一人暮らしをしていて、出費が気になる電気・ガスなどの光熱費。
使った分が、後からの請求・支払になるので、どれくらいでどうなのか、
いまひとつ見えにくいですよね。
そして、その中でも、節約したい!と思うものは、やはり電気代です。
現代の暮らしの中で、必需品ともいえるエアコンは、ありがたい存在で
はありますが、毎月の電気代を左右しているように感じます。
エアコンの使い方を工夫して、電気代を節約できれば、家計にとっても
地球にとってもエコですよね!
では、どうすれば、エコな使い方ができるでしょうか。
エアコンの温度調節の仕方や、電気代が節約できる、
上手な使い方について、ご紹介します。
一人暮らしのエアコン電気代をリサーチ!平均額を参考に賢く節約
一人暮らしをしている人、といえば、学生さんか社会人の独身世帯です。
その中で、若い世代である34歳以下の人について、「家計調査」という
総務省の統計によれば、電気代の月平均は3,208円(2016年の結果)と
なっています。
ちなみに、全年齢では5,320円でした。
若い世代は、日中は職場や学校へ出かけ、在宅時間が短いことが大きな
要因でしょう。
また、34歳以下、という年齢幅の中でも、学生の方が、
社会人よりも電気代は高めになります。
社会人に比べ、学生の方が、勉強などをして自宅で過ごす時間が多いので、
電気代の面では、どうしても多く消費することになります。
しかし、これはあくまで月平均であって、夏と冬には跳ね上がり、
家電の使い方によって、この2倍にも3倍にもなります。
また、経済産業省の資源エネルギー庁のHPの、
「家庭エネルギー消費の実態」という資料から、
1世帯当たりの電気使用量の内訳をみると、
1位:電気冷蔵庫(14.2%)、2位:照明器具(13.4%)、3位:テレビ
(8.9%)、4位:エアコン(7.4%)となっており、
その1~4位までで、全使用量の4割強となります。(ただし、2009年度データ)
あくまで平均ですから、当然、各家庭で使い方などによって変わってきます。
やはり、これらの上位に来ている家電製品を制する者は、
電気代を制するのですね。
あらためて、無駄使いのないよう、そして、できる工夫は取り入れ、賢
く節約に努めることが大切ですね。
ここで、エアコンだけについて考えてみましょう。
一人暮らしの住まいに取り付けるエアコンは、鉄筋8畳用~10畳用で、
だいたい500~1000W(ワット)の消費量のものです。
電気料金は、各社電気会社や、契約している料金設定プランによっても
違いますが、1kwh(1キロワット時:1時間に使用した電気量が1kw)
当たりの料金を、25円で計算した場合、800Wのエアコンとすると、1時間で20円かかります。
毎日、朝1時間と、夜4時間、在宅中つけているとしたら、計5時間で
100円/日となりますので、1か月で3,000円、土日など休日にはもっと
長い時間在宅するとしたら、電気代ももっとかかることになりますね。
また、部屋の温度を例えば25℃に保ちたい時、夏よりも冬の方が、外気
温との温度差が大きいので、その差を縮めていくために使う電力が大きくなり、
電気代は多くかかります。
一人暮らしのエアコン代を節約する使い方のポイント
一人だからといって、そこで生活をしていれば、当然家電も一通り必要
ですから、ある程度は必須の電力消費が発生します。
しかし、できるだけ押さえたいもの。
エアコンは、使い方によって、電力消費量がたちまち変わってきますので、
かしこく節約していきたいですね。
そこで、どんな風に使えば、エアコンの電気代の節約になるのかを知っておきましょう。
まず、こまめに消すのはどうなのか、という問題がよく言われます。
「照明」などにはいいことなのですが、エアコンには実は当てはまりません。
この、「こまめに」というのが、問題なのです。
エアコンの場合は、あまり頻繁なオン・オフは、余計に電力消費を増やしてしまうのです。
エアコンは、室温を設定温度まで、上げたり・下げたりする時に、
大きく電力を使い、そこからは、緩やかな電力消費になります。
それなのに、しょっちゅう付けたり消したりしていると、
一番電力のかかる最初の運転を繰り返すことになるので、
結局は、余計に電気代がかかってしまいます。
かといって、一日中付けっぱなしにしていると、
その分の電気代が増えるのは当たり前です。
ですから、エアコンは、「付けっぱなしでなく必要な時に付けて、
長く(1時間以上)外出して家にいない時には必ず消す」、ようにします。
また、帰ってすぐ快適!を望むなら、
「リモコンのタイマー予約機能を利用して、帰宅時間の少し前に設定しておく」、
のがポイントです。
また、エアコンと一緒に使うと電気代が抑えられる、
次のようなお助けグッズを投入することもおすすめです!
【その1】どこの家庭にも1台はある、「扇風機」
扇風機は、1時間使っても電気代は何円、という省エネグッズの一つ
ですし、夏場はこれをエアコンと併用すれば、冷たい空気と風とで、
より体感温度も下げられます。
また、直接体に当てずに使っても、部屋の空気を循環させることで、
冷房効果を高めてくれますので、エアコンの電力消費が抑えられます。
【その2】サーキュレーターを上向きに設置
どの方角にも首を曲げられるサーキュレーターを便利に利用して、
天上へ向けて風を送ります。
冬は、エアコンの温かい空気は、部屋の上の方に溜まるので、天上へ
向けて風を送ることで、温かい空気を下に降ろして暖房効果を高める
ことができます。
夏は、エアコンの冷たい空気は部屋の下の方に落ちていくので、その
冷たい空気を上方へ撹拌して冷房効果を高めることができます。
しかも、サーキュレーターも電気代は扇風機並みです。
【その3】扉の隙間をふさぎ、窓の遮熱・遮光で、部屋の気密性UP!
窓の近くって、夏は外の熱で暑い空気が溜まっていてなかなか温度
が下がりませんし、冬は冷たい空気が隙間から入ってきたり、
せっかく温まった空気が外へ逃げていってしまいます。
この頃は、さまざまな素材のカーテンがあり、遮熱・遮光に優れて
いるものも選べます。
また、窓に貼るような断熱シートや、扉の隙間を塞ぐ隙間テープなども、
いろいろ販売されていますね。
こんな便利グッズを投入することも、電気代を節約する助けになります。
また、見落としがちですが、室外機の周りも気をつけましょう!
室外機には、直射日光が当たらないようにして、できれば遮熱します。
そして、すぐ近くにものを置かないように、少なくとも20㎝は前に空間
をあけておいてくださいね。
一人暮らしのエアコンの温度設定の目安を紹介
エアコンは、住まいや部屋の大きさに合ったものを取り付けましょう。
部屋の大きさに対して、エアコンの能力が小さすぎると、いつも最大出力
で頑張り続けなければならないため、電気代が余計にかかってしまいます。
新しく購入する時には、適した能力の物を選ぶのはもちろん、
できれば省エネ設計のものを選びたいですね。
その上で、設定温度を調整していくことができると、より節約になります。
設定温度の目安として、夏は28℃、冬は20℃が理想的といわれています。
快適温度は、夏も冬も25℃くらいですが、物足りない分は、自分が衣類を
調節することで補ったり、夏の扇風機併用と同じく、
冬には、エアコンだけの暖房よりも、省エネな「こたつ」や「電気カーペット」などの
家電との併用や、ブランケットなどの利用など、あの手この手で工夫できるといいですね。
まとめ
一人暮らしで、電気代を押さえたい!と思う時、やっぱり見過ごせない、
電化製品の使い方。
特に大きい、エアコンの使い方を見直し、電力消費を賢く抑えて節電
しましょう。
そのために押さえたいポイントについて、ご紹介しました。
できることから工夫して、節電に努めることは、私たちのお財布にも、
地球にも大切ですね。