訃報があるのは突然ですよね。
電話がかかってきて「え・・・!」なんてこと、私も体験あります。
お葬式(告別式)には参列できないけど、せめてお通夜には・・・!と思って用意をするのですが・・・
香典はいくら包めばいいの?書き方は?渡し方は?なんて慌ててしまったりすることも。
お通夜での香典マナーについてまとめてみました。
お通夜の香典で故人との関係と相場は?
香典はいくら包めばいいのでしょうか?
香典は故人とのお付き合いの深さ、自身の年齢によって変動します。
※これらはあくまでも目安です!
日本では昔からの風習で、香典の金額は1・3・5・10が一般的です。
つまりは3,000円 → 5,000円 → 10,000円 → ・・・と、なるわけです。
また“香典は多ければ多いほど良い”というものではありません。
高額だとかえって負担になる場合もあります。
また地域などのルールで金額が決まっている場合もありますので、悩んだときは周囲に相談するようにしましょう。
それと最近は香典の即日返しのパターンが増えています。
香典返しは香典の半分程度の額を用意するのが一般的で、遺族側は5,000円の香典を想定して
2,000~3,000円程度の品を用意しているようです。
そのため3,000円の香典では遺族に負担をかけてしまう場合があります。
上記での表で3,000円~の表記をしましたが、
できる事なら少なくとも5,000円~を包むと良いと思います。
ビジネス香典では、
・取引先の社員や役職者に対して、香典を持参する場合
・個人名ではなく、会社として代表社名(社長など)で香典を出す場合
このようなパターンがありますので、上司に必ず相談するようにしてください!
なお、香典は通夜かお葬式(告別式)のどちらかに持参すればOKです。
両方参列する場合、通夜で持参すれば、お葬式で供えなくて大丈夫です。
お通夜の香典の選び方と書き方は?
香典袋の選び方はつぎのものをご参考ください。
◆仏式
無地もしくは蓮の花の絵が描かれている熨斗袋に、白黒の水引がかかっているもの。
(関西では黄白の水引を使用する場合もあるそうです)
表書きは「御霊前」と書かれているものを使用しましょう。
ただし、浄土真宗・曹洞宗では「御仏前」「ご香典」「御香資」と書きます。
宗派がわからない場合は「御霊前」で!
◆神式
双銀の水引がかかっているものを選びましょう。
表書きは「御玉串料」「御霊前」「御榊料」「御神饌料」「御弔料」「御神前」と書きます。
◆キリスト教式
白無地封筒、またはユリの花や十字架が描かれたキリスト教用の不祝儀袋を選びましょう。
表書きは「御花料」と書きます。
また、カトリックでは「御霊前」の表記が認められていますが、プロテスタントでは認められていません。
そのためキリスト教でも宗派が分からない場合は、「御花料」と書いておくといいでしょう。
◆無宗教・宗教がわからない場合
故人の宗教・宗派がわからない場合もあると思います。
その場合は、白無地袋に白黒の水引がかかっているものを選び、表書きは「御霊前」と書きましょう。
ただし、香典は故人の宗教・宗派にあわせるのが良いとされているため、できれば確認をとりましょう。
どうしても!わからない場合のみ「御霊前」の香典袋を用意しましょう。
名前の書き方
名前は水引の下に薄墨で、フルネームを書きましょう。
・夫婦で参列する場合、故人との縁が深ければ連名で書きますが、夫の名前だけでも大丈夫です。
・知人・友人とでまとめて香典を包む場合は、三人まではそれぞれの名前を書き並べますが、四人以上の場合は「○○一同」と書きましょう。
・会社で複数人まとめて香典を包む場合には、「○○会社○○課一同」のように一同の名称だけを書きます。ただし、参列名簿には参列する全員の名前を書きます。
・会社で香典を出す場合には、会社名、(役員の場合には)役職を書きます。一行に収まらない場合は改行しますが、氏名は中央に書きます。
中袋の書き方
中袋には、表に金額、裏に住所、氏名を書きます。
金額は漢数字で、壱、弐、参・・・といった漢字を使用し
例えば5,000円なら「金五阡(千)円」、10,000円なら「金壱萬(万)円」と書きます。
お通夜の香典の渡し方は?
香典を渡すときはお悔やみの言葉を述べましょう。
「このたびは、誠に御愁傷様でございました」
「このたびは、お気の毒様でございました」
などが一般的です。
お悔やみの言葉を述べつつ、一礼し、袋の向きを相手のほうに向けて係りの人に差し出しましょう。
慣れていないととっさに言葉がでなかったりするかもしれません。
そういった場合はせめて一礼をしつつ、亡くなった方へのお悔やみの気持ちをしっかりと持つことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょう?
香典に包む金額は故人との縁の深さで変動しますが、最低でも5,000円から包むようにしましょう。
また、香典袋は悩んだら「御霊前」を用意するのがいいでしょう。
香典を渡す際には一言お悔やみの言葉を述べるようにしましょう。
御不幸があるのは突然です。
これらのことを頭の隅においておき、もしものとき慌てないようにしましょう!