柿は毎年10月中旬頃から収穫が始まり、12月頃には最盛期を迎えます。
1000を超える品種が存在し、日本では沖縄を除く多くの地域で栽培され出荷されています。
柿は大きく分けて、渋柿と甘柿に分けられますが、柿の多くが寒冷地では育たないため北海道などで栽培されているものはごくわずかな渋柿のみです。
いちごや桃などに比べて柿は地味に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、柿は栄養価も高く積極的に摂取してほしいフルーツの一つと言えます。
柿は果実以外でも多く利用されていて、柿の葉には多くのビタミンを含むため、昔から柿葉茶としても飲まれています。
また、殺菌効果もあるため、お寿司(柿の葉寿司)や和菓子などにも一緒に添えられ利用されています。
このように余すところなく利用できる柿ですが、その甘みも魅力の一つだと思います。
購入した柿が甘くなかった…となると少し残念な気持ちになってしまいますよね。
ということで、今回は、柿を甘くする方法をご紹介したいと思います!
併せて柿の保存やアレンジ料理なども詳しくご紹介していきますので、参考にしてみてください。
柿は元々、糖質を多く含むフルーツとされていますが、食べてみて甘みが足りないなぁと感じたら、この甘くする方法を試してみてください。
①お湯に浸ける
“40℃前後のお湯に一晩浸けておく”というだけの方法です。
この方法は比較的簡単に短時間で出来上がりますが、出来上がりが水っぽくなってしまったりあまり高い効果が得られなかったりする場合もあります。
②りんごと一緒に袋に入れておく
りんごから放出されるエチレンガスを利用して柿を甘くするというやり方です。
りんご1個に対して、3・4個の柿を準備しビニール袋に一緒に入れて冷蔵庫で5日〜7日放置します。
この時、ビニール袋を爪楊枝で数カ所穴を開けておくと、傷みを遅らせることができますよ。
③焼酎などのアルコール度数の高いものにくぐらせる
アルコール度数が35%以上の焼酎や専用のアルコールにさっとくぐらせてビニール袋に入れて口をきちんと留めて約5日放置します。
置いている場所の温度によって日にちは前後しますので、様子を見ながら調整してくださいね。
渋柿でも甘柿でも甘くない理由は、柿に含まれるタンニンが関係していることが多いです。
タンニンは主に渋みを感じさせるもので、甘柿はこのタンニンが不溶性になっているため甘みを感じ、美味しく食べることができるものです。
渋柿など甘みを感じない柿はタンニンが水溶性のままになっているので、渋くて食べられなかったり甘みが不足していると感じてしまうのです。
上記のやり方はそのタンニンを不溶性に変換するやり方となります。
追熟と言って、暖かい場所に置いて甘くなるのを待つというやり方もありますので、時間のある方は試してみてくださいね。
柿に限らず、フルーツは傷みが早いと言えます。
購入したは良いものの、食べるタイミングを逃したり少し忘れてしまっただけで傷んでしまうものが多いと思います。
柿に関しても同じことですので正しく保存し、柿を長く楽しみましょう!
では早速、柿の保存方法についてご紹介していきますね。
柿はヘタで呼吸をしており、このヘタが柿の保存に大きく関わっています。
ヘタの部分と同じ大きさのコットンやティッシュなどを湿らせて覆います。
ヘタを下にしてビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
この一手間をしておくだけで、保存期間は伸ばすことができますので、すぐに食べられない場合にはしっかりケアをしてあげましょう。
(目安の保存期間:2週間〜3週間)
この他、冷凍保存も可能ですが、シャキシャキした食感は残せず、柔らかくなってしまいますので食べる時にはスプーンなどが必要なほどです。
食べるタイミングは半解凍くらいが一番美味しいと思います!
柿はデザートとして、皮をむきそのまま食べるのも美味しいですが、他にも美味しく楽しめるレシピがあります。
いくつかご紹介します。
サラダに柿を使う方は結構いらっしゃるかもしれませんね。
〈レシピ〉
柿(熟れているもの)…半個
水菜…1束
生ハム…適量
柿の甘みと生ハムの塩味がマッチして美味しいですよ〜。
柿は白和えにも意外と合います。
〈レシピ〉
柿…4分の1個
豆腐…半丁
ほうれん草…2〜3束
出し汁…2分の1カップ
醤油…大さじ2分の1
みりん…大さじ2分の1
練りゴマ…大さじ2分の1
鶏肉と柿を甘辛く炒めるのも美味しいです。
〈レシピ〉
鶏モモ肉…1マイ
柿…半個
アスパラガス…3〜4本
柿を炒め物に使う方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、実際に食べてみるとこれまた意外に合うんです!
柿の甘さがアクセントになって、GOODな味わいになりますので皆さんも是非作ってみてください。
いかがでしたでしょうか。
柿を甘くする方法はいくつかありますが、やはり多少時間がかかってしまうことは仕方ないです。
電子レンジを使うやり方もありますが、時間の調整が難しく間違うと品質が落ちて美味しくなくなってしまう場合もありますので、初めての方にはあまりおすすめしません。
柿が甘くなる時間も楽しんで待っていただけると一番良いかと思います!