日本のお盆の仏事などには欠かせない「ほおずき」。
毎年7月初旬頃に、日本の各地でほおずき市が開催されています。
東京の浅草で開かれる、ほおずき市には、毎年60万人もの人で賑わうほどの人気で、ほおずきの愛好家も年々増えているのだとか。
このほおずきには、観賞用と食用とが存在する事を皆さんはご存知でしょうか。
小さい頃にほおずきの実を使い、音を出したりして遊んだ記憶のある方もいらっしゃると思いますが、おそらくそれは、観賞用のほおずきです。
ヨーロッパなどでは昔からほおずきを食用として栽培されており、日本で食用ほおずきが栽培され始めたのは平成に入ってからと言われています。
では、ほおずきの 食用と観賞用とでは何が違うのでしょうか。
早速ご紹介していきます!
ほおずきの食用と観賞用の違いとは?
ほおずきには食用と観賞用のものがあります。
食用のもの
・かわいらしい黄色い実を付け、「ゴールデンベリー」や「ストロベリートマト」の名前がついた品種もあります。
・味は甘酸っぱく、フルーティな風味も感じられます。
・背丈が180㎝以上に成長します。
観賞用のもの
・ツルッとした赤っぽいオレンジ色の実を付けます。
・食べると苦味を感じ、毒性もあるものもあるので食べない方が良いです。
・植木鉢などで手軽に栽培でき、90㎝ほどの背丈で成長が止まります。
こうして比較してみると、全く違うことが分かりますよね。
ただ、外見は一見すると非常に似ていますので、観賞用のものを間違って食べないように注意してくださいね。
食用のものでも、食べると腹痛を起こすことがありますので、妊娠中の方にはオススメできません。
ほおずきの食用と観賞用の入手方法について
では、このほおずきは、どこで販売されているのでしょうか。
ほおずきの最盛期は、7月頃なので、この時期になると、スーパーなどで果実の部分だけを販売しているお店もあるようですが、どこにでも取り揃えられているということでは無いので、ネットや地域の直売所などで探してみるほうが確実でしょう。
また最近は、ほおずき人気が高くなってきており、ネット通販で、ほおずきを購入する方も増えてきているようなので、早めに購入した方が良さそうですよ〜
北海道や秋田県などでは、ほおずきを特産品として販売されていますので、そちらのほうもチェックしてみると良いかもしれません。
ほおずきの食用の食べ方は?
食用のほおずきは、その美味しさから、最近ではフルーツ業界やスイーツ業界からも注目されています。
みかんのように甘酸っぱく、トマトにも似た酸味も感じられます。
ほおずきは、いろんな食べ方ができますので、いくつかご紹介したいと思います。
・生でそのまま食べるのも良し。
サラダなどミニトマトと同じように彩りとしても楽しめます。
・ピューレなどに加工し、ジャムやゼリーなどデザートにも良し。
果実を潰し、煮詰めて裏ごしすれば、ほおずきのピューレが出来上がります。
ほおずきには、程よい酸味があるため、アイスクリームやムースに混ぜても美味しく食べられると思います。
・ドライフルーツに加工されて販売されているもの
おやつ代わりにそのまま食べたり、パウンドケーキに入れて焼いても美味しいですよ〜
まとめ
今回は、ほおずきの食用と観賞用についてご紹介しました。
ほおずきには、ビタミンAがたくさん含まれていて、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体を守ってくれる作用があるのです。
また、鉄分も豊富に含んでいますので、不足しがちな鉄分を手軽に補うことができます。
多食はお腹を壊してしまうこともありますので、美味しくても食べ過ぎには注意してください〜
目でも楽しめて、食べても美味しい、「ほおずき」。
今まで、食べる機会が無かった方も、ぜひチェックしてみてくださいね!