骨折や麻痺等で自立した生活が難しくなった人が入所する老健。
在宅復帰を目字してリハビリに取り組むのが最大の特徴です。
理学療法士や作業療法士が体の状態を見ながら日々のリハビリテーションを行うのです。
しかし老健で行うリハビリの特徴や週に行う回数など、わからない事も多いですよね。
そこで今回は
・老健でのリハビリは個別で出来るの?
・老健のリハビリで加算って何?
上記の3つについてお伝えしていきたいと思います!
老健で行うリハビリの回数について
まず初めにリハビリの回数についてですが、時期によって違いがあります。
では、違いについて紹介していきましょう。
短期集中リハビリテーション
特にリハビリが必要であると考えられている時期は入所から3か月間とされています。
この3か月間は「短期集中リハビリテーション」としてリハビリを行うのです。
短期集中リハビリテーションの時期は、1週につき概ね3日以上のリハビリを実施できます。
週に3日だとしても、2日に1回はリハビリを行う事になるのです。
リハビリの回数が多ければ、それだけ回復する時期も早くなる事でしょう。
もちろん体の状態や、精神状態なども考慮しながら対応してくれるので安心ですね。
通常リハビリOr在宅復帰
3か月の短期集中リハが終わると、週に行うリハビリの回数は2回程度に。
また、利用者の状態次第では晴れて「在宅復帰」となることもあるのです。
なるべく早い在宅復帰を実現する為、職員は利用者の事を常に考えながら行動します。
リハビリは本人にとってはとてもつらい事で、やりたくないと思う人もいます。
「この歳になってリハビリなんかしたくない」
なんて事を話される高齢者も多いのです。
もちろん職員は「じゃあリハビリはやめましょう」というわけにはいきません。
老健の職員はなるべく楽しくリハビリを継続してもらう「工夫」も考えています。
利用者があきらめても、職員はあきらめずに励ます事が大切なのです!
老健でのリハビリは個別で出来るの?
次は老健でのリハビリ方法ですが、個別でのリハビリは行ってくれるのでしょうか?
答えはYES!
しっかりとマンツーマンでのリハビリを行ってくれるのでとても安心ですよ!
短期集中リハビリテーション
短期集中リハビリステーションは個別で1回20分程度行ってくれます。
個別なので相談や助言をしてもらいやすい環境ですね。
ただ、3か月を過ぎると状態に応じて個別のみを選択する事ができない場合もあります。
人員配置の関係で集団リハビリを行う事も
例えば老健のリハビリ体制の人数。
利用者100名の場合ですと、
「作業療法士、理学療法士、言語聴覚士のいずれか1名を必ず配置しなければならない。」
という基準が設けられています。
100名に対して最低1名。
施設によってはギリギリの人員配置を行っている所もあります。
そうなってしまえば個別のみで週に何回もリハビリが出来ない事もあるでしょう。
そういった場合は集団リハビリの利用を行う事になるかもしれません。
しかし集団リハビリも意外と楽しいので一度経験してみるのもわるくないです。
みんなで音楽やリズムに合わせて体を動かすのも人気のリハビリとなっています。
老健のリハビリで加算って何?
老健では介護度によって、介護保険の基本サービス費が決められています。
介護度が低ければ支払う金額は安く、介護度が高いと保険料も上がる仕組みです。
この基本サービス費にプラスして、「加算」というものがあるのです。
加算内容をクリアすれば、基本サービス費にプラスして報酬を受け取ることができます。
では、どのような加算があるのでしょうか?
かかりつけ医連携薬剤調整加算
6種類以上の薬を服用している利用者が、減薬できたときにもらえる加算です。
薬漬け状態にせず、定期的にしっかり評価をしていく狙いがあります。
ただし、老健の医師と主治医が協働し、調整する事が必要になりますので注意して下さい。
排泄支援加算
排泄障害の為、介護が必要な利用者に対して他職種が協働して支援計画を作成します。
また、その計画に基づきながら、支援した場合の新たな評価を設ける事も必要です。
褥瘡マネジメント加算
褥瘡発生を予防する為に定期的に評価をする事になります。
褥瘡は寝たきりの利用者に発生しやすい為、定期的な評価が必要なのです。
他にも色々な加算がありますので、しっかり学習しておきましょう。
今回紹介した加算は、平成30年度より新たに新設した加算になっています。
まとめ
それではかんたんにまとめてみましょう。
老健で行うリハビリの回数について
・短期集中リハビリでは週3回以上
・通常リハビリで週2回程度
・状態次第で在宅復帰!
老健でのリハビリは個別で出来るの?
・個別のリハビリは可能
・短期集中リハビリは大体20分程度
・短期集中リハビリが終えると、人員や状態によって個別と集団の併用になることも
老健のリハビリで加算って何?
・基本サービス費以外にもらえる報酬
・かかりつけ医連携薬剤調整加算・褥瘡マネジメント加算・排泄支援加算などがある
老健では色々な方法で、なるべく早い在宅復帰を目指しています。
いかがでしたか?
簡単にまとめましたが、施設によってリハビリ方針や考え方に違いはあります。
地域の老健をしっかり調べて、自分に合った施設探しをして下さいね!
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