5月の行事といえば端午の節句です。
昔は家で鯉のぼりを飾ったという高齢者も、施設に入居するとその機会も少なくなります。
そんなときは、施設で端午の節句を連想させるゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか?
レクリエーションに参加することで日頃のストレスを解消し、季節感を味わうことができますよ。
今回は、5月のレクリエーションにぴったりのゲームレクリエーションについてご紹介します。
大人数でゲームレクリエーションを行う際の注意点や景品についてもご説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
5月は端午の節句ということもあり、鯉のぼりを使ったゲームがおすすめです。
今回は、鯉のぼりを使用したボール送りゲームをご紹介します。
鯉のぼりがない場合は、模造紙に鯉のぼりの絵を描いて代用することも可能です。
このゲームはチーム戦になります。
レクリエーションに参加する高齢者の人数に合わせ、チーム分けをしましょう。
通常の鯉のぼりを使用する場合、1チーム10人辺りがおすすめです。
各チームの人数を少なくする場合は、鯉のぼりの大きさを小さくしましょう。
鯉のぼり口の方から尾びれに向けてボールを転がしていきます。
ボールは小さいサイズのものを10個程用意しましょう。
尾びれのところにかごを置き、先にすべてのボールをかごに入れたチームの勝利です。
このゲームは椅子に座った状態でも行うことができるので、車椅子の高齢者にもおすすめですよ。
先ほどご紹介したようなゲームを行う場合、人数の調整や高齢者の身体機能の考慮など気を付けなければならないポイントがあります。
ここでは、大人数でゲームレクリエーションを行う場合の注意点をご紹介します。
高齢者は同じ年齢でも身体機能は人それぞれです。
腕が片麻痺の人などもいるので、チーム分けの場合はすべてのチームの力量がある程度均一になるようにしましょう。
女性・男性でも体格や力の差は出ますので、男女比もある程度均一になるようにするのがおすすめです。
また、認知症の高齢者は認知機能の程度にもよりますが、ゲームのルールを理解できないこともあります。
認知症の高齢者がレクリエーションに参加する場合は、スタッフもレクリエーションに参加するなどの介助をしましょう。
ゲームのルールも、全体への説明後に個々に行っても良いですね。
ゲームレクリエーションなどの高齢者向けのレクリエーションは、指先や体全体を動かすものが多くみられます。
レクリエーションを行う前の導入として、ストレッチなどの準備運動はしっかり行うようにしましょう。
怪我を予防することで、レクリエーションをより充実したものにすることができますよ。
お菓子などの食べ物を景品にしてしまうと、認知機能などの関係により、お菓子の管理が困難になります。
そのため、スタッフが手作りした折り紙作品など、高齢者の居室に飾ることのできるものが景品にはおすすめです。
高齢者へのレクリエーションのゲームの景品と聞くと、メダルなどを思い浮かべる人も多いでしょう。
5月は鯉のぼりの季節でもあるため、折り紙で作った鯉のぼりを景品としてプレゼントすることで季節感を味わうことができますよ。
今回は、簡単に作れる鯉のぼりの作り方をご紹介します。
必要なものは、折り紙とマジックペンです。
折り紙は作る鯉のぼりの数に合わせて、色違いのものを用意しましょう。
まず、色の面が下の状態でひし形になるように置き、横半分の折り目をつけます。
左上・左下の端を、真ん中の折り目に合わせて折ります。
折り紙の左の角と右の角が合うように、裏側に折りましょう。
上下の袋部分を開いて手前の1枚を左へ倒します。
裏返し、左端を中心に合わせて折ります。
折り紙を横半分に折り、鯉のぼりの胸びれになる部分を斜め下に折り、尾びれは上に向くよう内側で折り込めば完成です。
目とうろこはマジックペンで描きましょう。
折り紙で作った棒や割りばしに鯉のぼりをつければ、本格的な鯉のぼりの完成です。
鯉のぼりは大きさの違う折り紙で作っても良いですね。
5月のレクリエーションに端午の節句を連想させる内容を取り入れることで、季節感を味わうことができます。
また、ゲームレクリエーションはいい運動にもなりますし、日頃のストレスの発散にもつながりますよ。
ゲームレクリエーションに入る前に端午の節句に関する知識などを説明すれば、レクリエーションの導入にもぴったり。
高齢者向けのゲームレクリエーションは簡単なルールのものが多く、動きも激しくないものがほとんどです。
しかし、ゲームレクリエーションを行う場合は、ストレッチなどの準備運動をしっかり行うようにしましょう。
高齢者の怪我を予防することも、レクリエーションを計画する上で重要になりますよ。