突然の訃報を受けて、お通夜に参列することになったら、
受付をどんなふうにするのかわからなくて不安、ってことありませんか?
普段そんなにあることではないですし、いざとなると毎回不安になりますよね。
とりわけ記帳のところが気になりますが、誰かの代理のときには、
もっと心配でしょう。
そこで、通夜の受付を難なく済ませられるように、
記帳の時のマナーや書き方について、ご紹介いたします!
通夜の受付で記帳のマナーは?
この頃は、葬儀・告別式は親族のみで行うという家族葬も増えてきまし
たので、通夜の方へ参列することも多くなってきましたね。
通夜は、かつては夜通しで故人に付き添い、
最後のお別れの時を過ごすと、いうのが習わしでした。
しかし、昨今では、宗派などにより読経の時間は違いますが、だいたい
午後6時位から2時間程度で終わるようになっているようですよ。
遅くても開始時間の10分前までには、到着しているようにしましょう。
通夜の会場に着くと、受付を設けてあります
そこで、一番目に行うことになるのが、
芳名帳(会葬者の名簿:帳簿・カードなど)への「記帳」です。
第一関門ですね。
筆記具は、筆ペンやサインペン、万年筆などを用意してありますので、
無理のないものを選ぶといいですよ。
芳名帳には、住所と氏名(フルネーム)を書くようになっています。
これをきちんと書いておくことは、後に親族の方のために大切です。
なぜなら、親族の方は、葬儀の準備や葬儀社との打ち合わせなどで、
悲しむ暇もないほど、たいへん慌ただしい状況の中、誰が参列して
くれたのかなど、把握できていないことの方が多いのです。
一連の仏事を終えた後からようやく、いただいた香典のリスト作り、参列
者の把握をして、改めて香典返しや挨拶回りをすることなどもあります。
また、残された親族では、故人の交友関係まで把握しきれていないことの
方が多いので、この記帳が、大切な手掛かりとなるのです。
ぜひ、親族によくわかるように、丁寧に記帳しておきましょう。
そして、記帳が済んでから、「このたびはご愁傷さまでございます。」など
のお悔やみの言葉を簡単に述べてから、香典(御仏前・御霊前)を渡すことになります。
香典は、表書きを相手に向けて、両手を添えて差し出しましょう。
通夜の記帳って?書き方を説明
では、通夜の受付での記帳の仕方について、ご説明します!
もし、芳名帳と共に香典帳がある場合には、芳名帳には参列者だけを
書きますが、香典帳の方には、連名の場合、香典袋に書いてある人、
全員の名前を記入しましょう。
そして、芳名帳への記帳の仕方です。
個人の方なら、住所と氏名を書きますが、仕事関係の繋がりの場合は、
会社の住所と会社名を書いてから、自分の自宅の住所も書いて、氏名を
書きましょう。
また、会社の代表として参列する場合は、会社の住所と会社名を書き、
その下に「代表」と書いてから、代表者である参列者(自分)の名前
を書きましょう。
通夜の記帳で代理の場合はどうする?
ただでさえ緊張してしまう通夜の記帳ですが、
代理で参列している場合には、どう書けばいいのか、さらに悩みますよね。
でも大丈夫です!
これには、一般的な「代理者の書き方」がありますので、
覚えておくといいですね。
まず、会社関係の、例えば上司などの代理で参列した場合には、まず、
会社の住所と会社名を書き、上司の部署名・役職名・名前を書いたら、
名前の下か横に、小さく「代」と書いておきましょう。
あるいは、「代理」として、自分の名前も加えて書いておく場合があり
ますので、受付の指示に従ってください。
そして、妻が夫の代理で参列する場合もありますね。
その場合は、住所、夫の氏名を書いたら、名前の左下に「内」と書き加えておきます。
しかし、妻が代理でも、親類関係の葬儀などに参列する、という場合には
「家」単位での参列になりますので、夫と連名で夫婦二人の名前を書きます。
また、受付で、代理で香典を渡す際も、誰の代理なのかを伝えてから渡す
ようにするといいでしょう。
まとめ
通夜での受付、とくに記帳のときに、どんなふうに書けばいいのか、
よくわからなくて不安になることがありますよね。
ただでさえ緊張する場面ですが、誰かの代理となると、もっと心配で
しょう。
そんな悩みを解決するべく、芳名帳への記帳の仕方について、解説い
たしました。
●個人で参列される場合は、住所と氏名を書きます。
●会社の代表として参列する場合は、会社の住所(所在地)、会社名を
書いた後、「代表」と記してから自分の氏名を書きます。
●仕事関係の繋がりで参列する場合は、会社の住所、会社名を書いた
後、自分の自宅住所も書いてから、氏名を書きます。
●会社の「上司など」の代理で参列する場合は、会社の住所、会社名、
「上司など」の所属部署、役職、氏名を書いた後、「上司など」の氏名
の下か横に、「代」と書いておくか、または、「代理」と記した後に、
自分の氏名を加えて書きます。
●夫の代理で妻が参列する場合は、住所、夫の氏名を書いた後、夫の
氏名の左下に「内」と書いておきます。
●夫の代理で妻が参列する場合でも、親類関係の葬儀などに参列する
場合は、住所、夫の氏名を書いたら、自分の氏名も連名で書き、「家」
単位で参列したことになります。
この書き方を使って、通夜の受付で、緊張しなくて済むといいですね。