保育の職場でもよくあります。「同期同士で、能力を比べられる」これはどこの会社でも職種でもあることですが、心を大にして言いたいのは
「先生の良いところは十人十色」同期だからとか、上司だからとか関係なく、
大事なのは「こどもたちに好かれるかどうか」「保護者から安心・信頼されるかどうか」なので正直あまり気にしない方が良いです。
といいつつも比べられてしまうことがあります。
そんな時に上手に乗り越えられる方法や、様々な方法を実体験をもとにして、少しでも安心してもらえるようにお伝えしたいと思います。
「○○さんは制作は上手だけど、音楽関連が××先生の方がうまいよね」
「○○先生と××先生なら。。。○○先生だよね」
など時たま上司同士の会話や、先輩同士の会話が聞こえてしまったり逆にひどいとダイレクトに言われることがあります。
実際に低く評価された方は人によりますが全然気にしない人もいれば逆に高く評価された同期に嫉妬心を抱いたり、真逆で同期に相談して助けてもらうなんてこともあります。
今回は最悪のケースをまず事例としてお伝えしたいと思います。
私の保育園は姉妹園になっており、同期の数が多い園でした。
その年に入社してきた新人は4人。
どの先生も素敵な個性があり、新人の保育士でした。その中の一人○○先生。
とてもハキハキしていて、子供たちにも優しくそして笑顔が素敵な先生でした。
しかしよく体調を崩すことがあり、そして丁寧なのですが動作が少し他の先生に比べて遅いので降園がいつも他のクラスに比べて遅れていました。
園バスもある保育園だったので、時々○○先生のクラスだけ子供が遅れてくることがありました。
上司は特に何も言わずに助けてくれていましたがそうなってくると保育が終わったあと、先輩同士や上司同士で出てくるんです。
「新人の先生はこういういところ良いけどここよくないよね。」
「一番できるのはこの先生よね」なんていう会話が飛び交います。
入社して二か月の新人〇〇先生は、徐々にスピードがついてきましたが、やはり仕事の多さや時間に追われての作業にやりきれず、少しずつ体調を崩すことが多くなり、時には急に来ない日もありました。
そしてある日から急に連絡もこなくなり、その日以来出社しなくなりました。
一週間くらいして○○先生の親御さんから「うちの娘、そちらの園に出てきてますか?」という連絡がくる始末。
どうやら一人でずっと溜め込んでいたらしく、同期にも比べられたくない誰も頼って困らせたくない。
何も言われたくないという気持ちが大きくなりすぎて、実の姉の家に逃げ込んでいたそうです。
来なくなってから2週間後くらいに、分園といって園舎が別れていたので、保育後先生たちを本園に集めて、誰も分園に行かせないように厳重警戒をして、園長含め教務主任と○○先生ご家族と本人で、話し合い&退職が決まりました。
この件から学んだことは、「ちゃんと同期同士で仲を深めて言い合えるようにする」ということを学びました。
お互いの性格の相性もありますが、同期同士を守るのも大切です。
中には連帯責任で押し付けてくるところもあるので新しい職場で仲を深めることが大事です。
なので、比べられてもくじけずに、逆に同期の良いところを聞いて盗んじゃいましょう!
それくらいの勢いの方が気も楽ですよ。
比べられたり、すっごい叱られたり、うまくいかない・子供たちと打ち解けられない最初は様々なトラブルならぬ問題がぶち当たってきます。
それは新人に限らず保育の現場はいつも「イレギュラー」です。
正解がないのです。どんなに大御所の先輩でもできなかったり抜けているところはあります。
ただその対処法をちゃんと知っていたり上手に避けられていたり対処が早かったりしているからこそできてるように見えている人もいます。
それでも「私、ほんとにダメだ。辛い・・・」って思ってしまうこともあります。
つい涙してしまうこともあります。
そんな時はまず「自分をあまり責めすぎないでください。」
そしてどんなに先輩が怖い人でも絶対にアドバイスをくれなかったり教えてくれない先生はいないと思います!
私も実際に、超怖くて「この先生とは絶対相談したりできない」という先生がいました。
勇気をもって仕事のダメなところや苦手なことを相談したら最初は怖かったけど、とても人情深い先生でいまではとても仲良しです。
自分でもびっくりしました。先生たちも同じ園の子供たちのため、そして新しく入ってきた新人の為に、お手伝いしたいと思います。
逆にアドバイスをもらえたり、注意してくれるということは自分のことを思って言ってくれているということです。
逆に言葉尻りが強い先生ほど本音で言ってくれているのでめちゃくちゃ感謝です。
逆に言われなくなったらおしまいです。
ですので、少し勇気をだしで相談してみてください。
それでも毎日仕事を終えられず、そして先輩にも聞きづらい・人として馬が合わない同期がいない&いるけど仲良くなれない・園長が嫌いなどなどどうしても改善できない問題があります。
そんな時「辛いなあ・・・」という一言が出てくると思います。
先輩に相談しても解決しなかったり、どうしても仲が悪くなる一方なら保育の職場を変えるという手もあります。
しかし、もし担任を持っていた場合、他の園に勤めたらいつどこで担任を持っていたこどもたちや保護者にあって「○○先生。辞めた後××保育園に今勤めてるよー」
なんて見つかることもあるので、もし職場を変えることを考えているのであれば、上手に理由を付けて辞めなければいけません。
そしてもし辞めるのなら、担任はまず一年やり遂げましょう。
子供たちがかわいそうなのと、保護者も不安になりますし、何よりも保育園の評価が下がります。
ですのでもし保育園を変えるという選択をする場合はよく考えて行動していきましょう。
逆に「わたしは来年この園を辞めるんだ」というのを意気込みの目標として頑張る励みにするのは良いと思います。
そのあいだだけ、職場の人とも上手に付き合っていきましょう。
保育園での同期で比べられることについて簡単にまとめてみました。
・職場で同期に比べられたら逆に良いところを聞いて盗んじゃいましょう。
・職場が辛いなと思ったら勇気を出して先輩に相談してみよう。
・職場を変えたい場合は、園の評価にも関わるのできりの良い月と上手に辞めましょう。
どうしても先輩は比べてしまうことがあります。
それはなぜなら、私も先輩になって分かったことがありますが、園の評価にも関わるし、先生たちの足並みをある程度揃えていかないと保護者の不安やクレームにも繋がりますし、仕事の効率にも繋がっていきます。
保育園の先生は「チーム」で動きます。
子供たちを見るときは個人ですが、先生たちみんなが一つになって保育園を支えていくのでだからこそ先輩たちは直した方が良いところを教えてくれたり、指導してくれます。
逆に言う側もとても辛いのです。自分もそうやって言われてきたこともあるしもっと辛い言われ方を経験しています。
そう思うとアドバイスや注意・指導を受けているあなたはとても幸せ者です。
何を言っても治らなかったり、頑固な新人先生や上司に限らず、そんな人は「何を言っても治らない」というレッテルを貼られてしまい子供のトラブルや保護者のクレームが来ても誰も助けてくれません。実際にそんな先生がいて強制退職させられていました。
ですので自分が今注意やアドバイスをもらっていることは自分の成長のためと思って、その人の言葉尻ではなく、内容を受け入れてください。
上手に職場でやっていけることを祈っています。