恋人や家族、友人に日頃の感謝の気持ちを伝え、チョコレートなどのお菓子をプレゼントするバレンタインデー。
ホワイトデーは、そのお返しをするイベントです。
高齢者施設では、あまり馴染みのないイベントだと思っていませんか?
しかし、施設に入居していると、ふとした場面で入居者同士助け合う機会も多くみられます。
そのため、バレンタインデーやホワイトデーに日頃の感謝を込めて、お菓子などをプレゼントするのもおすすめです。
バレンタインデーは女性から男性へ送ることがメインになります。
ホワイトデーはその逆になるので、男性入居者がメインのイベントになるでしょう。
高齢者の中には料理をしたことがないという人もおり、あまり難しいレシピはおすすめできません。
今回は、男性でも簡単に作れるホワイトデーにぴったりのお菓子をご紹介します。
お菓子以外のおすすめプレゼントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトデーレクリエーションにおすすめなのは、プレゼント作りの企画です。
プレゼントには様々な種類があります。
ホワイトデーと言えば、一般的にお菓子のプレゼントを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、プレゼントにおすすめなのはお菓子だけではありません。
花や居室に飾れる小物雑貨も、女性には人気ですよ。
ここでは、100均の造花でできる簡単花束をご紹介します。
用意するものは、100均の造花を数種類、かごやブリキのミニバケツなどの入れ物、はさみです。
マグカップなどの割れるものを入れ物にしてしまうと、落とした時に怪我につながる可能性もあります。
入れ物にはできるだけ割れないものを選びましょう。
作り方は造花を選び、入れ物に詰めていくだけなのでとても簡単です。
造花は暖色系・寒色系などの色の系統で合わせるのがおすすめ。
また、葉っぱを切り落とすことなく、合わせて使用することで良いアクセントになりますよ。
造花の花束に「いつもありがとう」などのメッセージカードを添えても良いですね。
ホワイトデーレクリエーションは、男性入居者が主体となった企画内容になります。
男性入居者の中には料理をしたことがない・料理が苦手という人も多いでしょう。
そのため、ホワイトデーのお菓子は簡単なレシピのものがおすすめです。
また、材料はあらかじめスタッフが計量した状態で用意しておきましょう。
施設のキッチンスペースには限りがあるため、一度に大人数で作業を行うのは困難な場合もあります。
後ほどご紹介するゼリーレシピは固める時間もあるため、午前中から作業を開始するのがおすすめです。
このように、お菓子の出来上がる時間に合わせて、レクリエーションを円滑に進められるよう計画しましょう。
材料の準備や時間配分をある程度考えて計画することで、レクリエーションがスムーズに進行しますよ。
ホワイトデーでお菓子をプレゼントする場合は、贈る相手のことも考えなければなりません。
ホワイトデーのお返しといえば、クッキーやマカロン、キャンディーなどを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、贈る相手は高齢者になります。
その人の嚥下状態によっては、それらのお菓子が不向きな場合も。
また、アレルギーなども考慮しなければなりません。
嚥下状態のことを踏まえて考えると、高齢者へのプレゼントにおすすめのお菓子はゼリー系のものです。
ここでは、簡単にできる豆乳牛乳ゼリーの作り方をご紹介します。
材料は牛乳200~300ml、豆乳200ml、粉ゼラチン5g、フルーツソースなどのトッピング材料です。
まず、小鍋に牛乳を入れて火にかけます。
沸騰させない程度で温め、粉ゼラチンを振り入れたら、泡立て器でよく混ぜて溶かしましょう。
鍋を火から下ろし、豆乳を冷たいまま加え、泡を立てないようにゆっくり混ぜます。
表面に泡ができてしまった場合は、スプーンですくって取るか、チャッカマンなどの火を近づけて消すのがおすすめですよ。
型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めましょう。
ゼリーが固まったら、フルーツソースなどでデコレーションして完成です。
固まるのには時間がかかるため、15時のおやつの時間や夕食時に提供する場合は、午前中に作業をするようにしましょう。
参加する高齢者の人数配分は、1つの鍋に対して2人程度がおすすめです。
混ぜるのに疲れている様子の場合は、もう1人の参加者に交代を促しましょう。
同じ施設内で生活していると、助け合いが必要になる場面が多々あります。
バレンタインデーやホワイトデーの機会に、言葉だけでなくプレゼントで感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?
このお菓子作りやプレゼント作りをきっかけに、趣味の幅が広がることも期待できます。
高齢者にとってバレンタインデーやホワイトデーはあまり馴染みのない行事ですが、生活の良いアクセントにもなりますよ。