梅雨に虫が大量発生!茶色の小さいのは何?種類や対策と駆除の仕方

梅雨がやってくると、屋外はもちろん、家の中もじめじめ蒸し蒸し、
嫌になりますね。
そんななか、ふと見ると、何やら小さな虫が!いっぱいいる!
こんな時、どうしたらいいのでしょうか。
梅雨の季節に発生する害虫について、種類や対策、駆除の仕方までを
ご紹介します。

梅雨に虫が大量発生する理由や種類と駆除の方法

毎年、梅雨頃になると、家の中に発生する害虫。
なぜいつも同じ時期なのでしょう。

梅雨どきの高温多湿が続く季節は、私たち人間にとっては不快ですが、
害虫にとっては過ごしやすく、増殖するのにもってこいなのです。
研究室で害虫を飼育する時も、梅雨どきに近い「気温25℃、湿度75%」
に設定するそうです。

そして、梅雨から夏にかけて発生する害虫には、
おなじく梅雨に発生しやすい「カビ」をエサにできるものも多くいます。

また、この季節は、これら害虫の発育速度が早くなるため、
早く成虫になれるので、大量発生にもつながるのです。

同じ室内でも、湿度が高いところには、害虫のえさであるカビも繁殖しや
すく、そういった場所には、害虫も同時に発生していることがあります。
どこか一箇所で大量発生し、それが部屋中を這い回っている、ということ
もあります。

高温多湿でカビの季節でもある梅雨には、これらの害虫が増える条件が
そろっているのですね。

では、梅雨から夏にかけて発生する害虫には、どんな種類のものがいる
のか、調べてみました。

害虫には、主な活動場所が、ムカデのように屋外のものと、屋内のもの
とがいます。

室内の暮らしに特に問題だと思いますので「屋内で発生して活動する害虫」
を、まずは列挙してご紹介します。

■羊毛などの衣類を食い荒らす「イガ」、
■柱などの木材に発生して食害する「キクイムシ」、
■本や壁紙などに被害をもたらす俊敏に夜行性の「シミ」、
■古本や畳に群集していて穀類・乾麺などにも加害し、ダニによく間違
われる「チャタテムシ」(カビも食べるので、湿気が大好き。)、
■段ボールや家具の隙間に隠れて生息し、夜になると這い出てきて人や
ウサギの血を吸う「トコジラミ」(通称ナンキンムシ)、
■アリに似ているハチの仲間でたまに刺すこともある「アリガタバチ」、
■台所の粉類に大量発生して私たちを困らせる「ケナガコナダニ」、
■穀類や乾麺・菓子類・薬・畳や壁紙まで幅広く食害する「シバンムシ」、
■米や穀類・乾燥食品にいる「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」、
■「カ」、「ゴキブリ」、など

です。

これら害虫の駆除の方法は、おおむね、噴霧する殺虫剤を使う、叩いて
退治する、ということになります。

食品に発生した場合は、元から断つため、
残念ですがその食品ごとサヨナラしてしまいましょう。

這って侵入してくる虫には、あらかじめ、窓の外側の虫の通り道に
殺虫剤を散布しておく、誘引剤を置いておく、侵入経路を塞ぐ、という方法もありますね。

この頃は、「殺虫剤」も進化していて、蚊にはこれでいいけどゴキブリには
これというように、害虫の強度や特性によって使い分けられるよう、たいへん豊富な種類のものが販売されています。

生命力の強い害虫用のものには、人体には害の無いように作られている
とはいえ、やや刺激臭があるものもありますので、適正な使用料を守って使いましょう。

また、部屋まるごと駆除したい場合、一定時間留守にする必要があります
が、スモーク状の薬剤を、部屋中に散布できるようにできている殺虫剤
(くん煙剤)もあります。

梅雨の虫を解説!茶色の虫は?羽があるのは?

梅雨時期から発生する害虫のうち、家の中で問題になるものについて解説
します。

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まず、「茶色」の虫が発生していたら、どの害虫なのか。

先ほどご紹介した、「屋内の害虫」のうち、茶色のものといえば、
シバンムシ(2.5mm)、コクゾウムシ(3mm)、アリガタバチ(1.5~2.5mm)、
キクイムシ(3~7mm)、トコジラミ(5~8mm)、カメムシ(5~15mm)、など
が考えられます。           ≪※( )内は体長です。≫

そのうち、米などの穀類や乾麺などの食材にたかっていれば、おそらく
シバンムシかコクゾウムシです。

柱などの木材から這い出ていたら、キクイムシでしょう。

朝起きた時に、足や腕、首などの衣類から出ていた部位に、プツプツと
刺された赤い傷があるならトコジラミ。

おそらく洗濯物について侵入してきたのですが、臭い匂いを出し、大き
い五角形の体はカメムシです。

次に、「羽があり、飛んでいる」姿を目撃したら、どの害虫か。

イガ、シバンムシ、コクゾウムシ、ノシメマダラメイガ(成虫)、
キクイムシ、カメムシ、ゴキブリ、蚊などが考えられます。

このどちらにも当てはまる「茶色で羽がある」のは、シバンムシ、
コクゾウムシ、キクイムシですね。(ゴキブリや蚊も茶色のものも
いますが、認知度が高いので省きます。)

その中の、シバンムシは、小さなカブト虫みたいな丸くぷっくりした形を
していて、部屋の中をぷうーん、とゆっくりと飛んでいくのをよく見かけると思います。

きっと誰もが見たことのある虫なのではないでしょうか。

梅雨の虫対策!小さい子がいる家の駆除方法

小さなお子さんがいる家庭の場合、害虫が出た時に、殺虫剤を部屋中に
ばらまくことには、やっぱり抵抗がありますよね。

小さなお子さんは、なんでも口に入れてしまったり、
物を拾ってなめたりするので、薬剤の成分が体内に入ることが心配になります。

殺虫剤を使用した後は、窓を開けて換気をし、念のため、床や壁などを
拭いておくことをおすすめします。

また、家具・家電の隙間など、お子様の手に触れる心配の無い場所へ、
害虫の嫌う成分をノズルで噴射しておくような薬剤を使うのも、
いいかもしれません。

うまく時間など条件があえば、お出かけのチャンスなどを利用して、
部屋ごと殺虫できるくん煙剤・くん蒸剤を使って一掃する手もありますね。

そして、誤飲などの事故を防ぐためにも、殺虫剤などは、
お子様の手の届かないところに置くなどの工夫も必要ですね。

しかし、やはりできるだけ殺虫剤を使わずに済むように、
害虫の発生や侵入を予防する方法も、しっかり考えたいですね。

チャタテムシやコナダニなどのように、カビを食べ、湿気のある環境を
好む虫の発生を予防するためには、やはり、湿気を逃がし乾燥を心がける
ことが大切です。

梅雨時期でたいへんではありますが、押し入れや納戸、戸棚などは、
こまめに扉を開けて中へ空気を通しましょう。

そして、米は、保管している米櫃などに、専用の害虫が嫌う成分を使った
虫よけを貼り付けておきましょう。

また、小麦粉などの粉類は、この時期は開封した後、室内に出しておくと
虫が発生しやすいので、できるだけ密閉して冷蔵庫に保管したいですね。

粉類や煮干しなど食材に広く発生する「ケナガコナダニ」は、アレルギー
を引き起こす原因になることもありますし、それを捕食するツメダニが発
生して、刺されるという被害もありますので、早い段階で死滅させること
が大事です。

まとめ

梅雨どきになると、害虫にとっては快適な季節になるため、発生しやすくなります。

湿度の高い梅雨どきに多く発生する「カビ」を食べる害虫もいるので、
カビが生える環境には大量発生することもあります。

どんな害虫がいるのか、種類や駆除方法を知っておくことで、適正に対処できますね。

この頃は、殺虫剤が進化して、たくさんの種類が
害虫別・目的別にありますので、退治したい害虫に合ったものを適量使用しましょう。

どの害虫も、できるだけ早い段階で死滅させるのが大事です。

小さなお子様のいるご家庭などは、薬剤の被害を避けるために、
工夫して駆除しましょう。

食材はそれぞれ適した保管方法で保管し、この時期はできるだけ湿度の
高い室内に出しておかない、冷蔵庫を利用する、ということが大切です。

害虫の種類や性質を知って、できるだけ発生を予防できるように
工夫しましょう。

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