夏場のお弁当作りってどうしてますか?腐りやすいから汁っぽいものは避けるとか、出来上がりをそのまま詰めずに冷ましてから蓋をするとか、保冷剤をお弁当袋に一緒に入れて腐るのを防ぐとか、何かと細かい工夫や気づかいが必要ですよね。
そんな中でも今回は、夏場のお弁当の持ち歩きに活躍するお弁当保冷バッグについてご紹介していきます。
初めて手芸に保冷シートを使うなら100均グッズで試してみよう
市販されている保冷バッグは、手軽に購入できる100均でも販売されていて、最近ではおしゃれでかわいい柄もののバッグも手に入ります。
しかし、気に入った柄でちょうどいいサイズのバッグが見つからないというのも正直なところ。
それなら、100均で買った保冷シートとお好みの生地を使ってオリジナルのものを作ってみるのは、どうでしょう?
手芸に使う保冷シートの選び方
100均で売られているものは、保冷シートやアルミシートという品名で店頭に並べられています。
これは、もともと冷気を遮断し保温効果を高めるために、ホットカーペットの下に敷いたり、お風呂の蓋の代わりに湯舟に浮かべたりして使われるもの。ちなみに、あまり皆さんには知られていないところではキャンプ用の寝袋にも使われているんですよ。
肌寒い屋外で寝るときには、その役割を発揮するのでしょうね。
このシートは、手芸店でも販売されていますが、どちらかというと手芸店で販売されてものはそのまま使うというより、ミシンで加工がしやすいように作られており、100均のものとは構造そのものも違っています。ですので当然、耐久性の面や加工のしやすさは◎、したがって価格も割高となります。
「だけど初めて作るし、もし失敗したら…」なんて考えるとやはり100均商品に頼りたくなる気持ち、分かります。
そんな方は100均保冷シートを使いましょう。
ただし、100均保冷シートは長く使うものの材料としては耐久性にかけるので、シートをじかに加工して取手を付けてバッグにすることは、あまりおすすめできません。
洗濯を繰り返すうちに縫い目部分が裂けて使えなくなってしまうからです。
しかし、そんな100均の保冷シートでも耐久性を高めたバッグを作る方法があります。
手芸用以外の保冷シートをミシンで縫うときの注意点
保冷シートはそのまま縫うと縫い目から裂けてシートが破れてしまったり、縫い目を引っ張ったりするとせっかく縫い合わせた部分が切れてしまったりします。
バッグの作り方としては、2つの方法があります。1つはバッグの材料で使う保冷シートすべてに、ラミネート加工生地を合わせて一体化させてからバッグの形に縫い合わせるという構造で作る方法です。この方法で作った場合、一枚の生地で作ったような仕上がりになりますが、洗濯の時は内側のシート部分を取り外すことができず、そのまま洗濯することになり、洗濯機の中でかさばるので困りものです。
もう1つの方法は、保冷シートで作った内側バッグとラミネート加工生地で作った取手付きの外側バッグからなる“バッグINバッグ”の二重構造で作る方法です。
作り方としては、別布のラミネート加工生地でシートの切り口を挟み込むようにして、四方それぞれを縫うこと。これをしてから、シート同士を縫い合わせて袋状にし、バッグの入れ口部分にファスナーを付ければ耐久性や強度が増し、多少重いものを中に入れても縫い目への負担が減り、シートもやぶれにくくなります。
こうして作れば、内側のバッグを取り外すことができるつくりになるので、汚れた時でもそれぞれを分けて洗うことができ、洗濯の時のダメージも少なくなります。
まとめ
保冷バッグは、クーラーボックスより大きい保冷効果は期待できません。
しかし、クーラーボックスよりも優れている点が1つあります。それは使い終わったら折り畳んでコンパクトにできるので荷物にならないということ。電車や歩いてのお出かけには、荷物は最小限に収めたいところなのでそんな時に保冷バッグはうってつけですね。
市販されているものもよいですが、手間はかかりますが、100均の材料を上手に利用してオリジナルで作ればお気に入りのものができますし、その割に予算も1000円程度の格安で思っているほどかかりません。
ぜひ、この機会に手作り保冷バッグ作ってみませんか?