私たち人間が心地よいと感じる季節・気温が、「蚊」も同じように活動しやすい時期となります。
皆さんは、夏場が最も蚊が多いと感じていませんか?
しかし意外と蚊は、高温に弱く、35℃以上になると死んでしまう種類の蚊もいるほどです。
蚊は、春と秋が最も活発に活動し、多くなる時期なのです。
世界中に、およそ2500種類もの蚊が存在し、日本には103種類の蚊の存在が確認されています。
「ヒトスジシマカ」、「アカイエカ」、「チカイエカ」などが日本で多く生息している、身近な種類の蚊です。
いずれも、吸血するのは産卵期のメスだけなんです!
人のタンパク質を栄養として吸血します。
では、オスはというと、花の蜜や樹液などの液体を吸って生きているという、何とも意外な事実。
蚊は病気などを媒介する厄介な虫なので、できることなら刺されないほうがいいですよね。
今回ご紹介する、蚊に刺されやすい仕組みや、特徴について覚えていていただけると刺されないように気をつけることはできると思いますので、参考にしてみてください。
蚊が二酸化炭素を感知できる仕組みってどうなっているの?
蚊は人が排出する、二酸化炭素を感知して寄ってくるということを、皆さんも聞いたことがありませんか?
聞いたことがあるけれど、私たち人間に二酸化炭素を感知する能力はありませんので、いまいちピンとこないと思います。
ということで、まず蚊が二酸化炭素を感知する仕組みについてご紹介していきます。
実は蚊は、あんなに小さな体にも関わらず、触覚・ひげで臭いや二酸化炭素を感知することができます。
この機能を使い、二酸化炭素濃度を判別し、その濃度の濃い場所に寄ってくるという仕組みになっています。
ターゲットが50メートル先でも、二酸化炭素を感知する能力があると言われています。
また、口には熱を感知する機能があることも判明しており、二酸化炭素以外にも、蚊が寄ってくる仕組みがあることが分かります。
蚊に刺されやすい二酸化炭素を出すのはどんな人?
二酸化炭素に反応して蚊が寄ってくるということは、お分かりいただけたと思います。
では二酸化炭素濃度が高い人とはどんな特徴のある人なのでしょうか。
その特徴はというと…
2、よくお酒を飲む人(アルコール分解により排出する二酸化炭素が増えるため)
3、体の大きな人(標準体型の人よりも、排出する二酸化炭素が多いため)
4、妊娠している人(体温の上昇により、排出する二酸化炭素が増えるため)
以上のような特徴のある人が、二酸化炭素の排出量が多くなり、蚊に最もターゲットにされやすい人です。
他の人よりも蚊に刺されやすいと思っている方は、上記のどれかの特徴に当てはまっているのではないでしょうか。
蚊は二酸化炭素以外に体温が高い人もターゲットにする?
では、二酸化炭素の排出以外で 蚊に刺されやすい人と、そうでない人の違いは何なんでしょうか?
蚊は、口で熱を感知すると前述しましたが、その熱とは、体温の高い人が当てはまります。
まず男性は女性に比べて、刺されやすいと言われています。
男性は比較的体温が高い人が多いため、発汗量も多く 、臭いも強くなる傾向があるため刺されやすくなります。
もちろん、体温の高い女性もいらっしゃると思いますので、その方も当てはまります。
お酒を飲んだ時などは、蚊が寄ってくる条件の、二酸化炭素・体温の上昇・汗をかきやすくなるという好条件が揃い絶好のターゲットとなってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
上記以外で蚊が寄ってくる原因として、蚊は、湿度にも敏感に反応し、人が汗をかき、その汗が蒸発するときにも蚊は反応し寄ってきます。
臭いにも寄ってくると言いましたが、体臭だけでなく香水などの匂いにも寄ってきますので、香水のつけすぎにも注意が必要です。
このように、さまざまな条件が揃うと、蚊に刺されやすくなってしまいますので、自分で刺されやすい自覚があれば、蚊を寄せ付けないように工夫することが重要です。
子供は特に新陳代謝が活発なうえ、汗もよくかき、蚊も寄ってきやすくなりますので、刺されないように注意してあげてくださいね。