車椅子の階段での運び方!安全に昇降するポイントや危険を招く注意点

車椅子で生活している高齢者の人も多いですよね。

外へ出て買い物なんかですと、車いすで生活している高齢者にとってはとても大変。

生活支援のサービスを受けて、買い物や食事提供サービスをお願いする人もいるでしょう。

また、気分転換に介護士に車椅子を押してもらいながら外出する人もいますよね。

ただし室内と比べて外出した際の移動介助は危険がいっぱいです。

しっかりした知識を持って車いす移動の介助をしなければ、事故が起きる可能性もあります。

そこで今回は、

・車椅子の階段での運び方!ポイントと具体的な介助の仕方
・車椅子で階段を安全に昇降するために要注意!危険を招く動作
・車椅子のまま階段を昇降できる!昇降機や電動車いす

上記3つについてご紹介します。

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車椅子の階段での運び方!ポイントと具体的な介助の仕方

まず初めに伝えたい事。

それは車いすを階段で運ぶのは危険であるという事です。

特に介助者が1人しかいないような時は、なるべく階段を使わない事をお勧めします。

それでも車椅子を階段で運ばなければならない緊急時はあるでしょう。

突然車椅子になってしまった人が、自宅に入る為に階段があったら大変。

そんな緊急時に行う車椅子の階段での運び方は以下の通りです。

ティッピングレバーで前輪を上げて昇る

階段の幅にもよりますが、段差幅が低い時にはまず車椅子の前輪を持ち上げます。

前輪を持ち上げるにはティッピングレバーを踏むと簡単に持ち上がります。

そして持ち上げた前輪を階段の2段目に引っ掛けます。

そのまま後輪を持ち上げて2段目に乗り上げるのです。

これを繰り返し行い何とか昇っていきます。

降りる時は後輪から

今度は階段を降りる方法ですが、こちらは後輪から降りるようにしましょう。

前からだと体が降りる方に傾くので危険です。

利用者本人にしても目で高さを感じるので恐怖に感じる事でしょう。

その為後ろから降りるようにすれば、高さを目で感じる事はありません。

また、体も背もたれの方に傾くので転落の危険も減少します。

昇る時とは反対にまずは後輪をゆっくり降ろし、次に前輪を降ろすようにして下さい。

また、段差が高いときや階段の面が狭く、車いすが乗りきらない時もあると思います。

そんな時は無理せず2~3人の介護職員で対応しましょう。

車椅子で階段を安全に昇降するために要注意!危険を招く動作

安全に階段を昇降する為の確認事項や危険な動作は以下の通りです。

車椅子の状態確認

車椅子で階段を昇降する為には、車椅子の状態を確認しておく事も大切です。

特に車いすがパンクなどしていたら非常に危険です。

また、他にも確認事項はあります。

ブレーキがかかるか?

背もたれが破れていないか?

ティッピングレバーが破損していないか?

といった車椅子の状態をしっかり確認しておきましょう。

タイヤの着地はゆっくりと行い、衝撃を最小限に抑える

いくら転落しないよう安全確認を行っても、乗っている衝撃によって怪我をしてしまうかもしれません。

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特に昇りも降りも気にかけなければならないのが「前輪の着地時」です。

ティッピングレバーを使って前輪を浮かしています。

その為何も気にせず浮かせた前輪を着地させてしまった場合。

「ドン!」とお尻にとても強い衝撃を与えてしまうことになります。

また、何度も強い揺れを感じる事になるので気分が悪くなるかもしれません。

なるべく衝撃を与えないようゆっくり前輪の着地を心がけましょう。

車椅子のまま階段を昇降できる!昇降機や電動車いす

トラブルの等でなく、あらかじめ階段を利用する事がわかっている場合は他の対策も必要です。

昇降機を利用する

特に自宅で生活している人が利用する事が多いのが昇降機です。

自宅から外に出るとき等に段差や階段があると、1人で外出できません。

そうなると誰かの手を借りなければならないのですが、昇降機があれば問題なし!

車椅子に乗ったまま昇降機に乗り、ボタンを押せば自身で昇降できます。

階段用タイプも多くありますので、安心できますね。

電動車いす

今では車いす自体に昇降機を取り付けている電動車いすがあります。

車椅子のように車輪がある昇降機の上に車いすが取り付けてあるようなタイプです。

電車への乗り降りや段差、階段だって自分で対応できるのです!

未来ロボットのような電動車いすは、とても魅力的ですよ。

まとめ

それではまとめに入りましょう!

車椅子の階段での運び方!ポイントと具体的な介助の仕方

・ティッピングレバーで前輪を上げて昇る
・降りる時は後輪から

昇るときは前向きで車いすを浮かせて前輪を段差の上に乗せます。

降りる時は後ろ向きで後輪からゆっくり降ろしていくのです。

ただし、なるべく1人ではなく複数の介護職員で対応して下さい。

車椅子で階段を安全に昇降するために要注意!危険を招く動作

・タイヤの空気は入っているか?
・ブレーキがかかるか?
・ティッピングレバーが破損していないか?
・背もたれが破れていないか?
・タイヤの着地はゆっくりと行い、衝撃を最小限に抑える

利用者の安全第一を一番に考えて対応しましょう!

車椅子のまま階段を昇降できる!昇降機や電動車いす

・昇降機は自力で移動できるようになるので便利
・あらかじめ必要と分かっている時はなるべく設置しておく
・今では電動車いすがあり、どんな段差も楽々移動できる

介護保険で利用出来る物たくさんあるのでケアマネジャーに相談してみましょう。

いかがでしたか?

今回は車いすの階段昇降方法や注意点、昇降機等について紹介しました。

車いすでの外出はどうしても段差がネックになってしまう事があります。

それが原因で自宅にこもりがちになってしまう場合もあります。

車いすでもしっかり段差に対応できる介護技術を身につける事。

また、昇降機などを利用して、安心した外出が出来るように対応してあげましょう。

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