手芸に使う詰め物は種類が多彩!パンヤ綿の特徴は?洗濯はOK?

おうちのソファで、座ってくつろいでいたら「子供がジュースをクッションにこぼしちゃった。だけどクッションて洗うの大変なんだよな、困っちゃうな…」なんてこと、お子さんがいる家庭ではよくあること。

今回はそのクッションの中身である綿。

その中でも特にクッションや布団などの中身に使われている「パンヤ綿」に注目して特徴や洗濯の仕方など調べてみましたので、参考にしていただけたらと思います。

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手芸用クッション材パンヤの他の綿とは異なる特徴

まず、パンヤ綿とはどんなものなのでしょう?

パンヤ綿とは、カポックという樹木から採取した綿の天然繊維のことで、生成りがかった色をしています。

コシがある綿でたくさんの量を詰め込まなくてもボリュームがというので、昔は布団や枕によく使われていました。

しかし、今はポリエステルなどの化学繊維で作られたものでも、その代用ができるようになったので、専門店でも目立つような場所に置かれることが少なくなってしまいました。

他の詰め物とはここが違う!パンヤ綿の特徴

パンヤ綿の特徴をいつくかご紹介。

パンヤ綿は、他の天然繊維より弾力性に優れているので、長く使っていても沈み込みが少なくへたりにくいのが特徴。

繊維が直線的で、クッション、布団、枕の中身として使うと、綿が沈み込まないのでたくさん詰め込まなくとも高さやボリュームが出て、ふかふかな仕上がりになります。

マイナス面の特徴としては、繊維が細いので布生地の間からすり抜けてほこりが出やすいので、アレルギー体質の方にはあまりおすすめできません。

また、濡れたままにしておくと固まって布生地の中で偏ってしまうので洗濯した場合は脱水が完了して干す前に綿の偏りを整える必要があります。

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パンヤ綿は洗濯できる?取扱いの注意点

パンヤ綿が使われているクッションや小物は洗濯できますが、細かい注意点がありますのでそれに気を付けて洗いましょう。

クッションの大きさより少し大きめの洗濯ネットに入れ、水流が弱めのコースでおしゃれ着洗い用洗剤で洗濯します。

脱水が終わって天日干しする前に、偏ってしまった綿を整える作業をしてから干しますが、その方法としてはクッションの四つ角のうちのどれか一つの角を持って、上から下にクッションを振り下ろします。

そして、向かい合う2つの側面を脇から持ち上げるようにして真ん中辺りに寄せると高さが元通りに。洗濯でへたってしまった綿にボリュームが出るので、こうやって形を整えてから風通しの良い場所で干します。

クッションの大きさにもよりますが、乾きあがるまでに丸一日くらいかかるので、なるべくなら天気が良い日を狙って洗濯するとよいです。

早く乾かしたいからと言って、乾燥機やドライヤーを使うのは、熱を急激に加えると綿が変質する恐れがあるのでおすすめできません。

まとめ

パンヤ綿は、手芸の中の詰め物の中身として使われる他、ちょっと変わったところでは災害時に使用される救命胴衣の中身や、自動車のオイル交換で出た廃油を処理するために入れる箱の中身としても使われています。
これらのものに使われるのは、パンヤ綿の特徴からです。救命胴衣に使われる理由は、水を吸って弾力を失いますが、水をはじく性質があるので、もしアクシデントで胴衣が破れたとしても水の中では浮くという特質があるからです。

自動車のオイル交換の際に出る廃油を処理するために使う廃油処理箱の中身として、使用されるのはパンヤ綿が親油性を持っていて油を吸収する力が強いという理由からです。

このようにさまざまな特徴がある「パンヤ綿」ですが、詰め物として使う場合は直にカバーに詰め込むのではなく、あらかじめ違う布で袋を作ってその中に綿を入れ、口の部分を塞ぎ、そのあとカバーに入れると綿がかさばらず中身の入れ替えもスムーズにできます。
表面のカバーのみ汚してしまった時も二重にしているとカバーは外して洗濯、綿が詰め込まれた下地クッションの部分は天日干しに、っと日々の管理も簡単で使いやすくなります。

また、二重の布生地で綿を覆うことにより、繊維が外に出にくくなり埃も立ちにくいというメリットもあります。

今は、ポリエステル綿をはじめとする化学繊維からできた綿が多く、昔ながらの「パンヤ綿」をお店で見つけることは難しいかもしれませんが、見つけたら使ってみてください。

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