保育園の最大の行事と言ってもいい「運動会」。
子供たちにとっても楽しみな行事ですが、何よりも楽しみにしているのが「保護者のみなさま」です。
実際に子供たちよりも気合が入っているのが大人だったりします。
そんな一大イベントの運動会の出し物や出し物のネーミングなど、保育者側はやることや決めることが沢山あります。
自分たちも子供たちと一緒に楽しめるように、ストレスを溜めず、上手にそして面白く出し物やネーミングの決め方など
お伝えしたいと思います。
運動があまり得意でない保育者もいるかと思いますが、そんな保育者も一緒に楽しめるような内容もプチ補足でお伝えします!
運動会と言えば「出し物」がとても重要です。
大体大まかな流れが大切です。
あくまで一例ですが、乳児と幼児で部や競技が分かれていきますので、体力がまだそこまでついていない乳児は大体前半が主になります。
そして幼児が丸一日だったりします。
下記に簡単に流れをまとめてみました。
整列(行進を順番にするところもあり)
↓
選手宣誓や体操など
↓
ダンス
↓
乳児の競技
↓
乳児の親子競技
↓
幼児(大体2~3歳)
↓
親の競技
↓
リレー
↓
前半戦終了(ここで乳児は親とともに解散することもある)
↓
後半戦から幼児の競技
↓
騎馬戦
↓
選抜リレーやフラッグなど盛り上がるもの
ざっくりですが本当に乳児は前半にもってくるところが多いようです。
そして一度親を見てしまうと、もう何もできなくなり中には泣いてしまう子もいるので、乳児の親子競技を挟んだ場合は、それ以降親ともう一度離すような出し物は辞めた方がいいです。
子離れできている子でも、いつもと違う場所や環境に置かれての行事なので、何が起きるかわかりません。
ケガや事故につながらないようにできるだけ親と一度一緒になったら離すことはやめましょう。
そして出し物をざっくりまとめました。
乳児
・ハイハイレース
・簡単な体を使った障害物
・ダンス
・親と一緒に障害物競走
・親子体操
乳児は正直そこまで沢山動けないので、本当に日々できるようにったことのお披露目の場にした方が良いかと思います。
いつも使っているような積み木や大きなブロックを障害に持ってみたり、トンネルをくぐってみたりなど。それだけでも保護者の方は喜ぶと思います。
もし泣いてしまっても焦らず、泣いている姿も親からしたら可愛いと思う人もいれば、心配しちゃうけど成長の姿だと思う方もいるので、そのまま競技を続けたり、補助をしてあげましょう。
幼児
・騎馬戦(5歳のみ)
・ダンス
・フラッグ
・組体操(5歳のみ)
・競争
・ムカデ競争
・いなばのウサギ
幼児は基本的に自分たちで動いたり踊ったりなど保育園で練習してきたことのお披露目が多かったり、勝ち負けの行事が多くなります。
体を張る行事は体格がしっかりしてないと思わぬ事故が起きるので、5歳のみの競技もあります。
そして5歳となると保育園最後の運動会なのでハラハラがあったり、感動を交えた競技もいいと思います。
運動会で競技が決まっても、ただその名前通りに書いてはつまらないし、面白味や楽しさがありません。
そこで実際に自分が保育士の時に使っていたネーミングを交えたものを簡単な解説つきでお伝えします。
・天まで届け!紅白玉!
・はじめてのおつかい!ママのとこへいけるかな?
・GO!GO!おしゃれマジックで猛ダッシュ!
・やられたら倍返しだ!一触即発騎馬戦
・夢の999★ムカデ競争
大体ネーミングはその年に流行った名言やキャラクターや音楽など、子供たちに喜ばれたり、あとはプログラムは基本的に保護者が見るので保護者ウケが良いものだと面白いですよ。
乳児の場合は、初めてのおつかいや、お母さんといっしょでやっているものからもじったり、少しだけアレンジを加えたりするととても面白いですよ。
いざ、運動会ですが何を目標にして、そして どんなねらいが良いのでしょうか?
年齢別にまとめてみました。
0歳
初めての環境に慣れましょう・みんなの前で上手に体を動かしましょう
1歳
園でできたことを披露しましょう・違う場所でも泣かずに頑張ろう
2歳
園で練習してきたことを上手に行いましょう・運動会を楽しむ
3歳
失敗しても泣かずに頑張る・体を沢山動かす
4歳
担任の話をよく聞いて行動しよう・笑顔で運動会を楽しみましょう
5歳
最後の運動会を精一杯楽しみましょう・ケガのないように気を付けておこなう
月齢別にしましたが、乳児に関してはまだ自分たちで何かをする。
というのはあまりできないので、どちらかというといつもと違う場所や環境に対応していくという面を重視して、
保護者の前でも上手にいつもやっていることをお披露目できたりダンスしたりなど成長面の成長を見てもらいましょう。。
あまり無理なねらいを設定せず、「運動会」という行事だけでも乳児はとても刺激的だし、幼児のお兄さんお姉さんがやっていることを見てるだけでも楽しめます。
そのかわり幼児は、自分たちでできるようになったり自我が芽生えてくるので「勝ち負け」にこだわったり、みんなの前で緊張したり、失敗を恐れる子など様々な子がいます。
ですので自分たちの競技の時は担任の話をよく聞いて、応援するときや楽しむときは心から楽しむこと
つまりオンオフをしっかり学んでいくことができる行事でもあることを教えておきましょう。
そして大きくなるにつれて、楽しすぎてつい羽目をはずす子もでてきます。
なのでケガがないように楽しい運動会を作るのも幼児たちの大切な役目です。
次に幼児になる乳児が見ています。
みんなのお兄さんお姉さんとしても、精一杯頑張る姿を見せてあげられるような狙いを持たせることもとても良いと思います。
いままで書いてきたことをまとめてみました。
・運動会の出し物は、月齢に合わせて少しだけ背伸びできるような競技にする
・運動会のネーミングは、その年の流行りを交えて
決めてみる
・運動会のねらいは月齢によって違うけど運動会を心と体で楽しむことが大切
いかがでしたでしょうか?園によって代々の決め方や「この競技だけは絶対やらない!」など決まりがあるので園でよく相談して決めてみてください。
是非楽しい運動会を迎えてください。
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