痛い痛いと聞く尿路結石。
実は私、妊娠7か月の時に結石が出来てしまいました。
お昼過ぎ、ベットで寝ていると急な背中の痛み。
なんじゃこりゃ!なんじゃこりゃ!
あまりの傷みにパニックになりながらも、もしかしたら陣痛が来ているのでは?と一人不安になりベットの上で転げまわりました。
なぜ痛いのか、どうすれば良いのか分からず。
ベットの上の携帯電話で救急車を呼ぼうかどうかしばらく迷いました。
傷みを表現するならば、私の場合は左腰の後ろでしたが、その場所をナイフでえぐられている感じ。
腰の奥の方をぐりぐりされている感じです。
まさに刺すような痛み。
息が上がって脂汗が噴き出し、吐き気を伴う痛みです。
どれくらいそうしていたでしょう。
傷みに目を白黒させていたら、急に痛みは治まりました。
なんだったんだろう…。
でもきっとこれは良くない痛みだ。
おなかの赤ちゃんに何かあったら大変です。
とにかく、主人に電話をすることにしました。
何度目かの電話に出てくれた主人は、とにかくすぐにかかりつけの病院(産科)へ電話をするように言いました。
そりゃそうだ。
でも私はここまで来てもまだ、もしかしたらあの痛みはもう来ないかもしれない。気のせいかもしれない。なんて思っていました。
しかしそんなはずはなく…。
いたたた。
またその痛みがぶり返してきたのです。
すぐに病院へ電話。
産科の外来の看護師さんにつないでもらい事情を説明します。
私の通っている病院は家から車で45分くらいかかります。
とてもこの痛みと不安を抱えて電車で通うのは無理。
そして主人もいまいちこの状況を把握できていないのですぐに帰ってくることもしてくれず…。
とにかく、近くの内科で診察をしてもらいましょう。という話になりました。
ところが…。
近くの病院へ行ったところ
「え…妊娠7ヶ月ですか…。うちではちょっと湿布くらいしか出せませんね…。妊娠中は腰が痛くなったりするでしょ?」
ちょちょ…。
湿布でどうにかなる痛みじゃないんですけど。
目が点になる私。結局診察すらしてもらえず受付の段階で追い返されてしまいました。
それを産院に伝えると、とりあえず今落ち着いているのだったら予約を入れて明日来るのはどうか?と。
そのころには痛みも大分落ち着いていたので、あまり周りに迷惑をかけてはいけないと自分を叱咤しつつ。次の日に診察をしてもらうことにしました。
しかし…そうは問屋が卸さないのが尿路結石なんですねぇ。
尿路結石に妊婦がなった場合入院するの?
妊婦が尿路結石になった場合、入院するかどうかですが、私の場合は入院になりました。
でも、それは各病院ごとによって治療方針などの違いが出てくるので、絶対に入院になるとは言い切れません。
ただ、妊娠中はこれと言って治療が出来ないので、痛みや不安などが出てくる中入院と言う措置を取るのも一つの手だと思います。
さて、そんな私がどうして入院に至ったのか。
ここではそれを書いていきたいと思います。
近くの病院から追い返されてしまった私ですが、家に帰ってトイレに行くとそこには衝撃の事実が…。
なんと…尿に鮮血が出ているではありませんか。
え…ナニコレ…血…尿…?
頭が真っ白になりました。
これはもうただ事ではない。
不安は大きくなりました。
背中が痛くてどうして血尿が出るの?
すぐに携帯で調べてみました。
背中の痛み 血尿
検索結果は
「尿路結石」
あ~それね。(白目)
どうしよう。まだ素人判断だけれど。結石らしい。
痛みは今はないから明日病院へ…。
そんな感じで悶々としてると夕方また痛みが!!
痛い!
また痛い!
主人に電話すると同時にかかりつけの病院へ電話をして外来につないでもらいます。
「すみません。背中が痛くて…!」
「熱はありますか?」
「熱は…イタタ…ちょっと測ります…。イタタ…」
「胎動はありますか?」
「胎動は…あり…ます…。イタタ」
「ちょっと先生に代わりますね」
こんな感じで問診を続けていき、話を聞いた先生から
「うん。血尿も出てるみたいだしね、それねきっと結石だから。痛いなら病院来て。痛み止め出すからね。」
すごいフランク!(白目)
本来でしたらこの時点で主人に帰って来てもらうなり電車で向かうなりするべきなのでしょうが、とにかくすぐにでも痛みを止めてもらいたい。
「どうする?来る?お家の人いるの?」
「い…いません。帰ってくるのもたぶん1時間後になります」
「うーん。タクシーで来る?」
「ちょっと…考えさせてください。いや…。行きます。タクシーで向かいます!」
痛みと不安からすぐにでも受診することを伝える私。
電話を切り、主人に電話をして会社から病院へ向かってもらうことにして私もタクシーを呼んですぐに病院へ向かう事に。
タクシーの運転手さんは「え?結石ですか?大丈夫ですか?車の中温めたほうがいいですか?」と大変気を使ってくれました。
その際はありがとうございました。
50分ほどタクシーで揺られて(そのころには痛みは引いている)病院へ着くと主人と合流。
診察をする際に採尿をしたのですが、先生その尿を見てちょっと絶句。
「うん。これだけ鮮血が出てたらたぶん結石で間違いないと思う。」
そうだよね。それくらいのひどい色だよね。
診察をした際に、背中をとんとんとたたかれるのですが、私が痛い左の背中をたたかれた際になんと、腰が砕けるほどの激痛。
これで医師があることがほぼ確定。
とりあえず、痛み止めを貰ってその場は帰ることになりました。
そこで頂いたのは妊婦でも飲める痛み止め。
そしてその痛み止めは腸の動きを止めてしまうので便秘の方には使えないとのこと。
私は幸い便秘ではなかったので飲むことが出来ました。
また痛かったらすぐに来てね。
その言葉通り、私は次の日に痛みが再発し、またもタクシーで通院、そのまま入院。の運びとなったのです。
なぜ入院になったのか。
私が思ったのは、入院しないといけないほど悪いから。と言うわけではなく、痛みを緩和するための入院。
ではなかったのかと思います。
とにかく背中が痛かったので診察中背中をずっとさすって唸っていました。
先生は「痛いようなら入院する?ベット空いてる?空いてる。なら入院ね」
そんな軽い感じで入院を勧めてきました。
このまま帰っても一人で不安。
治療をするにしても赤ちゃんがいるから特にできることはない。
これが入院を決めた私の一番の理由でした。
家に帰って痛みが出ても一人で耐えなければなりません。
痛みに泣きながら主人に電話をして訴えることしかできません。
それならば入院をしてしっかりと診てもらいたい。これが一番でした。
先にも書きましたが、これは私の病院での方針であってすべての病院が入院をすすめてくるわけではありません。
痛み止め(下手をすると痛み止めすらもらえず)水飲んでねと言われて帰らされることも多々あるようです。
私はその場で痛み止めの筋肉注射を打ってもらい、車いすに乗り即入院となりました。
もちろん用意も何もしていません。
主人はそのまま入院の手続きをしにいき、その後パジャマやそのほかのものを取りに家に帰ったり病院に来たりするのでした。
私が入院したのはたったの4日間だけですが、それでも入院することによって気持ちも落ち着きましたし、どのように痛みと向き合ってゆけばよいかを知る時間を持つことが出来ました。
何より家族に対しても「家に一人でいるより安心」という気持ちでいてもらえたことが大きかったと思います。
ただ、主人は会社が終わってから毎回病院へ面会に来ることなどの苦労を掛けてしまいました。
ごめんね、ありがとう。
尿路結石の妊婦の症状は?
ダラダラっと痛みが出てから入院までの経緯を書いてしまいましたが、そもそも妊婦が尿路結石になった場合どんな症状が出るのか。
重複してしまいますが、詳しく書いていこうと思います。
私が妊娠中に尿路結石になった際の症状は
背中(腰)の内側がとにかく痛い
息をつく暇もないほどの傷み
痛みによる脂汗
痛みによる体の冷え
痛みによる吐き気
痛みによる手の震え
などがありました。
調べた話では、あまりの痛みに気を失う人 もいるようで、私の症状はまだまだ軽い方ではなかったかと思います。
ただ、痛みは人それぞれ感じ方が違うので一概には言えませんが。
私の場合は妊娠7か月という事もあり、初めは陣痛が来てしまったのかと思いました。
産科に行って内診をしてもらいましたが、産道はしっかりとしまっており、赤ちゃんが降りてくる兆しもありませんでした。
ただし、尿路結石の場合には炎症を起こして熱が出てしまうことがあるらしく、そうなると大変なので注意をすることと言われました。
私は一度も熱を出すことなく過ごすことが出来ましたが、もし妊娠中もしくはそうでなくても熱が出ている場合にはすぐに病院へ行くことをおすすめします。
また、痛みだけでなく結石の場合には血尿が出ることがあります。
尿を出した時に痛みは無いのですが、尿がどす黒く濁ります。これが血尿です。
私が一番初めにトレイで見た時にはまだ真っ赤な鮮血が出ていました。
次に病院で採尿をした時にはどす黒く濁った尿でした。
これでも鮮血が出ていると判断されたので、相当の血尿だったと思われます。
排尿する際に痛みが無いので女性だと見逃してしまいそうですが、明らかに色がおかしいので注意してみてみることをおすすめします。
私は背中の傷みでしたが、腹部の痛みを感じる人もいるようなので、とにかく痛みを感じたらすぐに病院。
血尿が出ても病院。
熱が出たらすぐに入院。これが大切です。
尿路結石の妊婦の場合の治療は?
妊婦が尿路結石になった場合、どんな治療をするのでしょうか?
私がした治療といつ結石が出たのかと言う話をします。
まず、妊婦が尿路結石になった場合、施せる検査はありません。
尿路結石自体が結石を尿と一緒に排出するという方法しかないので、これと言った治療というものがあまりないのですが(石が大きくて砕くという治療以外)、妊婦の場合はそれ以上に、どこに石があるのか、どのくらいの大きさなのか。などの検査は一切できません。
普通だったらできるであろう、尿道に造影剤を入れてレントゲン撮影をするなどということは、赤ちゃんが被ばくしてしまうのでももちろんNGです。
なので、私の場合でも痛みの位置と血尿から尿路結石だろう。とは言われたものの、それがどれくらいの場所にあってどれくらいの大きさなのかは一切不明で、検査できたとしても出産後になるので、出産までずっと痛みが続くかもしれない。と言う強い不安がありました。
そもそもこの痛みは本当に尿路結石なの?
と先生を疑ったこともありました(ごめんなさい)。
痛みのひどさから入院はしたものの。
治療としては
痛み止めの飲み薬(ブチルスコポラミン・カロナール)
石を排出するための点滴(ソルラクト)
これが主に使われた薬でした。
入院中は傷みがひどければブスコパンを筋肉注射しますが、それをしている限りは退院のめどが立ちません。
私はできれば筋肉注射ではなく薬でコントロールできるようになりたいと思ったので、痛くなっても筋肉注射は避け飲み薬でしのいでいました。
それでも痛くて、薬が効いてくるまでに30分ほどかかるのでその間ずっと痛みに耐えながら廊下を歩いていました。
入院して安心できたことと言えば、産科病棟での入院でしたので、朝晩に赤ちゃんの心音を確認することが出来たのと、NST(ノンストレステスト)を毎日してもらえたことです。
痛みがひどいとお腹が張ってしまうことがあるようで、その際に早産を引き起こしてしまうことがあるようです。
それを防ぐためにも毎日チェックすることが必要なようでした。
また、入院中にも内診をしてもらい、エコーなどを貰って赤ちゃんの顔を確認することで頑張ろうという気持ちにしてもらいました。
私の場合は、とにかく昼間はずっと点滴、痛くなったら飲み薬、+自分でお茶などを1リットル以上飲むことで医師の排出を促すという治療でしたので、痛みを薬で押さえることができるようになった3日目くらいにはもう「退院したいです」という意思を伝えてしました。
病院にいると安心ですし、痛みがあっても対応してもれらえますが、とにかく家の事を何もしない主人を置いて何の準備もしないままの入院でしたので、入院をしたのは良いですが早く帰りたくて…。
わがままなものですね。(;’∀’)
猫の世話もしなければならないので、そこも気になりましたし、薬で何とかなるのでしたら家に居ても同じだろう。と言う話を先生としての4日目の退院となりました。
たった、4日でしたが、病院の看護師さんや先生方は親身になって診察してくれましたし、主人には出産前にプレパパとしての一人暮らしを体験してもらう事が出来たのでそれなりに得るものはあったと思います。
その後、私の石が無事に排出されたのは傷みが出てからちょうど1か月後。
背中の痛みがなくなり、もしかしてこれは膀胱に石が落ちているのでは?と思い始めた矢先に、膀胱がチリチリするような痛みが数日続きました。
赤ちゃんが膀胱を蹴っているから痛いのか、それとも膀胱に石があるのか…。
そんなことを考えながらトレイでは石がいつ出ても良いように気を付けて排尿をするようにしていました。
夕方の買い物に出かける時に、膀胱がすごく痛くなって「赤ちゃんあんまり蹴らないで」なんて言いながらトイレに駆け込んだら、実は石が出る兆候だったらしく、一瞬尿道が詰まった感じがして「ポン」と出てきました。
あのうれしさと言ったら…。
もう痛みにおびえる必要はなくなった瞬間でした。
病院によっては、石を持っていくことで検査をしてもらいその成分から原因を突き止めてもらえるようですが、残念ながら私の病院では検査はしてもらえませんでした。
出来れば石は取っておけるとベストですね。
まとめ
なんだか長くなってしまいましたが、簡単にまとめてみたいと思います。
尿路結石に妊婦が鳴った場合入院するのかどうか。
これは一概には言えませんが、妊娠中であり痛みによりお腹が張ってしまう場合や、炎症を起こして熱が出てしまっている場合には入院になります。
それでなくても、痛みが強い場合には病院の方針によって入院させてくれることも多いようです。
ただ、この入院は石が出るまでではなく、痛みのコントロールができるようになるまでと言う感じで行われます。
尿路結石の症状としては。
私の場合は背中(腰)の激し痛みでした。
とにかく痛い。息をつく暇もないほど痛い。
脂汗は出るし、涙は出るし、吐き気はするし。
いたいい~~~いたいい~~~と泣きながら主人に電話をしたことを覚えています。
後は血尿が出ます。
排尿痛はないですが、コーヒーのような色の尿が出ることがあります。
妊婦の場合の治療は?
基本的にできる検査はありません。
背中の方からエコーで膀胱の大きさなどを見ることはできますが、レントゲンを撮ったりMRIを撮ってたりすることはできないので、症状から結石である。という事を推測するしかできません。
また、治療としてはとにかく痛みのコントロール。水分を摂る。
この二つしかありません。
痛みは薬や筋肉注射。
水分は点滴やお茶を飲むことです。
妊婦なのに薬を飲んでもいいの?と思われるでしょうが、これはもう先生を信頼するしかありません。
薬を飲まずにひたすら我慢する…。これは赤ちゃんにも良くないので得策ではないでしょう。
必ず医師に処方された薬を飲むようにしてください。
私の場合はちょうど1か月で石が排出されました。
それでもやっぱり、注射をしたり薬を服用したり。
赤ちゃんに何かあったらと考えてしまうのが親心です。
私も入院中にそのことで落ち込み、不安になってしまい一人で声を殺して泣きました。
今のところ赤ちゃんに何も問題はありませんが、それでもリスクを背負った出産になることは間違いありません。
それも含めて、今の病院での出産となるので、出産まであと1ヶ月(今現在)とにかく元気な赤ちゃんを産めるように母子ともに頑張って行くつもりです。
長々と書いてしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。
今痛みと戦っている方がこの記事を読んでいるとしたら、不安や痛みが強い中、ずっとこのままかと思うでしょうが、周りの先生方と協力してなんとか痛みの緩和を目指してください。
健康な赤ちゃんに会えますように。
頑張ってくださいね。