私は、兄弟や従兄弟たちの中で、一番早く結婚しました。
そして、子供が生まれるのも一番早かったのです。。
お正月になると、祖父母や親以外にも、独身であったり、
まだ子供がいない夫婦であったり、そういった親せきの方々から、
我が子へ沢山のお年玉を頂きました。
子供が親せき内に少ない時期は、それが何となく申し訳ないような、
複雑な気持ちになったことを覚えています。
頂くばかりなのが心苦しくて、何かお返ししたい、と思っていました。
どこかに出かけた際には、少しよいお土産を買ってきて差し上げたり、
子供の写真入りの手紙をお送りして近況報告をまめにしたり、
中にはただお礼を言うだけで終わってしまった方もあったり・・。
今では子供も増え、お互いの子供にお年玉をあげあうようになってきたので、
気持ちが少し楽になりました。
もしかしたら私のように、お年玉にまつわるこのような思いを
経験された方も多いのではないでしょうか。
今回は、頂いたお年玉に対するお返しのマナーについて、
その適した品物や金額などについてお伝えします!
お年玉はもともと、年の初めに年神様から、
その一年を生き抜くための力をわけていただく、
という意味の行事だったそうです。
もともとは金銭ではなく、力の象徴として「餅」を頂いていたそうです。
金銭を渡すようになったのは、おそらく江戸時代あたりからと言われます。
このように、生きる力を頂く、というありがたい由来を持つお年玉、
お返しはどうすべきなのでしょうか。
おそらく、いろいろな立場の方が子供さんにお年玉を下さることでしょう。
独身の方、子供を持つ方、ご年配の方、などなど。
ですから、お返しの仕方は、これ、ときっちり決めることは難しいのかもしれません。
お相手の状況、また地域によっても様々なようです。
例えば、お年玉をくれた方に子供がいる、こんな場合は、
こちらからもお年玉をあげる、ということで良さそうですね。
子供さんの年齢に応じて、または親同士で取り決めたものがあるならば
その金額で差し上げることで対応できます
相手の方が、独身だったらどうでしょう。
いますぐではなくても、その方が将来子供を持った時、お年玉をあげる、
という気持ちを持ち続けていればよいのではないでしょうか。
相手のことを思い続けることになり、
感謝の気持ちをいつまでも持ち続けられそうですね。
やっぱりお返ししないと心苦しい、という場合は、
相手の方が負担に感じないような形で、品物でお返しをしましょう。
地元の特産品を贈る、出かけた際に、その土地で有名なお土産を選んでみる、
また、子供直筆の手紙で感謝の気持ちを伝えるなども、
相手の方にとっては嬉しいお返しではないでしょうか。
現金でのお返しは、失礼にあたりますので避けましょうね。
では、お返しする場合、金額としてはどれくらいを目安にしたら良いのでしょうか。
これに関しても、個人個人、実に考え方が様々かと思います。
一般的なお祝いのお返し(内祝い)は、頂いた金額の1/3~半額程度、
と言われますので、これにならって目安にするのが良いかもしれませんね。
いずれにしても、下さった方の気持ちをありがたく受け取ることが一番大切ですね。
そして、できる形で気持ちのこもったお返しをする、ということが良いようです。
今回は、お年玉のお返しマナーについてお伝えしました。
年の初めに生きる力を頂く、こんな素敵な由来を持った行事だったのですね。
お年玉のやり取りを通じて、相手の方をこの先も思い続けるきっかけにで
きたら幸せですね!