなくなってしまう子もいます。
そこで、少しでも友達を作りやすくするために、挨拶ができる子にするようにしましょう。
挨拶をきっかけにゆっくりと友達ができていくことがあります。
また、勉強について小学校入学前にある程度の基礎知識を付けてあげると、授業を受けたときの理解度が違い子供にとって「勉強が苦手」という意識を付けさせないポイントにはなります。
しかし、「勉強を無理矢理させるのは可哀想」や「小学校に入れば嫌でも勉強をしなければならないので、それまでは沢山遊ばせたい」などの考え方で勉強をしない子もいます。
そのような子でも、小学校の授業で徐々に知識を付けられ勉強嫌いにならない子もいますが、中には嫌いになってしまう子もいます。
その場合は家庭での復習が大切になり、宿題だけでなくその日に習ってきたことを家庭で復習させてあげるようにしましょう。
小学校に入学後の1番の不安はおおらかに見守りたい人間関係!
保育園や幼稚園が一緒だった友達が同じクラスにいなかったら、休み時間などひとりぼっちで過ごしていないか心配になることありませんか?
1年生の担任になる先生は、子供がひとりぼっちになっている子はいないか、きちんと気配りしてくれているでしょう。
子供が帰ってきて学校での出来事を話してくれているなかで、親も友達ができたかチェックすることができるでしょう。
子供の性格にもよりますが、すぐに友達ができる子と、なかなか友達ができない子がいます。
なかなか友達ができないからと言って「自分から話しかけないからだよ!」などと子供に強く言うのは逆効果です。
無理強いするのではなく「おはよう!って挨拶からはじめてごらん?」など、簡単な挨拶ができるようアドバイスするのも一つの手段です。
子供自身も新しい環境の中で一生懸命頑張っており、そのなかで友達を作るのは子供の成長に繋がるのでゆっくり見守ってあげて下さい。
ホームワークでケアしよう!小学校入学後の勉強の不安
小学校入学後の勉強についていけるのか不安がある方も多いでしょう。
入学前に在園していた保育園や幼稚園の方針によって、入学前にひらがなや数字に慣れるよう勉強しているところと、勉強は全くやっていないというところがあるでしょう。
習い事をしていて足し算もできるようになっている子供もいるなか、ひらがなさえ書けない子の場合はついていけるのか心配が大きいでしょう。
入学前に一通り教えてあげようとしても子供がひらがなや数字に全然興味がなく、覚えてくれなくて焦ってしまうこともあるでしょう。
そこで、まずは入学前にひらがなで書かれた自分の名前を読めるようにし、できれば書けるようにしておくと良いでしょう。
しかし、書き順が変だったり字が汚かったりすると、きちんと書けるようになって欲しくて執拗に練習させようとしてしまうかもしれません。
それでは、ひらがなに興味がない子供にとっては嫌なことになってしまい、勉強するのが嫌いになってしまうこともあります。
ひらがなを丁寧に書いたり書き順などは小学校の授業できちんと教えてくれるので、子供が嫌にならない程度に読み書きを教えてあげてください。
小学校入学後に宿題としてひらがなの練習や足し算など徐々に難しいことが出てくるので、それをきちんと家で復習させてあげることが大事です。
親が見ていなかったり友達と早く遊びたいからと間違ったまま宿題をやってしまったり、理解しないで終わらせてしまうことがあります。
小学校入学後は習慣が付くまで親がきちんと子供の勉強をみてあげて、理解していない部分は同様の問題を作って理解できるまで見てあげることが大事です。
宿題に付き合うのは少々面倒なことでしょうが、子供が一人でやるより親と一緒にやることで子供のやる気を引き出させるきっかけにもなるのです。
まとめ
小学校へ入学するというのは子供だけではなく親にとっても大きな環境の変化になり、不安でストレスが溜まっていくことでしょう。
子供なりに1日頑張って学校生活を送ってきているので、子供の話をきちんと聞いてあげることで何が大変なのか親も一緒に考えることができます。
子供の話のなかで不安に思っていることにも、いち早く気付いてあげることができ、アドバイスするチャンスが増えるのです。
宿題や復習、学校での話など全て対応していると親も大変なことですが、無理強いせず気長に付き合ってあげて下さい。
子供によって不安に思うことや心配なことはそれぞれ違うので、ゆっくり話して寄り添ってあげることが大切です。
不安や心配事に対する解決策を教えてあげることは簡単かもしれませんが、それでは子供の成長に繋がらないのです。
寄り添うことは大切ですが、答えを教えるのではなく、アドバイスしてあげることが子供の成長に繋がります。