春先が旬のはまぐりは、吸い物や酒蒸し、焼きはまぐりなど、いろいろな調理法で楽しめますね。
しかし、貝類はしっかり砂抜きをしないと、食べた時にジャリジャリと嫌な食感が残ってしまうのが難点ですよね!
砂抜きをしてもなかなか開いてくれない頑固なはまぐりもいて、そんな時はどのような方法で砂抜きをしたら良いのか困ってしまいます。
今回は、そんなはまぐりの砂抜きについて、効率よくできる方法をご紹介します!
はまぐりを始め貝類は、体内に砂を吸い込んでいるものが多いので、調理前に砂抜きが必要です。
店頭で販売されているものは砂抜きをされているものが多いですが、それでも砂が残っていることが多いので、ご自宅でも再度砂抜きをした方が良さそうです。
砂抜きの方法としてよく知られているのは、濃いめの塩水につけてしばらく置く方法ではないでしょうか。
鍋やバットなどに重ならないように置いたはまぐりに、1%の濃度の塩水をはまぐりが浸るくらいに注ぎ、新聞紙などをかけて暗くした状態で2〜3時間置きます。
砂を吐く際、水を勢いよく飛ばすので、その飛び散り防止のために、また、はまぐりたちが落ち着いて砂を吐き出すような環境作りとして、新聞紙などをかけるのです。
この方法で多くのはまぐりたちが砂を吐き出しますが、中には頑として口を開かないものもいます。
口を開かない場合、死んでしまっていることも考えられます。
生きているのに口を開いてくれないはまぐりを砂抜きさせるには、ぬるま湯につける方法を試してみましょう。
塩水では砂抜きできなかったはまぐりを、お湯につけてみましょう。
お湯といっても、45〜50度くらいのぬるめのお湯を使います。
先ほどの塩水での砂抜きと同じ要領で重ならないように置いたはまぐりに、浸るくらいのお湯を注ぎ、約5分置きます。
この方法で、ほぼ砂を抜くことができるのです。
専門家の間では‘50度洗い’とも呼ばれるこの方法ですが、注意点がいくつかあります。
まず、お湯を使うためはまぐり自体の日持ちがしなくなる、ということです。
砂抜き後速やかに調理する、すぐに使わない場合は冷蔵ではなく冷凍保存する、といった工夫が必要です。
そしてもう一点は、雑菌の繁殖に注意するということです。
雑菌は、43度を下回ると繁殖を始めるといわれますので、砂抜きの際に使用するお湯の温度管理をしっかりすることが大切です。
本来は塩水を使って砂抜きするのが一般的ですが、何せ時間がかかるのですよね。
砂抜きのために2〜3時間も待てない、すぐに使いたい、という場合は、先ほどご紹介したような、お湯を使った砂抜き方法を試してみましょう。
2〜3時間と5分とでは、大きな差です。
時間短縮するためのアイディアは、どんどん取り入れてしまいましょう!
貝類を専門的に扱う料理人さんの中には、お湯を使った砂抜きははまぐりの旨味を逃すもとになるので使わない、という方もいらっしゃるようです。
しかし、家庭においては、主に調理に携わるのは主婦の皆さんですね。
調理の際、素材の美味しさにこだわることはもちろん大切ですが、それ以外にもすべきことを数多く抱えながら調理しているのが現状ではないでしょうか。
そんな中、調理に関わる時間の短縮を優先順位の上方へ持ってくることは、工夫の一つです。
どうしても時間が取れない、そんな時は是非試して下さいね!
今回は、はまぐりの砂抜きについて、なかなか開かないはまぐりでも効率よく出来る方法をご紹介しました。
はまぐりなどの貝の砂抜きは時間がかかるもの、というイメージがありましたが、お湯を使うことで大幅に時間短縮できるのですね!
お湯につける時間、そして温度、その後の管理に気をつければ、快適な調理に繋がりそうです。
これからの季節が旬のはまぐりを、美味しく楽しんでくださいね!