日本には四季があり、その季節ごとに旬を迎える食べ物や草木など、季節感じられるものは多いですよね。
そして、暑い夏の前には必ず梅雨がやってきます。
梅雨は、皆さんもご存知の通り、1ヶ月近く続く雨とムシムシする気温など、不快指数の高くなる時期でもあると思います。
しかし、梅雨の時期(5月〜7月)に、花を咲かせる、「アジサイ」を見れば、また気持ちも違ってきますよね。
近所の家に咲いているアジサイの花を見ながら、学生時代は登校していたものです。
ここで、アジサイのちょっとした豆知識!
アジサイは土壌のpH(酸性度)によって咲かせる花の色が変わるのです〜
酸性が強ければ青、アルカリ性が強ければ赤の花を咲かせると言われています。
その詳しい仕組みを知りたい方は、調べてみてください!
また、アジサイは日本各地で、市区町村の花・木として制定され、私たち日本人には、とても馴染み深い花となっています。
アジサイをメインとした観光名所も全国に存在し、アジサイ寺と呼ばれるお寺もその一つ。
アジサイが好きで毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、アジサイの「挿し木」。
※「挿し木」:枝を切って土に挿し、小さな苗を増やすこと。
この挿し木は、同じ時期にいつもの花を楽しみたい方や、今あるアジサイをもっと増やしたいという方にはピッタリです〜
意外と簡単に出来ちゃいますので、興味のある方は是非チャレンジしてみてくださいね。
アジサイの挿し木と植え替えの方法ご紹介
アジサイの挿し木と植え替えの方法
準備するものは、土・鉢・割り箸です。
土は、赤玉土・鹿沼土・パーライト・バーミキュライト・ピートモスなど、水はけの良いものを選び、新しいものを使いましょう。
使う時は、いずれも単体で小粒のものを使ってください。
鉢は、通気性の良い、なるべく平たいものを使うのがベスト!
では早速、挿し木の手順と植え替えの方法をご紹介〜
2、花が付いているものは、花を落としてから、上部の葉っぱ2枚程度を残し、残っている葉っぱは切り落とす
3、残した2枚程度の葉っぱの半分を切り取る(水分の蒸発を抑えるため)
4、水分を吸いやすくするため、切り口を斜めに切る
5、水に1時間程度浸けておく
6、鉢に土を入れて、割り箸で穴を開けて挿し木が2〜3㎝埋まる程度に植える
7、土が乾燥しないように毎日水を与え、直射日光のあたる場所に置いておくのは避ける
8、1、ヶ月程度経過し、根がしっかりと張れば、鉢に植え替える
9、根がしっかりと張ったら、一回り大きな鉢や地面に植え替え、水をしっかりと与える
挿し木が根を張り、大きめの鉢や地面に植え替える場合にも、日陰などの場所に置いておきましょう。
アジサイを挿し木するのに最適な時期は?
アジサイを挿し木にするのに最適な時期は、5月〜7月と言われています。
乾燥に弱いアジサイは、梅雨を好みます。
そのためこの時期が一番力強く根を張り、元気の良い時期でもありますので、梅雨時期に挿し木をするのが最適です。
しおれたものを挿し木にしても、しっかりと根を張り、挿し木が成功するか微妙になりますので、元気のある時に行いましょう。
北海道や沖縄に住んでいて挿し木をしようとする場合は、気温の違いから開花時期も異なりますので、その場合は、1、2ヶ月程度ずらして行ってください。
北海道:8月頃、沖縄:7月頃
また、アジサイ・アナベルという品種は、一般的なアジサイとは全く剪定時期が異なりますのでご注意ください。
アジサイ・アナベルは11月〜12月または2月〜3月が最適な時期となります。
この剪定の時期を間違えてしまうと、翌年の花の数が減ってしまいますので、事前に確認をしてから行うようにしてくださいね。
アジサイを挿し木する時のコツをご紹介
では、アジサイの挿し木のコツ。
ちょっとしたことで、成功率が上がりますので、コツを掴んで、アジサイの挿し木を成功させてください!
挿し木をする際に気をつけること
2、土は新しいものを使う。
3、根が張るまでは肥料は与えない。(与えると根が張るまでに腐る可能性がある)
4、日当たりの良い(直射日光)場所には置かない。
5、水は毎日与え乾燥させないようにする
以上の点に気をつければ、比較的簡単に根が張り、翌年には花を咲かせてくれるかもしれません。
成長を楽しみに、お世話をしてあげてくださいね〜
まとめ
アジサイは梅雨時期の風物詩とも言えますよね。
日本で栽培されているアジサイの種類は50種類ほどあり、最近では母の日や父の日のプレゼントとしても人気があります。
さまざまな色の花を咲かせるアジサイですが、日本で多いのは「青色」のアジサイ。
これは、日本の土壌が酸性のものが多いからだと言われています。
pHで花の色が変わるなんて面白い植物ですよね。
今回の記事で興味がわいたという方、是非とも挿し木に挑戦してみてはいかがでしょうか。