七五三の歴史は長く、始まった頃の目的は今とは違ったものでした。
江戸時代が起源と言われている七五三は、徳川徳松(徳川綱吉の長男)の健康を祈願して 始まったものとされています。
そのため、昔は関東圏でのみ行われていた七五三でしたが、徐々に大阪などにも広がり現在では日本全国で知られる行事になりました。
七五三といえば、7歳・5歳・3歳の子供が皆同じように祝う行事のように思われがちですが、地域によって差があり、関東では「髪置の儀」・「袴儀」・「帯解きの儀」があり、それぞれに祝う性別も定められています。
一方、福岡県などでは「ひもとき」・「へこかき」・「へもじかき」など全く違った祝い事として七五三が 祝われている地域もあります。
歴史の長い七五三ですが、地域によって様々な祝われ方があり、マナーなども違ってきます。
ということで、これから七五三を控えて、どのようにしたらいいか迷っている方もいらっしゃると思いますので、そんな方のために、神社の選び方や必要なものまで詳しくご紹介していきます。
七五三は神事ですので、行われる場所は神社です。
ではどのようにして七五三の神社を選べば良いでしょうか?
①場所
着物などを着る場合には特に疲れてしまいますので、場所選びも重要なポイントです。
自宅の近所の神社であれば、手軽に行けて負担も少なくてすみますが、お宮参りを行った神社で七五三も行うという方のように、思い入れのある神社を選ぶ方も多いようです。
②参拝者の意向も考えて決める
わざわざ自宅から遠い神社に行って七五三をする方は少ないかと思いますが、中には参拝者の都合上遠方の神社を選ぶ方もいらっしゃると思います。
事前に参拝者の意向も聞いて決めるというのも大事です。
以上の点を考慮して参加する子供にも無理のない神社を選びましょう。
また、七五三を神社で行う場合には、事前に予約が必要な場合がありますので併せてチェックが必要ですので、お忘れなく!!
では実際に七五三を神社でお参りする時には何が必要なのでしょうか?
初めての方であれば、あれこれ悩んでしまうことが多いと思いますので、お参りに絶対必要なものから持っていくと便利なものまで併せてご紹介します。
・初穂料/玉串料
水引ののし袋に御祓の謝礼として神社に納めるお金で、神社によって金額が異なるようですので事前に確認をしておく必要があります。
七五三を神社で参拝する際に絶対に必要なものは上記のみです。
・ビデオカメラ
最近ではスマートフォンが普及しビデオカメラを使わなくとも動画が撮れるようになりましたが、使い慣れていない方はビデオカメラは必須です!
思い出をしっかり残しておきましょう。
・着替え
着物をきている場合は、着慣れず疲れてしまうこともあります。
帰宅する際など、お子さんだけでも着替えさせてあげると汚し防止や疲れの軽減にもなると思います。
・折り畳み傘
急な雨の場合にも対応できるよう折り畳み傘を持っておくと安心です。
・履き慣れた靴(子供用)
子供は着慣れない着物と履物ですぐに疲れてしまいます。
神社内だけ草履にするなど負担を減らしてあげることも大切です。
このように挙げていくときりがないほど持っていくと良いものはあります。
しかし、あれこれ全部持って行くと大荷物になってしまって逆に疲れがドッと出てしまうことにもなり兼ねません。
ご自身の家庭に合った必需品をピックアップして持って行くようにしましょう〜。
七五三をお参りする際に一番気になるのがその“マナー”ではないでしょうか。
これから初めて七五三をお参りするという方は特に不安な点ですよね。
七五三を神社でお参りする時のマナーをご紹介します。
②手水舎で口と手を清める
③参道の中央は神様の通り道なので、左側か右側を歩くようにする
④拝殿まできたら一礼し鈴を鳴らす
⑤賽銭箱の前で一礼しお賽銭を入れる
⑥二拝二拍手一拝し退く
⑦鳥居の前で振り返り、一礼し鳥居をくぐる
以上7項目が神社でお参りするマナー(やり方)です。
慣れなくて覚えずらいことも多いですが、子供の成長を祈る神事でもありますので、出来るだけ間違えないようにお参りするのがBESTです!
その他、服装でも気をつけなければいけない点があります。
お父様の服装は、ダーク系のスーツに、少し柄の入った明るめのネクタイを合わせましょう。
NGなネクタイの色は、白・黒・グレーですので避けましょう。
お母様の服装は、淡めのワンピースかダーク系のスーツや和装であれば訪問着でいいと思います。
洋装であれば、きちんとジャケットは着用することも大事な点です。
また、家族の服装バランスも重要ですのでトータルでコーディネートを考えるようにしましょう!
いかがでしたでしょうか。
七五三は毎年行えるものではないし、子供の成長を祈願するものですので、しっかり準備したいものですよね。
神社の選び方や必要なものなど、慣れないことが多いかと思いますが、お子さんのためにも間違えのないよう事前に確認をしたり忘れ物がないようにしましょう。