広島県と聞くと、宮島や原爆ドームで有名ですが、仙酔島は意外と知られていないのが事実です。仙酔島は日本最大のパワースポットと呼ばれる島で、仙人が酔うほど美しい島とも言われ、七福神がそれぞれの場所に鎮座しているため、七福神の宿る島とも言われています。
また、日本初の国立公園に指定され、記念切手のモデルにもなった島です。
迷いや悩みごとがある方はぜひ一度訪れてみて下さい。もしかすると、ヒントや気づきが得られるかもしれませんよ。
仙酔島の観光と所要時間
仙酔島は周囲約6kmと、とても小さな無人島です。島には宿が2軒あるだけで、コンビニなどはありません。
夏はキャンプやBBQ、海水浴で賑わい、海ほたるを鑑賞することもできます。私は2月の平日に行ったので、あまり人もおらず、むしろ閑散としていました。
ですが、冬でも十分楽しめます。ハイキングコースが複数あるので、自分の行きたいルートを辿ったあとは、仙酔島ならではの湯巡りができることです。ルートにもよりますが、島だけのハイキングなら2時間もあれば周れると思います。
ハイキングといっても険しい山道が続くわけではないので、比較的歩きやすく、神秘的な光景も多いです。
ただし、落ち葉などで滑りやすいところもあるので、歩きやすい靴で行かれることをオススメします。
湯巡りは最低1時間は掛かりますが、ここでしか体験できない温泉もありますので、湯巡りも一緒にした方が島全体を堪能できます。
日帰りなら、なるべく午前中から行かれるとゆっくり満喫できると思います。
仙酔島のオススメ観光スポット
仙酔島ならではのオススメ観光スポットをご紹介します。
五色岩と閃光の入り口
海岸沿いにある『五色岩』はその名の通り、青、赤、黄、白、黒の五色の岩が1kmほど続いています。この光景は日本で唯一この仙酔島でしか見られません。
天地の『氣』が集まっている場所ともされているので、両手を広げて岩に抱きついて呼吸を整えてみると、心が充電されたような気になります。
五色岩の隣にある『閃光の入り口』は「たった3時間で自分の役割、役目に気づく場所」とされています。
ここで3時間瞑想すると、何やら使命が降りてくるそうです。
私が行ったときは午前中でしたが、誰もいませんでしたので、平日の午前中は狙い目かもしれません。
五色湯(またの名を美人風呂)と仙人の丘
『五色湯』は海岸沿いにあり、塩工房と隣接している足湯ができるところです。青、赤、黄、白、黒と5種類あり、臓器名が書かれていて、下には石が敷かれています。それぞれの湯でなんだか感じ方が違うので、気になる色があるはずです。
『仙人の丘』からは瀬戸内海を一望でき、絶景を見ることができます。
日本初の洞窟蒸し風呂『江戸風呂』
仙酔島にある宿の『人生感が変わる宿 ここから』にあります。
宿泊でも日帰りでも楽しめるお風呂ですが、それぞれのお風呂に工程があり、フロントで説明をしてくれますし、説明書もあります。
まずはレンタルの短パンとTシャツに着替え、一番最初に向かうのは江戸風呂、松の薪を炊き上げた余熱の蒸し風呂(天然サウナ)です。
海藻、よもぎ、びわと各々10分入りますが、洞窟の入り口は狭く、中はとても薄暗いです。出入り口付近は人の出入りが多いため、あまり温まれないので、なるべく奥に行かれることをオススメします。
二番目に向かうのは、母親の胎内風呂で約10分入ります。母親の羊水に限りなく近いとされ、高濃塩度の海水を使用しているので、プカプカ浮きます。
三番目に向かうのは世界一の露天風呂(瀬戸内海)です。まさかの真冬の海に浸かります。
フロントでも「寒いですが、数分でかまわないので、ぜひ浸かってください」と言われました。
夕方の真冬の海水は10秒浸かるのがやっとでした。しかも肩までしっかり浸かった状態なので、心臓がバクバクでした。
最初はためらいましたが、こんな経験は二度とないだろうと浸かりました。本来は3~10分浸かると良いそうです。
四番目は砂浜を5分歩く工程でしたが、真冬の海に浸かった後は風も吹いて、寒すぎて10秒歩くのがやっとのことでした。最後は薬草風呂で10分浸かります。少しぬるめですが、景色は最高です。
全部の工程で、最低でも1時間はかかりますので、時間にゆとりを持って楽しまれて下さい。お風呂でここまで楽しめるのはなかなかないですし、体験に勝るものはないと思うので、ぜひ一度訪れてみてください。
所在地:広島県福山市鞆町後地3371
TEL:084-982-2111
入浴料:1700円(税別)短パン、Tシャツ、タオルも含む
営業時間:10:00~16:30最終受付 閉湯18:00
仙酔島への船乗り場・鞆の浦について
仙酔島へは鞆の浦から船で渡るのですが、坂本龍馬のゆかりの地とされるので、仙酔島へ渡る船は当時のいろは丸を再現した『平成いろは丸』に乗って渡りますが、わずか5分で着いてしまいます。
アクセス:鞆鉄バスで福山駅から鞆の浦行き 約30分
鞆の浦~仙酔島 約5分(船は15~20分置きに出ています)
運賃:鞆の浦~仙酔島 大人1名往復240円 こども120円
仙酔島は素敵な場所ですが、鞆の浦の町並みも負けてはいません。
とても風情がある場所で、歩いているだけでも楽しめます。
宮﨑駿監督の映画『崖の上のポニョ』の舞台イメージにもなったとも言われているので、映画を観てから行くと、何かリンクするものがあるかもしれません。
歩いていると、ちょうど梅が咲いている場所もありました。
鞆の浦で特にオススメの場所は福禅寺・対潮楼です。
国史跡に指定されており、仙酔島を一望できる眺めは圧巻です。
電話:084-982-2705
拝観:8:00~17:00(年中無休)
拝観料:大人 200円/中高生 150円/小学生 100円
まとめ
・仙酔島はハイキングと湯巡りを楽しめる日本最大のパワースポット
・仙酔島へ日帰りで行くなら午前中からだとゆっくり楽しめる
・仙酔島へは鞆の浦から船で移動(所要時間5分)
・鞆の浦は町歩きがオススメ
たまには心の充電をしに、旅に出かけてみるのもいいのではないでしょうか。
仙酔島の魅力が少しでも伝われば幸いです。