ここ最近、洋服や小物のデザインとして、取り入れられている刺繍。
刺繍ものは、柄が入っている生地で作られた商品とは違って、立体感が表れ女性らしくかわいらしい商品が多く、とても人気がありますよね。
その刺繍をより華やかに仕上げる材料として一緒に使われるのが「スパンコール」です。スパンコールは、プラスチックや金属でできている小さな片の材料で、表面に凹凸や角度をつけて光が反射するとキラキラ輝く形に作られています。
身近なところでは、結婚式や祝い席のお呼ばれに着ていくフォーマル。
あと子供の習い事発表会の衣装にも使われていますね。このようにスパンコールが施された衣装や小物は、その特徴である輝きから抜群の存在感を持ち、舞台やパーティーなど広い会場でも高価な見栄えのする仕上がりのものになります。
しかし、このスパンコールは手芸の専門店にしか売っていない高価な材料ではありません。
ご近所の100均でも買えるものなんです。今回はこの100均のスパンコールを使ってお子さんの習い事発表会やお呼ばれのフォーマルに気軽に取り入れたくなる情報をお伝えします。
リメイクにおすすめの手芸アイテム「スパンコール」の付け方
スパンコールは、サイズそのものは小さいですが、キラキラとした光沢があり使うと洋服の印象がガラッと変わるインパクトは大の材料です。
ですから、今まで着ていた手持ちの洋服の雰囲気を変えたい時のリメイクにはぴったりの材料。
形としては、円盤状で中心に穴が開いているタイプが一般的ですが、他にも平らで正方形のものや星形のものなどさまざまなものがあります。
形や色によって光の反射具合も違ってきますので、いろいろなものを使ってみると表情の違ったものができ、その変化が楽しめるのでおすすめ。
「使ってみたいけれど、付け方がいまいち分からないなぁ。」という方に、ここでは一番多く使われる円盤状スパンコールの代表的な付け方を2つご紹介しておきます。
半分重ねて縫い合わせる
これは円盤の半分だけを重ねて、真ん中の穴から糸を出し、縫い合わせる方法でスパンコールの付け方としては、もっとも定番。スパンコールをたくさん使う付け方なので、仕上がりに立体感と高級感が出る。
一つ一つを並べて縫い合わせる
これは、重ねることはせず真ん中の穴の両端から糸を出し一個一個を並べて配置し、縫い付ける方法。
どちらかというと一部分に付けるよりも全面にこの付け方をすると生地全体が華やかになる。
ボーダーやストライプのような線模様がキラキラと光るデザインになる。
付け方の違いで、仕上がりの雰囲気が変わってきますので、付けたいものや生地の素材感によって使い分けしてください。
スパンコールの付け方と縫製のコツ
円盤状のスパンコールには、裏と表があります。
よく見ると中心部が六角形をしてくぼんでお皿のようになっていますが、この状態が表。これを逆にして付けてしまうと完成した時の輝き方が違ってきますので注意!
ちなみに、この亀の甲羅のような中心部が六角形のスパンコールは「亀甲スパンコール」と呼ばれています。
スパンコールの取り付け作業ですが、厚みもなく糸を通す穴が小さいので、ミシンでの作業は難しいです。
ですので、どの付け方も手縫いでの作業となります。
縫い付ける時は、同じ穴から何本も糸を出して縫っていくとなると、穴が小さく正直とても縫いにくいです。
おまけに厚みもない小さな材料なので片手で固定しながらの作業は少々やっかいです。
それでも、一つやってみて少し作業がやりやすくなったコツを見つけたのでお伝えしておきますね。
それは、穴に小さなまち針を仮留めとして浅めに浮かせて刺しておく。これで仮留めの状態になるので、そのうちに一針縫います、更にもう一か所、穴から糸出して縫います。
2か所縫うとだんだん固定されて安定してくるので、仮留めに使っていたまち針を外し続きを縫って完成です。
あと、補足としてお伝えしたいのは、縫い付ける時の糸です。なるべくスパンコールの色に近いものを選ぶこと。
その方が、全体的に見た時に違和感がない自然な仕上がりで、完成した時に糸の色がスパンコールの輝きを邪魔しません。
スパンコールの縫わない付け方!必要な道具はこれ
「裁縫はちょっと苦手」という方にも簡単な付け方あります。縫わずにボンド付ける方法です。
使うボンドは、金属やプラスチックが接着できるボンド。この時に気を付けることは、乾いたら透明になるボンドを選ぶことです。色つきのものを選ぶとせっかくのスパンコールのキレイな色や輝きが半減します。
ボンドの他に、必要な道具は1つだけ“筆”です。
筆は、小さなスパンコールにボンドを塗り付ける時にあると便利。1回使用すると筆は固まり使えなくなりますので、安いもので構いませんから準備しておくと作業がしやすいです。
また、裏表があるスパンコールの場合、確認して表を正面にし、間違わずに裏にボンドを付けるようにしましょう。
まとめ
ある有名なフィギアスケートの選手の衣装のスパンコールはその選手のお母さん手作業で一つ一つ付けていたというのを以前テレビで見たことがあります。
氷の上で、目立ってキラキラと輝くきれいな衣装は、とても細かく気が遠くなるような手間のかかる作業をへてできていると思うと見方も変わってきます。
親が子供のためを思って作ってくれた衣装は格別なものがあります。きっと子供もうれしいでしょうし、たとえ成長して着れなくなったとしても、記念に残りますよね。
最初は、ワンポイントに花の形になるように配置して付けたりなるべく簡単なものから、ちょこっとゴージャスを取り入れてみてはいかがでしょう。