車椅子の空気の入れ方や空気圧と抜ける原因!事故を防ぐ手入れのコツ

病気や怪我などで体が以前のように動かすことができなくなった場合、
それを補助する道具はたくさんあります。

車椅子もそのひとつです。

車椅子を活用することで行動範囲が広がり、
足の不自由な人も社会と関わることができます。

公共交通機関やお店などでもバリアフリーのところが増えており、
車椅子を活用できる場もたくさんあります。

車椅子は確かに便利な道具ですが、
きちんと整備をしないと事故につながる可能性もあります。

今回は、車椅子事故の原因のひとつであるタイヤの空気についてご説明します。

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車椅子の空気の入れ方を解説!空気を入れる場所は?自転車用でもOK?

車椅子の空気を入れる箇所には2種類あります。

ひとつは英式といい、日本の自転車や車椅子に多く利用されているタイプです。

英式の場合の車椅子は、自転車用の空気入れでもタイヤに空気を入れることが可能です。

入れ方は自転車と同じで、タイヤの空気を入れる部分に空気入れをセットし、
空気を入れるだけです。

空気を入れすぎないように、タイヤを確認しながら空気を入れましょう。

もうひとつは米式といい、こちらも自動車などに利用されていますが、
普通のタイヤではなく高圧タイヤなどでよく利用されます。

自転車用の空気入れの種類によっては対応していないものもあるので、
新しく空気入れを購入する場合は必ず確認しましょう。

また、米式は高圧タイヤでも空気が抜けにくいというメリットもあります。

英式は一般的な自転車と同じなため空気を入れやすく、
米式は空気が抜けにくいというようにそれぞれにメリットがあります。

一番大切なのはどちらが自分にとって使いやすいかなので、
福祉用具専門相談員などに相談して決めましょう。

また、施設で新しく車椅子を購入する際は、
既存の空気入れに対応しているかを確認しましょう。

せっかく買った車椅子も、整備を怠れば事故につながる可能性もあります。

事故により体の不自由さが増し、外出が困難になることもあるので注意が必要です。

車椅子の空気!空気圧が下がったときのデメリットや適正値の調べ方

車椅子のタイヤの空気圧が下がると、様々なデメリットがあります。

その中でも一番問題なのは、車椅子を利用している人の安全面に関することでしょう。

車椅子のタイヤの空気圧が下がった状態やタイヤの劣化が激しい状態だと、
ブレーキの利きが悪くなります。

ブレーキはとっさの時に活用するものなので、
その時にブレーキが利かないと事故につながる可能性があります。

空気圧を確認する際は、タイヤの劣化や摩耗などにも注意しましょう。

また、車椅子にはストッパー(駐車場ブレーキバー)というものがあります。

このストッパーを引くことで、車椅子のタイヤにロックをかけ、
車椅子が動かないようにすることができます。

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しかし、タイヤの空気圧が低いとストッパーの利きが悪くなる可能性もあります。

ストッパーの利きが悪くなっていたことに気づかず、
車椅子が動いてしまったという事故もあるので注意しましょう。

車椅子のタイヤの空気圧は、車椅子の種類やメーカーによって違います。

その車椅子の空気の適正値は、タイヤの側面に記載されています。

空気を入れる前には必ず確認しましょう。

また、空気圧は目で見て分かるものではないため、空気圧を測定する道具が必要です。

空気圧を測定する道具や、空気圧を確認できるメーター付きの車椅子もあるので、
ひとつ持っておくと安心ですよ。

車椅子の空気が抜ける原因は?スローパンクを防ぐ注意点

車椅子のタイヤの空気が抜ける原因は、タイヤの劣化や空気を入れる部分の不具合など様々です。

その原因のひとつにスローパンクというものがあります。

スローパンクとは、タイヤの空気圧がゆっくりと抜けていくことです。

普通のパンクと違って一気に空気が抜けていきます。

しかし、スローパンクの場合は少しずつ抜けていくので、
タイヤなどの不備に気づきにくいという特徴があります。

スローパンクは、タイヤに空気を入れてすぐの状態では気づくことができません。

いち早く気づくためには、時間をおいてから再度タイヤを確認することです。

空気の抜けを確認した場合は、福祉用具専門相談員などに相談し、
場合によっては業者に修理を依頼しましょう。

スローパンクはしばらく時間を置くことで気づくことができます。

そのため、外出直前の空気入れは避けたほうが良いでしょう。

空気を入れた外出前は問題がなくても、外出中にタイヤの空気が抜けていく恐れがあります。

外出の数日前にタイヤの確認を含めた全体の点検を行い、
当日の外出前は念のための最終チェックの気持ちで行いましょう。

まとめ

足が不自由になってしまうと、ついつい外に出るのをためらってしまい、
家や部屋にこもりがちになってしまいます。

体を動かさないことは認知機能の低下にもつながると言われ、
外出などは比較的簡単に行える認知症予防とも言えます。

最近ではバリアフリーのお店も増え、タクシー会社などでも
車椅子対応をしているところもたくさんあります。

車椅子の整備をきちんと行うことで、安全かつ安心に外出できる機会が増えているのです。

公共交通機関や民間の会社などのサービスを活用し、楽しく安全に車椅子で外出しましょう。

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