風邪に梅干しや梅昆布茶の効果は?食べ方を工夫して 疲労回復度UP

風邪をひいたら、梅干しがいいよ、とお母さんやおばあちゃんから言われたこと、ありませんか?
昔からの言い伝えの一つですよね。

なんだか風邪気味だけど、病院へ行くほどでもないし、という時には、
色々思い出して、試したくなります。

でも、これって本当なんでしょうか?

そんな疑問を解決するため、梅干しや梅昆布茶について、どんな効能が
期待できるのかなど、いろいろと調べてみました。

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風邪には梅干しや梅昆布茶!?体に良いと言われる理由

昔から、風邪には梅干し、または焼梅干しがいい、という言い伝えがあります。

それは、まだ科学が発達していない大昔から、
私たちのご先祖様の経験から伝承されてきたことですが、
これがなかなか侮れないのです。

どうやら梅干しは、風邪のときに限らず、本当にいろいろな効能が期待
できるようで、科学的に有効な成分も判っています。

まず、梅干しには、クエン酸が豊富に含まれています。
このクエン酸には、体内で作られた疲労を感じる原因になる「乳酸」を、
早く代謝するようにしてくれる働きがあります。

また、塩を使って漬けているので、塩分はもちろんですが、酸味が加わっ
ており、食べると胃腸にはたらいて、食欲増進に繋がります。

私たち日本人の多くは、子供の頃から梅干しを食べたという経験を持っ
ていますので、「パブロフの犬」といわれる条件反射の作用で、梅干しを
見ただけ、あるいは想像しただけでも唾液が出てきます。

この作用も食欲増進、または唾液で消化を助けてくれるという効果があります。

また、梅干しの香りにも、ベンズアルデヒドという痛みを和らげる
効果のある成分が、含まれていることがわかっています。

それから、よく、お弁当に梅干しを入れると傷むのを防げる、
といいますが、これも、梅干しが持つ、制菌作用のおかげです。

そして、近年になって、梅干しは焼くと、といっても焦げ目を付ける
のではなく、中まで加熱することにより、「ムメフラメール」という
成分ができることがわかりました。

このムメフラメールが、血行を促進してくれます。

次に、梅昆布茶ですが、昆布茶と梅干しが合わさった飲み物ですね。

昆布茶の主原料の昆布は、和食を作る時に使う「だし」を取る食品の
一つですから、まず旨味成分があります。昆布から出るうまみ成分は、
グルタミンであることが知られています。

昆布は海藻で、豊富なミネラル分と食物繊維を含んでいます。

温かいお湯で作って飲む昆布茶に、梅干しが加わっているのですから、
梅昆布茶の優しい味と温かさ、さらに効能も加わって、風邪気味の時
には、とてもいい飲み物ですね。

もちろん、ノンカフェインです。

風邪への梅干しの効果を詳しく解説!

梅干しの効能は、いろいろありましたね。
では、それが風邪にどう効果を発揮するのか、考えてみましょう。

まず、風邪をひくと、「調子が悪い」と感じますが、それはおそらく、
体がだるくて重たい感じや、食欲がなくなったりして、いつものよう
においしく食べられない状態、ですよね。

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そして、頭が痛かったり、もしかしたらすでに、発熱・鼻水・鼻詰ま
り・咳・喉の痛み、などもあるかもしれませんね。

ここで、風邪の時のセルフケアの仕方を、思い浮かべてみましょう。

■風邪でどうしても食べられない時は、とにかく水分補給に努め、加え
てできるだけ、熱などで汗をかき、失われやすいミネラル分を補給す
るのが大切です。

■そして、食べられ始めたら、体力を回復させるためにも、少しずつで
も栄養をとっていきます。

■さらに、諸症状があるときには、それぞれの症状に合わせて対症療法
で対処していきます。

梅干しは、まず香りで痛みを和らげてくれ、食べると、免疫力が落ちた
状態の体に、制菌作用で力を貸してくれます。

そして、疲労物質を早く代謝させてくれるし、少しずつ食欲を増進させ
てくれます。
それに、ミネラル分も豊富です!

ということは、「おかゆに梅干し」の組合わせは、米の白に赤い梅干しで
目で見て食欲も増し、塩味も足してくれますが、それだけではなかった
のですね。

また、「梅干し茶」や「梅昆布茶」は、水分補給ができ、ミネラル分も同
時に補給することができるのです。

先人の知恵は、本当に侮れません。

風邪に効き目のある梅干しの食べ方

食欲がなくて何も食べられない、という時には、梅干しをお湯やお茶に
入れて潰す「梅干し茶」や、「梅昆布茶」を飲んでみましょう。

体を温めると同時に、梅干しの効能で風邪に立ち向かいましょう。

梅昆布茶は、粉末状の物が市販されていますが、昆布茶に梅干しを入れ
て潰しながら飲んでもおいしいですよ。

梅干し茶は、白湯に入れて飲む、という人もいますし、好きな日本茶に
入れて飲むのですが、梅干しのしょっぱさが薄まって、マイルドに味わえます。

番茶など、カフェインを含まないお茶に入れると、
さらに体に優しいですね。

また、梅干しは焼梅干しにして入れると、
生成されるムメフラメールの効能で、
血行を促進してくれるので代謝が活発になり、
体が温まりますし、風邪薬も良く効いてくれるかもしれませんね。

そして、食欲が少しずつ出てきたら、
おかゆに梅干しを入れて食べるのもいいですね。

麺類なら食べられそう、という時は、
うどんやにゅうめん(そうめんを温かいつゆでいただく)に梅干しを入れると、
さっぱりしておいしく食べられますよ。

梅干しパワーが加わって、疲労を回復し、
消化を助けてくれ、食欲増進も期待できますね。

まとめ

風邪をひいたかな、というとき思い出し、試してみたくなる、

昔からの言い伝え。

今回は、風邪には梅干しや梅昆布茶など、梅がいい、という言い伝えに
ついて、風邪にどういった効能が期待できるのか、調べてみました。

梅干しには、制菌作用、鎮痛効果、食欲増進、消化促進、疲労物質の代
謝促進、などさまざまな効能があることがわかりました。

しかも、科学的にも解明されています。

また、梅干しを焼いて、焼梅干しにすると、ムメフラメールという成分
が作られ、血行促進作用があるということも、
近年になってわかっています。

風邪をひいたかな、と思ったら、こんな有益な梅干しを、食欲の無い時
にも、おかゆと一緒に食べたり、梅干し茶や梅昆布茶にして飲むことに
よって、いろいろな効能を期待できますね。

風邪気味の時には、ぜひ、梅干しをいただいてみてください。
そして、早く元気になりますように!

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