文化祭と聞くと、学生のイベントを思い浮かべる人もいるでしょう。
実は、文化祭は老人ホームでも開催されていますよ。
施設によっては家族や近所の人にもお知らせし、大々的に文化祭を開催している施設も。
家族だけでなく、近所の人とも関わることができる機会にもなります。
しかし、文化祭を開催するには出し物や装飾などの準備期間が必要です。
老人ホームでの文化祭は、仕事の合間に準備を行わなければなりません。
限られた時間でより良い文化祭を開催するためには、出し物などの企画を早めに決めることが重要です。
老人ホームでの文化祭の出し物がなかなか決まらず、悩んでいる職員も多いでしょう。
今回は、文化祭をスムーズに開催できるよう、おすすめの出し物や装飾などについてご説明します。
学生の文化祭と比べると、老人ホームでの文化祭の出し物は限られたものになります。
学生の文化祭は出し物の練習などを行うことができますが、老人ホームの文化祭だと出し物の練習を行うことができません。
高齢者は身体状況などに個人差があるため、入所者全員で同じ出し物を行うことは困難でしょう。
そのため、老人ホームでの出し物は個人の作ったものを展示する作品展がおすすめです。
書道や絵、折り紙作品など、展示におすすめのものはたくさんありますよ。
作品をひとつに絞るのではなく、入所者それぞれの得意分野を生かしたものを選びましょう。
入所者や家族から改めて趣味・特技の情報を聞くことで、新たな発見があるかも。
作品作りなどは、普段のレクリエーションにも活用できますよ。
老人ホームでの文化祭は出し物の練習を行うのが困難なだけでなく、準備期間が短いです。
さらに仕事の合間に準備を行わなければならないため、準備に使える時間はかなり少なくなります。
個人の作品はレクリエーションなどの時間を活用し、早めに作成するようにしましょう。
老人ホームの文化祭の出し物は、入所者の作った作品を展示するのがおすすめです。
出し物を決める際は、入所者の趣味や特技を今一度確認してみましょう。
スタッフだけでなく、家族にとっても新たな発見があるかもしれませんよ。
また、作品作りの際に危険がないかどうかを確認しましょう。
はさみやカッターナイフなどの刃物を使うときだけでなく、後片付けも重要ですよ。
パッチワークの作品作り後、針を置き忘れてしまったというケースもあります。
普段なら飲み込まないものですが、認知症の入所者の誤食の危険もあります。
作業中の安全だけでなく、後片付けのときの安全を確認しましょう。
大々的に文化祭を行う場合は、作品展以外にも出し物があると盛り上がります。
一番おすすめなのは職員による出し物です。
踊りや劇など、入所者や家族、近所の人が見て楽しめるものが良いですね。
ただし、職員による出し物を行う際にも、練習は必要になります。
通常の業務と文化祭の準備に忙しく、練習する時間を作ることができない場合もあるでしょう。
そんなときは、ボランティア団体の活用がおすすめです。
婦人会のダンス同好会など、地域の施設を回っている団体は数多くありますよ。
インターネットなどでぜひ検索してみてください。
文化祭で作品展を行う場合は、作品に名札をつけるなど誰が作ったものかを分かりやすくしましょう。
家族も、入所者が作った作品を見つけるのが楽しくなりますよ。
作品の飾り方については、フロア事でまとめても良いですし書道や絵などジャンルで分けてもOK。
作品以外にも折り紙で作った花など、作品を目立たせるように飾りましょう。
作品以外の飾りも、文化祭までのレクリエーションにて作成しても良いですね。
飾った作品は、部屋に飾るか家族に持ち帰ってもらいましょう。
文化祭の装飾は、老人ホーム内だけではありません。
家族や近所の人が入ってくる玄関も、文化祭仕様に装飾を行いましょう。
フロアなどに写真を飾っても良いという入居者や家族がいれば、文化祭の作品作りの様子を写真に撮り、フロアなどに飾っても良いですね。
老人ホームの文化祭は家族だけでなく、近所の人も参加する場合があります。
入所者や家族はトイレなどの位置を分かっていますが、近所の人は分からない人ばかり。
施設内で迷子にならないためにも、作品の邪魔にならない程度に案内看板を作りましょう。
文化祭のパンフレットを作る場合は、施設内の見取り図を載せても良いですね。
老人ホームの文化祭は入居者がメインになりますが、準備は職員が進めていく必要があります。
特に、作品を並べるのは当日になるでしょう。
作品のできが良くても、飾り方などによっては作品の良さが引き立たないことも。
職員が各自の役割分担をしっかり把握することで、文化祭の準備をスムーズに行うことができますよ。
文化祭の企画担当になった場合は、準備を早めに行うようにしましょう。