暖かくなり、外出・散歩もしやすくなる4月。
風邪やインフルエンザなどの危険もあるため、それまで外出レクリエーションを避けていた施設も多いでしょう。
そのため、4月のレクリエーションには散歩など屋外で行うものがおすすめです。
桜やチューリップ、パンジーなどの色とりどりの花も咲く季節なため、4月ならではの風景・景色を楽しむことができますよ。
今回は、4月におすすめのレクリエーションをご紹介します。
4月に外出レクリエーションを行う場合の注意点や、ぴったりの音楽もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
4月は気温も暖かく、気候的にも外出しやすい時期なので、外出レクリエーションを企画してみてはいかがでしょうか?
4月は花見シーズンなので、花見レクリエーションもおすすめですよ。
桜の名所を選んでしまうと混み合ってしまい、高齢者の移動が困難になってしまいます。
施設近くの公園などでの花見を検討しましょう。
車椅子や杖を使用している高齢者がいる場合は、段差や階段、スロープの有無の確認が必要です。
また、4月は桜以外にも様々な種類の花が見頃です。
植物園が近くにある場合は、チューリップやパンジーなど色とりどりの花を見ることができますよ。
施設で植物を育てている場合は、工作レクリエーションで押し花を行うのもおすすめです。
押し花には、押し花にする花、新聞紙、ティッシュペーパー、ハサミ、分厚い本など重石となるものが必要になります。
初心者の場合は、花びらと花びらがあまり重なっていない花が作りやすいですよ。
まず、新聞紙の上にティッシュを置き、花を並べます。
花の上にティッシュを重ねて、その上に新聞紙を置きます。
挟む花が多く、1枚では挟みきれない場合は2と3の工程を繰り返しましょう。
袋の上から重石を乗せ、空気を抜いてからから封をします。
数日後、花が乾燥していれば完成です。
ラミネートをすれば、しおりなどを作ることも可能ですよ。
季節は4月ということもあるので、レクリエーションでは春に関係する音楽を使うのがおすすめです。
「さくら」や「春がきた」「花」などが一般的で、知っている高齢者も多いでしょう。
また、デイサービスを利用している高齢者の年代に合わせて、昭和の歌謡曲を選曲するのもおすすめです。
年代によって人気の曲は異なりますが、「いい日旅立ち」や「北国の春」などの有名な曲は、知っている高齢者も多くみられます。
インターネットなどで“人気の懐メロ”と検索し、4月にぴったりの音楽を探してみましょう。
また、前月の3月は卒業シーズンでもあるため、4月の音楽レクリエーションには卒業ソングもおすすめです。
「高校3年生」などを選曲し、高齢者の学生時代について話を聞いてみても良いですね。
昔を思い出す回想レクリエーションは、高齢者とのコミュニケーションに役立ちますよ。
4月に花見などの外出レクリエーションを行う場合は、気を付けなければならないことがあります。
まずは、引率するスタッフの人数です。
車椅子の高齢者には、必ずスタッフを1人つけるようにしましょう。
歩行が自立している高齢者の場合は、高齢者2人に対して最低1人のスタッフが必要です。
杖を使用している高齢者は転倒のリスクが高いため、外出レクリエーションのときのみ車椅子を使用しても良いですね。
デイサービスを利用している高齢者の人数が多い場合は、2回に分けてレクリエーションを開催するよう検討しましょう。
外出レクリエーションの際には、行き先の段差や階段の有無の確認も必要です。
歩行が自立している高齢者でも、多すぎる階段は転倒のリスクも高くなります。
花が咲いているかも重要ですが、高齢者にとって移動がしやすいかを優先して考えましょう。
段差や階段があっても、スロープがあれば移動がしやすくなります。
また、人気の花見スポットは混雑する可能性もあります。
人が多いところは転倒やはぐれるリスクも高くなるため、できるだけ人気の場所は避けるようにしましょう。
桜やチューリップ、パンジーなどは春の花なので、それらを楽しむことができるのは春だけです。
特に桜は4月の頭には散ってしまうため、できるだけ早めに外出レクリエーションを計画するようにしましょう。
しかし、4月といっても日によって気温や天気も異なります。
外出レクリエーションを企画する場合は予備日を設け、当日の気候も考慮するのがおすすめです。
花見レクリエーションを行った場合、散って地面に落ちた桜を持ち帰れば押し花を楽しむことができます。
その際に4月にぴったりの春の歌を使えば、季節感をさらにアップさせることができますよ。