秋になると始まる「芋ほり体験」子供たちは楽しみな行事の一つです。
ほとんどの園児が初めての体験になるかと思います。
せっかくの行事なのでどんなねらいをもって取り組んだ方が、より子供たちにとって行事を楽しみながら学んでもらえるかも重要になってきます。
楽しいだけではなく物事を行いながら学ぶことも大切です。
そして園外の行事になるので配慮することや注意点も普段に比べて沢山あります。
子供たちの安全も配慮しながら行う方法など皆さんにお伝えしたいことが盛沢山なので、大人も一緒に楽しめるような「芋ほり」になれるように様々なことをご紹介したいと思います。
園行事で一番自然と触れ合える行事になります。
砂は園で触るけど土は子供たちも触ったり足で踏んだりすることが少ないです。
親子で行くことはあるかもしれないけど大好きなお友達や先生と一緒に行くのは初めてなので、刺激がいっぱいな行事になります。
ですので刺激をもらいながらも「ねらい」をしっかり考えて行動に移せるようにするにはどのような内容がいいのかをいくつかご紹介したいと思います。
・さつまいものことを知ろう
・きちんと話を聞いて行動しよう
サツマイモの他にも畑に行くことがほとんどない園児たち。
園では見ない風景や環境に興味津々になるでしょう。
ですので目で感じて耳で聞いて、さらに手で触って感じて5感に沢山刺激を味わえる行事になります。
5感のためというねらいもいいかもしれませんよ。
実際のさつまいもですが、子供たちはスーパーで売っているサツマイモしかみたことない子もいます。
野菜はどのように育って大きくなるのか?どんなはっぱなのか?
などなど成長過程を知る良いきっかけにもなります。
農園のおじさんの話を聞いたり、先生たちの話を聞いて一緒にサツマイモの成長過程を知ると、食べ物にも感謝という意味で良いねらいになります。
メインはサツマイモなのですが、サブのねらいとして良い目標が「話を聞く」ということ。
いつもと違う環境なのでつい興奮したり楽しくなったりしてしまうと、注意散漫になりがちだったり他のことに夢中になり、先生の話を聞かなくなってしまう子もいます。
ですのでこどもたちに、楽しさを維持しながらきちんと約束を守ることを伝えながらやるという狙いもいいでしょう。
楽しい楽しい芋ほりなのですが、いつもと違う場所なので配慮や注意することは沢山あります。
子供たちに大きいけがや事故がないようにしたいですよね。
なので配慮した方がいいポイントと注意点をいくつかご紹介したいと思います。
時期によっては暑いので天候にも目を向けて注意点を考えていきましょう。
常に園児の状況は芋ほりに行く前から重点的に見ましょう。
まずは芋ほりに行く前に子供たち一人一人の状況を確認しましょう。例えば
★皮膚が弱い
★虫があまり得意ではない
★暑さに弱い
★場所見知りしやすい
★多動すぎて心配
などなど挙げたらきりがありませんが、上記のようなことです。
特に皮膚が弱い子は、もしもの場合畑の肥料などで手足が荒れる場合があるので要注意しましょう。
バスを使用する場合も、酔いやすい子の席を考えたり虫が嫌いすぎて泣いてしまう子など
様々な配慮が一番必要なのがやっぱり子供たちです。
意外なのが今は「クーラー」で涼しい部屋にいる子が多いので畑のジリジリとした暑さになれていない子もいます。
芋ほりは時期的に涼しいと暑いの境目にやりますが慣れないし、環境も違うところから体調を崩す子もいます。
さすがに一人一人に聞くのは全部無理がありますので、次の行動に移る前に全員に問いかけてから行動するのがいいでしょう。
例えばバスから降りる前に「具合悪い子いませんか?」など全体声掛けもいいでしょう。
しかし全体声掛けの注意として、自分の気を引いてほしくて挙手する子もいるので、あまりいないかと思いますが、毎日こどもたちを見ている担任の先生なら、こどもの違いにも分かるかと思うので、少しイレギュラーですが頭に入れておきましょう。
バスを使用する場合のみの配慮点です。バスのルールなども乗ったらすぐに確認したり飲食等気を付けましょう。
そして酔う子のために園側でエチケット系の用具を用意しておきましょう。
荷物を積むときにバスの下に積まないように気を付けましょう。
以前自分の職員がやらかして空気が凍り付きました笑
幸い酔う子はいなかったからよかったですが恐ろしいミスです。。。
上記の先生の全体声掛けに耳を傾けているかどうかということです。
楽しくなってうれしいのはとても分かりますが、ケガや事故につながらないため、そして大人事情ですが、畑の人・バスの人に迷惑をかけないためにも子供たちが常に先生の話に耳を傾けていることが大事です。
あまりにも聞かない子は少し厳しいかもしれませんが、きつく注意しましょう。
何かあってからでは遅いのでいけないことはいけないとちゃんと聞かせましょう。
「ちゃんと聞かない子はお芋は掘れません」なんて意地悪かもしれませんが時には厳しくも大切です。
他のケガや事故のことばかり気にしすぎて気づいたら「あ!!!」という配慮ミスに多い一つです。
子供たちがメインの行事なのでやはり一人ひとりがお芋を採ったという証拠を残すのが大重要です。
カメラのシャッターを絶対に忘れないでください。
写真を掲示すると思うので、事前に「カメラ係」と担任で全員撮ったかを重点的に確認してください。
本当に自分の園でもあまりにはしゃぎすぎている子を一人撮り逃してしまったことがあります。
顔面蒼白でしたが、たまたま保護者の方も「こどもから沢山惚れたという報告をもらえたから満足です」と優しい方だったからよかったものの、実際問題はやってはいけないことです。
ですので芋を掘っているときに子供たちが全員自分で採れているかの確認を重点的に配慮しましょう。
回数は少ないかと思いますが、こどもたちが脱水症状を起こしてないかはきちんと配慮しましょう。
元気な子でも夢中になりすぎて園に帰ってから様子がおかしいこともあります。
ですので始まる前と終わる前・間に数回水分をきちんと取りましょう。
最中はあまり補給の暇がないかもしれませんが、自分で水筒をもたせていた場合は、のどが乾いたら飲むようにと声をかけましょう。
しかし言いすぎると今度はトイレに行きたくなるのでそれも要注意です
園外の行事は持ち物がたくさんあります。しかも先生側とこども側で持っていくものも違ってきます。
多少の誤差は園によって違いますが、足りなくて困るよりも多めに持って行事に挑んだ方がとても安心です。
ですので大人とこどもで必要な持ち物をご紹介します。
★こどもの必要な持ち物
・帽子
・鞄(リュック)
・お弁当
お弁当に関しては、園に帰って給食を食べるところもあるのでその園によります。
そして給食の時に芋を食べる園もあるので気を付けてください。
こどもは基本身軽なので荷物を持ち歩くのは自分の鞄と水筒くらいでしょう。
★大人の必要な持ち物
こちらは個人と共同物も一緒に記載しています。
・個人のお弁当
・レジャーシート
・エチケット系用品
・足を洗う桶
・子供たちの予備の帽子や洋服
・クラス旗
・緊急連絡簿
・ケータイ電話
・絆創膏や消毒道具
細かいものを上げたらもっと出てくるかと思います。
あとは園によって必需品が変わってきますので、事前に準備をするときは計画書等きちんと練って忘れ物がないか数人でチェックしましょう。
そして当日はスムーズに動けるように荷物はまとめて出しやすいところにしましょう。
今で書いてきたことをまとめてみました。
・保育園の芋ほりで気を付けることは園児一人ひとりに目をむけつつ全体を見よう
・保育園の芋ほりに必要な物はこどもは手軽に、大人は多めに持っていこう
芋を掘るのは大人でも楽しい行事なので子供たちの配慮をしながら自分たちも一緒に楽しめるのを応援しています。