蚊の虫よけに超音波は効くの?ペットへの影響と対策について

春の訪れを告げる桜もあっという間に、爽やかな緑色になりました。
暖かくなってきましたね。

すると今度は、冬の間は見かけなかった「蚊」が活動を始めます。
蚊に刺されるのって怖いですよね…。

なんとか蚊を寄せ付けないように対策をしたいところ。

しかし私の家では犬と猫を飼っているので、市販の虫よけグッズは
なんとなく心配です。

市販されている虫よけグッズは人にとって安全でも、
ペット達にとっても安全なのかどうか、気になりますよね。

そこで、虫よけの薬剤を使っていないグッズを探していたら、
「超音波」を使った虫よけグッズがありました!

今回はペットを飼っている方に向けて「超音波を使った蚊よけ
グッズの効果」や「ペットへの影響」、「超音波以外の虫よけグッズ」
を紹介したいと思います。

スポンサードリンク

蚊の虫よけに超音波は有効かご説明

超音波は蚊の対策に効果はあるのでしょうか?

こちらは、正確に効果があるかどうかは未だはっきりとしていない
そうです。

その理由を紹介する前に、「音」について、簡単に説明したいと
思います。
ちょっと難しいかもしれないので、苦手な方はさらっと読んで
みて下さいね。

「音」は空気中で振動することで私たちの耳に伝わります。
一秒間にどれだけ振動するかを「周波数(振動数)」といいます。

私たち人間が聞き取れる周波数には限りがあります。
そのため周波数によっては、音は出ているのに聞こえないことが
あります。

それは人間が聞き取れる範囲の周波数よりも、
振動の回数が多かったり、少なかったりした場合に起こります。

「モスキート音」って聞いたことがありませんか?
蚊が飛ぶような高音で、若者にしか聞こえないという音です。

体の音を感じ取る部分が、年齢と共に衰えるために、
高音(周波数が高い音)が聞こえ難くなるのです。
このモスキート音のことを想像すれば、音が出ているのに聞こえない
というイメージを掴みやすいと思います。

「超音波」というのは、私たち人間が聞き取れる周波数よりも、
たくさん振動しており、聞き取ることが出来ない音のことを言います。

人間よりも、虫や動物たちの方が聞こえる周波数の範囲が広いです。

「超音波」を利用した蚊よけのグッズは、人は聞こえないけど
蚊には聞こえる高い音を出すことで蚊を寄せ付けないようにしよう!
といったグッズなのです。

蚊を寄せ付けないようにするには、その音が蚊にとって近づきたくない
くらい「不快」である必要があります。

確かに高い音は、不快に感じることもあります。

しかしそれ以上に、例えば人でいえば地震速報などの「警告音」や
「命を脅かす生き物の鳴き声」といった音の方がとても不快に感じます。

つまり「不快」だと感じるには、ただ音の周波数を上げて高い音を
出すだけでは不十分で、蚊の命を脅かす生き物の声や足音などの
音を出す必要があるのです。

それらの理由から、蚊に対して超音波が有効であると確実には
言えないそうです。

通信販売のホームページのレビューを読んでみても、効果は効いたり
効かなかったり
まちまちのようです。

ちなみにペットへ影響が出る可能性もあります。
気にしない子は気にしないのですが「超音波」は私たち人間が
聞こえない高い音です。

超音波の虫よけグッズをつけている間、周波数によっては犬や
猫たちにはそれがずっと聞こえているのです。

高い音が家の中でずっと聞こえてるのを想像するとイヤになります
よね。

簡単な実験として「周波数が変わっていく動画」を私と犬達とで
聞いてみました。

低い音から高い音へ変わっていき、私はある周波数からピタリと
聞こえなくなりました。

犬たちは普段、聞きなれない音に低い音の段階から首をかしげて
反応していました。

音が変わるたびに、右へ左へと首を傾げたり、耳をピクリと
動かしたりしていました。

私が音を聞こえなくなった後も犬たちは同じように首を傾げたり、
耳をピクピクと動かしていたので、犬たちには聞こえていたのでしょう。

私が聞き取れなくなる直前の音は、耳鳴りのような音でした。
実際犬達はそれを聞いてどう感じているのか分かりませんが、
耳鳴りのような音がずっと聞こえているのは、落ち着かないと思います。

スポンサードリンク

蚊の虫よけでペットにも安心なグッズは?

蚊の虫よけで、ペットに安心なグッズはどんなものがあるのでしょう。

まず超音波を使ったグッズ以外では、どんな虫よけグッズがあるのかを
探してみました。

・電子タイプの蚊取り器(ペット用)
・蚊取り線香(動物用)
・蚊よけ首輪
・薬液が入った虫よけ(ペット用)
・虫よけスプレー(犬用)

これらのグッズがよく販売されています。

大きく分けると「殺虫剤」を利用したものと「植物由来の成分」
利用したものの2種類があります。
グッズのタイプごとに分けてみました。

「殺虫剤」を利用したグッズ

・薬液が入った虫よけ(ペット用)
・蚊取り線香(動物用)
・蚊よけ首輪

「植物由来の成分」を利用したグッズ

・薬液が入った虫よけ(ペット用)
・虫よけスプレー(犬用)

大まかにこのように分かれました。
薬液が入った虫よけグッズは「殺虫剤」「植物由来の成分」
どちらを利用したものもありました。

さて、どちらがペットにとって安全なグッズなのでしょうか?

「植物由来の成分」なら自然に生えているものだから!と
安心なように思えますが、「殺虫剤」も「天然由来の成分」の物も
どちらにも危険性はあります。

蚊は血を吸うことで、病気を運ぶことがあります。
蚊の対策をしないことも、対策をすることもどちらにも危険性は
ある
のです。

危険性を知った上で蚊の対策を「する」か「しない」か。
どんな対策をするのかを選びましょう。

ちなみにペット用として販売されている虫よけグッズで使用されている
殺虫剤は「ピレスロイド系」と呼ばれるものが多いです。

「ピレスロイド」は哺乳類や鳥類に対する毒性は比較的に低いと
言われています。

しかし、過剰に吸入などをすると神経系に影響が出て中毒症状が起こる
こともあるそうです。

そして「天然由来の成分」を利用した虫よけグッズは、
蚊などの虫が嫌うハーブから抽出した精油を使ったものが多いです。

植物由来の精油は「猫」には要注意です!
猫は肉食動物です。

そのため、植物由来である精油を代謝することが出来ずに中毒を
起こしてしまうのです。

犬も使うことが出来ない精油があります。

代謝の問題以外でもアレルギーを発症してしまう子もいるので
使用する際は、体調に変化がないかをしっかりと見てあげましょう。

「殺虫剤」を利用したグッズも「天然由来の成分」を利用したグッズも
どちらも確実に安全とは言えません。

蚊の虫よけグッズを利用する際は使用上の注意をしっかりと守って
使用して下さい。

蚊の虫よけで薬に頼らず出来る対策について

これまでは、グッズを使った蚊の虫よけについて紹介しました。
それ以外に出来る対策を紹介したいと思います。

まずは、蚊を増やさないこと!
これが一番大切です。

蚊の子供である「ボウフラ」は流れのない水辺で成長します。

お庭や玄関にそんな場所はないですか?
植物の鉢植えの皿やバケツ、水たまりなど…。

水が溜まっている場所があったら撤去しちゃいましょう!

刺されないように、散歩の時は草むらの中に入らないように
するのも良いですね。

そして、家の中に蚊を持ち込まないこと。

帰宅時に衣類に引っ付いて来ることがあるので、家の中に
入る前にパタパタと衣類を払ってから入るのも効果があります。

他にも破けた網戸から侵入してくるので、網戸が破けたらなるべく
早く修理をしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、ペットの蚊の対策について紹介しました。

超音波を利用したグッズは効果があるか確かではなく、
そして私たち人は聞こえないけど、ペット達にはずっと音が
聞こえている可能性があります。

それ以外のペット用のグッズは「殺虫剤」を利用したものと
「植物由来の成分」を利用したものがあります。

どちらも危険性はあるので、グッズを使用する場合は使用方法を
しっかりと守りましょう。

特に「猫」に精油は基本厳禁です。
市販のペット用グッズに含まれている場合もあるので、成分を
よく確認しましょう。

体調に変化がないか良く見ていることも大切です。

そして蚊を増やさないために、家の周りに水たまりが
出来ないよう注意しましょう。

個人的には、昔ながらの「かや」を使うのも風情があって
いいかな~と思います!

これからの時期、楽しい外での遊びがたくさんありますね。
蚊に負けず、安全に楽しみましょう!

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする