クリスマス会は子ども達もとても楽しみにしているイベントのひとつで、
担当になるとやりがいがある反面、企画・構成から出し物や装飾、
衣装など色々考えないといけないことがとても多い上に普段の保育業務もこなし…
と、ただでさえ忙しい師走の時期なのにますます忙しくなり、大変ですよね。
そこで、今回はそんなお忙しい保育士さんにクリスマス会の出し物のヒントを
お伝えします。
保育園でのクリスマス会の出し物ですが、新設の保育園でもない限り、
過去のクリスマス会のビデオや記録が残っているはずなので、
振り返ってみてもいいと思います。
でも、去年と全く同じクリスマス会というのも味気ないし、
面白みに欠けますよね。
そもそも去年と同じなら熱心に調べませんよね・・・。
では、どうすればよいでしょう。
これは簡単です。
他の保育園で実施しているクリスマス会の出し物・企画を参考にしてしまいましょう。
企画にピンときたものを参考にして、自分のクラスの子ども達の
月齢や様子に合わせてご自身なりにアレンジしていきます。
これでオリジナルの企画は完成です。
それでは、他の保育園でやっているクリスマス会を種目別にご紹介していきます。
・プレゼント交換会
これはクリスマス会ならではであり、子ども達にとっては
メインのイベントなのではないでしょうか。
本来であれば子ども達になんでもいいので、プレゼントを持ってきてもらい交換する、
というのが先生たちの負担も少なく良いかと思いますが、
これには保護者の方の理解・協力も必要ですし、家庭環境も様々なので
トラブルにつながる可能性もあります。
そのようなことから、そもそもおもちゃなどの私物の持ち込みを禁止している園も
多いのではないでしょうか。
そこで、プレゼントは製作物をお互いに交換し合うというのはどうでしょうか。
例えば、それぞれが思い思いのクリスマスリースを作り
これを当日は音楽に合わせながら回して音楽の止まった時に手元に来たものが
プレゼントとして残るというものです。
こうすると、製作物は普段の保育の中で作れますし、
全員が平等なプレゼントになります。
年中以上の子であれば、お友達が喜ぶことを想像しながら作ることが
できるかもしれませんね。
未満児さんで0、1歳児さんには難しいかもしれませんが、
2歳児クラスでは工夫すればできるかと思います。
・ハンドベル演奏
こちらは先生からの出し物で定番ですが、10名未満の小規模保育園でしたら、
子ども達も交えてハンドベル演奏を奏でるとそれなりに素敵な音色になりますよ。
ただし、未満児さんには難しく、選曲次第では練習がとても大変になってしまいます。
おすすめの曲は「きらきらほし」や「きよしこの夜」など誰でも聞いたことのある、
ゆっくりしたテンポのものです。
・クイズ大会
これは2歳児以上という感じになりますが、子供たちはクイズが大好きだったりします。
なので、思いのほか、盛り上がったりもします。
正解した子どもにはプレゼントをあげても、盛り上がりますよ。
プレゼントは先生手作りのメダルやペンダントなど簡単なものでも子ども達は
喜んでくれますよ。
クイズの最後には、トナカイやサンタクロースなどクリスマスにまつわる
クイズを出して、「メリークリスマス!!」といってクイズを締めるというのも
アリだと思います。
・リトミック
意外なところで、リトミックというのはいかがでしょうか。
クリスマスに関係するものだけではなく、「雪」や「雪だるま」といった
冬に関係するものを取り入れると幅も広がります。
これなら歌に合わせて身体を動かすので、未満児さんから以上児さんまで
みんな楽しめます。
ちょっとした小道具として綿や白い紙を小さくちぎり、雪に見立てて降らしても
雰囲気が出てよいかもしれません。
・ゲーム
ゲームも簡単にできるものがわかりやすくていいと思います。
たとえばですが、絵を書いてしりとり、ジャンケンをして負けた人が
後ろにつながっていく電車ゲーム、いす取りゲーム、など
身体を動かしながら楽しめるものがいいでしょう。
クリスマスプレゼントにちなんだ宝探しゲームなどすぐに園児さんたちも
理解できるような簡単なゲームが盛り上がりやすいようです。
ここまでは子ども達と一緒に盛り上がれる出し物をご紹介してきました。
あとクリスマス会でよく上がる出し物の種類として、劇とマジック(手品)があります。
特に劇やマジックは保育士さんたちの事前練習が必要です。
他の保育士さんが手伝ってくれるようでしたら、先生たちによる出し物として劇を、
保育士さんが少ない園であったり、ひとりでやらないといけないという状況であれば、
紙芝居やペープサートを行ってみるのもありでしょう。
ここでは、よく出し物で実施される劇をご紹介します。
・クリスマスにちなんだ歌にあわせた劇
「クリスマスはサンタクロースのひげだらけ」や「きいろいふくきたサンタさん」、
「クリスマスをわすれたサンタクロース」など
クリスマス系の絵本が題材となっているものをネタするのが脚本もあるため劇として
しやすいです。
この場合、子どもたちの劇として行うのがいいでしょう。
その他にもクリスマスの由来を劇にして伝えるというのもいいと思います。
先生たちのみでサンタやトナカイに扮した劇をやっているのも子どもたちは
とても喜び大盛り上がりです。
特に、男性保育士がいる園では、先生がサンタに扮して大きな白い袋を持って現れる…
というだけでもかなり盛り上がります。
ただ、劇にするには台本をはじめから考えなければいけませんね。
・人形劇
よくあるのが、「赤鼻のトナカイ」なんかがやりやすいのではないでしょうか。
歌に合わせて人形劇を展開するのもなかなかいいと思います。
また、アンパンマンの絵本などでもクリスマスを題材にしたものがあるので、
市販の人形を使い行うと、準備物が少なく劇の練習だけで済みます。
未満児さんにはわかりやすく、楽しめるのではないでしょうか。
プロのボランティアさんを招いてやってもらうのいつもと違った雰囲気でいいのですが、
ここは先生たちからの出し物として披露するほうが喜ぶかもしれませんね。
・ブラックライトシアター
これは毛羽立ちのある黒いパネル布を貼ったボードを舞台に、Pペーパーと呼ばれる
不織布に蛍光塗料で彩色した人形を貼ったり、動かしたりしながら演じる
一種の人形劇です。
暗い部屋の中でブラックライトを当てることにより、
イラストが浮かび上がるのできれいなのですが、
実際にブラックライトを持っている園はなかなか少ないのではないでしょうか。
追加で購入するにしてもお金がかかりますので、
一般的なペープサートやパネルシアターを行っても問題ありません。
マジックはクオリティにこだわりすぎると子ども達には伝わりにくいこともあるので、
ちょっと練習すれば身に着けられるようなものがいいですね。
ここでは簡単にできる3つのマジックをご紹介します。
・割りばしマジック
園児さんでも簡単にできる割りばしが動くマジックです。
一緒にやってもらうと盛り上がりやすいですよ。
・コイン貫通マジック
みんな大好きコイン貫通マジックです。テレビでもよく放映されるので
認知度はバッチリですね。
・お札マジック
10円玉を千円札のへりにのせてみます!園児さんたちも驚きますよ。
いずれも動画を見てもらうとわかりますが、そんなに難しいものではないです。
それでも園児さんたちはびっくりしてくれて、驚いてくれるものですので、
マジックショーがはじめてというときは、こちらを参考にどうぞ。
マジックとは言えませんが、アートバルーンも子ども達には人気です。
ただの細長かった風船が犬や花、ハートなどどんどん形を変えていく様子に子ども達は
「○○やん!」とわくわくしながら見入っています。
出来たものはプレゼントしてもいいですね。
保育園でのクリスマス会は運動会、お遊戯会と並ぶほどイベントとしては大きいですが、
できれば普段の業務に支障がない程度で準備ができる出し物がいいですよね。
歌や手遊びは普段から行い子ども達に浸透しているものから選んだり、
ゲームなど新しい物でも子ども達の月齢や様子によって簡単に変えてもいいですし、
もともと形のあるものからどんどん工夫していきましょう。
園の規模や行事のやり方にもよって様々と思いますが、
他の先生たちにも手伝ってもらいながら、園全体で盛り上げていくことが大切です。
担当になったからと言って一人で抱え込むのではなく、
「こうしたいけど、どうでしょう」と周りの先生たちに発信しながら
準備を進めていきましょう。きっと力になってくれることと思います。
今回、様々な出し物の例を書きましたが、
今年のクリスマス会の企画のヒントとなれば幸いです。