節分の季節がやってきました。
家族で一緒に節分をやりたい、楽しみたい。
けれど、去年親戚に不幸があり、喪中のときは今年の節分は控えたほうがよいのだろうか?
そんなことをお考えではないですか??
では、今回は
・喪中の節分は控えたほうがいいの?
・その際の恵方巻きはどうしたらいいの?
・そもそも恵方まきの由来って何?
この3つに焦点を絞って考えていきたいと思います。
喪中のとき、節分の豆まきは控えたほうが良い??
喪中に節分を行ってもよいのかどうか。
まず、それより先に節分がどんなものかを説明しておく必要があります。
節分とは、各々の指揮の始まりの日のことを言います。
立春・立夏・立秋・立冬の4つですね。
この分かれた季節のことを「節分」というのです。
そういえば、節分の字は節目を分けると書きますよね。なるほどなるほど。
しかし、今の節分は立春のときに行います。
これは、江戸時代までさかのぼって、四季を分ける中で特に立春の前日を節分=豆まきとして行うようになったそうです。
昔は、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるといわれており、このせいで体調を崩しがちだと言われていたのです。
この邪気、つまり鬼を追い払うことが節分の慣わしとなっています。
これを考えたときに
喪中は祝い事や派手なことを避けるべし
とされているのに関して
節分は
派手なことや祝い事ではない。
と結論付けられます。
つまり
喪中に節分を行ってもなんら問題はない。
という訳です。
しかし、家の窓を開けて「おには~~そと!ふくわ~~うち!!」などとやっていると、世間様の目が気になる。などという事も出てくるでしょうし、何より喪中の時には家の中がばたばたしがちですので
あえて豆まきを行わず静かにすごす節分があってもよいと思います。
それに、行事ごとは各地域によっても作法が変わってきますので、もし不安でしたら一度家の近くの人などに相談してみるのもよいでしょう。
喪中のとき、節分の恵方巻きも控えたほうが良い??
喪中の際の節分が無作法に当たるか当たらないかを説明しました。
喪中は、祝い事や派手なことを避けるということを心がけますよね。
たとえば、年賀状や結婚式、家を建てたり御節なども避けます。
しかし、その中に節分は入っていません。
節分が入っていない
つまり喪中に節分を行うのは無作法でないということですので
喪中のとき恵方まきを食べるのは控えたほうがよい?
という疑問に関しては
控えなくても大丈夫。
ということになります。
ただし節分が喪中でも行ってよいものだとしても、最終的には自分の心しだいとなってきます。
喪に服してなくなった親族を悼む気持ちがあるのだったら、節分で豆まきはしなくてもよいですし、恵方巻きも控えるということになります。
結局は自分の心のままに行うのが一番でしょう。
節分と恵方巻きのそもそもの由来ってなに??
恵方巻きってよく言いますけれど、いったいその由来はどうなっているのでしょうか?
まず、恵方巻きが食べられるようになったのは
大正初期からです。
節分はちょうどお新香が浸かって出来上がる時期なので、そのお新香を巻いた海苔巻き寿司を恵方に向かって食べることで縁起を担いだのが始まりです。
しかし、この恵方巻きを食べる習慣。
実は戦中戦後に一度廃れています。
戦争で恵方巻きなんて贅沢で食べてられないよ!という感じだったのでしょうか。
そして、戦争が終わり平和な世の中になったとき、昭和24年に大阪鮓商協同組合が恵方巻きを復活させるように動き出したのです。
節分のある2月は、1番客足が遠のく時期です。
みなさん財布の紐も硬くなりますよね。
そこで、恵方巻きを売りたい業者は、土用の丑の日ならぬ、節分は恵方巻き!というイメージで恵方巻きを売り出したのです。
しかし、昔は今のようにインターネットもなく、情報が拡散されるのも遅かったのでなかなか恵方巻きが定着しませんでした。
そこで昭和52年に大阪の道頓堀で海苔巻き祭りの一環として
巻き寿司の丸かぶり早食い競争
が行われ
これがマスコミに取り上げられると、その恵方巻きに似たシステム、つまりまき寿司を丸被りするというシステムが日本全国へ広がりました。
そして、何よりこの恵方巻きを確固たる地位に導いたのは
コンビニの戦線戦略なのです。
恵方巻きというとコンビニの中ではセブンイレブンを思い出す人が多いのではないでしょうか?
じつは、恵方巻きを一番最初に売り出したのは・・・
ファミリーマートなのです。
ここから各コンビニへ。そしてスーパーへと恵方巻きが広まっていき、日本全国に恵方巻きが定着しました。
ただ、そのころの恵方巻きは「恵方巻き」ではなく「丸かぶり寿司」などと呼ばれていました。
この恵方巻きという呼び方を浸透させたのが
セブンイレブンなのです。
この恵方巻きは、陰陽道でその年の干支によって定められた最もよいとされる方角に向かって巻き寿司を食べることからその名前がついたといわれています。
また、なぜ恵方巻きは切らずに無言で食べなければならないのか。
切ってはいけない理由としては
縁を切らない
ことが一番になってきます。
恵方巻きの中には、7福神にちなんで「かんぴょう」「きゅうり」「伊達巻」「うなぎ」などの7種類の具材が入っています。
これを切ってしまうなんてとんでもないことなのです。
そして、無言で食べる理由としては
恵方巻きによって呼び込んだ福を、しゃべることで外に逃がしてしまうから
ということが理由だそうです。
せっかく呼び込んだ福を逃がしてしまっては元も子もないですよね。
なので、恵方巻きを食べる際には、絶対に切らずに無言で食べるようにしてくださいね。
まとめ
喪中でも節分で豆まきをしてもよいことが分かりましたね。
そもそも、節分や恵方巻きを食べる習慣は、邪気をはらい福を呼び込むということなので喪中に避けなければいけない「祝い事」や「派手なこと」にはならないと言うことになります。
しかし、気持ち的にやってもいいのかなぁ?
と思いますよね。
そう思ったときにはやはり、喪中の期間だけは静かにしておくのが吉かもしれませんね。
何事も、周りを見渡してそつのないようにこなしたいものです。